UH、がんセンター拡張へ

 10/12/2019

ハワイ大学がんセンターは、国​​立衛生研究所からの650万ドル及び州からの助成金を受け、ハワイのがん患者に実験的治療を提供する最先端の臨床研究センターを建設することになった。 州初のセンター(総工費1300万ドル)は、ハワイ大学医学部のあるカカアコ・センターに建設され、がん治療のためにテスト中の最新の薬剤を使い初期臨床試験を行う。

 

標準的な治療が奏功しないハワイのがん患者は現在、実験的で専門的な「フェーズ1」治療を受けるためには本土に行かなければならず、この臨床研究センターが完成すれば、年間100〜150人が利用するものと推定される。

 

同センターは、ホ‘オラ(ハワイ語で“癒し”)と呼ばれ、3万6千平方フィート広さの2階建ての建物で、カカアコ・センターに建設される。建設は2020年に開始され、完了するまでに最大3年かかる見込み。 大学当局は、センター長や他の要職の人選を行っている。

 

ここで実施される「フェーズ1」治療はがん治療の最先端技術で、特別な訓練を受けた職員と医師が行う複雑な免疫療法や標的療法であり、新薬開発に結び付くものもある。 ハワイでは毎年6千500人以上ががんと診断され、その多くの患者が標準的な治療で治癒するが、標準的治療が奏功しない患者もおり、専門的な治療が必要なケースもある。臨床研究センターは、治療以外に臨床研究も行う。

 

同センターの全ての患者は臨床研究の対象となる。 現在、ハワイでのがん臨床試験は、ハワイ・キャンサー・コンソーシアムを通じて行われている。このコンソーシアムは、ハワイ大学がんセンターが主導し、クイーンズ医療センター、ハワイ・パシフィック・ヘルス、クアキニ医療センター、ハワイ医療サービス協会が参加し、州のがん患者の3分の2以上の臨床試験をおこなっている。

 

しかし、フェーズI治療を行える施設はない。ハワイ大学ガンセンターのホルコーム・センター長は、「このセンターでは、医者と研究者がともに治療と臨床試験を行うことができ、それはとても画期的なことである」と述べた。

 

また、「本土の研究は、90%が白人の患者が対象で、ハワイの人口には適合しないこともある。新薬が開発された時、このセンターを通じ、ハワイの人口にテストすることができる」と付言した。ハワイでは、胃がん(全米で1位)、肝臓がん(2位)、乳がん(6位)、膵臓がん(6位)の発生率が他の州よりも高い。

 

 

 

(日刊サン 2019.10.12)


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