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デジタル版・新聞

コラム マスコミ系働き女子のひとりごと

桜は咲けど…寂しい今年の卒業式

 

 前回のコラムからの2週間で、新型コロナウィルスを巡る世界情勢は急激に緊迫してきました。ハワイへの渡航は禁止され、現地の皆さんに外出禁止令が出されるという衝撃のニュースが、日本にも飛び込んできました。7月開幕の東京五輪の延期が決定した日本ですが、今東京は満開の桜とともに、例年とは違う寂しい卒業シーズンを迎えています。

 

 小学校の卒業式は袴が流行

 

 東京都内の小学校の卒業式は通常なら3月25日。昨年は我が娘も満開の桜の下、華やかな袴をはいて、式に出席しました。そう、私も数年前に知り驚いたのですが、都内の小学校では袴での卒業式が大流行しているのです! 名古屋の小学校から始まった流行のようですが、昨年の娘の小学校では、半数以上の女子児童が袴姿(ちなみに和服の男子は40人中1人)でした。女子大学生が晴れの門出の日に、漫画「はいからさんが通る」のように、袴をはくのは昔から憧れでしたが、今は小学生が大人顔負けの姿で、卒業式に向かうのです。

 

 ネットで検索してみると、小6女子向けの少し小さな袴のレンタルがざくざく見つかります。娘が小6に進級した直後の4月の保護者会でも、「すでに予約されているご家庭もあると思いますし、華美にならないように」と学校からお話もあり、袴はすでに“定番化”しているようでした。

 

 娘のハワイのお友達の多くは今春、日本語補助授業校の「レインボー学園」を卒業しましたが、前日に急きょ式の中止が決定したと悲痛なメールが届きました。親子で6年間頑張った証の卒業式。子どもと伴走した親にとっても、子供の晴れ姿を感慨深く見つめる日ですから、友達親子の残念な気持ちは察して余りあります。

 

 

 

 校歌も歌えない…

 

 小中学校の休校が続く東京では、今年の卒業式は規模を縮小して実施されるようです。親の参列は各家庭1人のみ、地域の世話人など来賓の方の列席は中止、6年生を送り出す在校生代表の5年生の出席は禁止。そして、卒業生はマスク姿で参列し、校歌や国歌も声に出すのは禁止で、ピアノ伴奏に合わせて「心の中で歌う」そう。

 

 卒業式は人生の大切な節目になると同時に、ウィルスの大規模感染のクラスターが発生しかねない大規模イベントとなる可能性もあり、苦肉の策で万全の体制で実施されるようです。

 

 

 

桜の花に平和を願い

 

 先週末はお彼岸の3連休で、近所にある神代植物園に出かけてみました。現在、都内の遊園地や動物園、水族館は軒並みクローズのためか、予想以上の人出で賑わっていました。ウィルスの終息の先が見えず辛い日々が続きますが、多くの人が花や植物に癒しを求めているようでした。

 

 日本やハワイはもちろん、世界各地で感染者の増加に歯止めがかからない状況です。都内では、ここかしこで今が盛りと満開の桜が咲き誇りますが、1カ月前にこんな哀しい気持ちで眺めるとは思いもしませんでした。来年の桜は、平和で穏やかな心で眺めることを願わずににはいられません。

 

 

 


竹下聖(たけしたひじり)

東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。


 

 

(日刊サン 2020.3.28)

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