100周年を迎えたヒルトン さらなる事業拡大を計画

 06/08/2019

ヒルトンは100周年を迎え、その最大のホテルであるヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート(HHV:2,860室)は、22エーカーの敷地に5つのホテルと3つのタイムシェアを展開しているが、さらなる拡大のための投資を検討している。 ヒルトン・ハワイの社長のデューク・アー・ムー氏によると、HHVのオーナーであるパーク・ホテルズ&リゾーツは、カリア・ロードとアラモアナ・ブルバードの角にある3区画の敷地(現在コーベ・ステーキハウスがある)に、ホテルと1階に小売スペースを持つ複合用途施設を設計中である。

 

また、HHVは、タパ・タワーの全客室(1,021室)を最新技術を使い近代化するため全面改装を計画している。 HHVは広い範囲で近代技術に投資しており、約3年前には、スマートフォンによるデジタル・チェックインのサービスを開始した。昨年秋には「エクスプロアー」と呼ばれるGPS対応のアプリを導入し、ホテル近辺のお勧めスポット情報の提供を開始した。9月には、このアプリをグレードアップし、アトラクション、レストラン、アクティビティが直接予約できるようになる。

 

将来的には、ゲストがネットフリックスのようなパーソナルアプリにアクセスができる、スマートテレビを客室に設置する計画だという。 これらの投資は、拡大するヒルトン・チェーン(113か国、17ブランド、5700の施設)でも、差別化戦略の一つとして導入される。 ヒルトンは1919年にテキサス州シスコで設立された。

 

一方、HHVは1928年頃に建設されたニウマル・ホテルが始まりである。1961年にコンラッド・ヒルトンがヘンリー・J・カイザーから同ホテルを買収し、同ホテルはヒルトンの希望の星となった。 1961年当時、HHVには、茅葺き屋根のゲスト用コテージと3つのタワーがあった。それらのタワーの内2棟が後に、アリイタワー、ダイアモンドヘッドタワーになった。 その後、ヒルトンは、HHVに多額の投資を継続しており、現在のレインボータワー、タパタワー、タイムシェアのタワー等は、新たに建設されたものである。

 

HHVは、1980年代初頭に世界の独立型リゾートで最も高い評価を受けて以来、ハワイのホテル市場の中心的存在で、ホテル業界をリードしてきた。「ルームサービス、エアコン付きのロビー、室内テレビ、空港のホテル、ミニバー、コンピューター予約システム、スマートフォン・アプリでの部屋の開錠・サーモスタットとテレビの操作」等のサービスを始めて導入し、ブラウニーとピニャ・コラーダもヒルトンで開発された。

 

現在ヒルトンは、科学技術を使い2030年までに環境への影響を半減させ社会貢献を倍増させる新たな試みを模索している。 5月末に、ヒルトン・エフェクト財団を創設し、州森林・野生生物局に対し、オアフ島、マウイ島、ハワイ島の河川流域改善プロジェクトの資金援助を行った。 また、シュライナーズ子供病院の子どもたちに、100本のウクレレを寄贈し、ジェイク・シマブクロのウクレレ・レッスンを提供している。 これらの取り組みは、世界中のホテル業界や地域社会に影響を与えると期待されている。

 

 

(日刊サン 2019.06.08)


関連記事

関連記事はありません。



その他の記事