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【日刊サンコミュニティニュース】チャリティーコンサート For Typhoon in Japan 台風19号被災地支援のため、ホノルル妙法寺で開催

 「チャリティーコンサート For Typhoon in Japan」が今月10日、ホノルル妙法寺で開催された。ホノルル・ファウンデーションとウーマン・サポート・センター・オブ・ハワイが協賛したこのコンサートは、昨年日本を襲った大型台風で被害を受けた地域への支援活動の一環として行われた。出演者はシンガーソングライターの植田あゆみさん、音楽家のミカ・エリクソンさん、ホノルル妙法寺住職でオペラ歌手の山村尚正さん。生憎の大雨にもかかわらず在住日本人を始めとした多くの人が来場し、約1時間半にわたる演奏に耳を傾けた。

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 プログラムでは、『アメイジング・グレイス』『パッヘルベルのカノン』『君をのせて』『いのちの記憶』『アンパンマンのマーチ』『翼をください』など15曲が歌とヴィブラフォンで演奏された。

 

 また、臼井式レイキ認定レイキセラピストでもある植田さんがクリスタルボウルにアカペラの歌をのせた『さくらさくら』、エリクソンさんオリジナルの楽曲“Dear Grandma and Grandpa”、東日本大震災後から3ヶ月でYou Tubeでの再生回数が1,300万回近くに及び、災害で被災した人々の心の支えとして歌い継がれている名曲『アンパンマンのマーチ』なども披露された。アンコールでは『川の流れのように』が演奏され、会場から大きな拍手と称賛の声が贈られた。

 

 

シンガーソングライターの植田あゆみさん

 

 コンサートで美しい歌声を披露した植田さんは、シンガーソングライターを父に持ち、初舞台は4歳だったという。14歳でNHKジュニアのど自慢大会でグランプリを獲得。2010年にボストンのバークリー音楽院を卒業し、現在はソロシンガーとして活動する他、ジョージ・クルーニー主催のハイチ地震支援コンサート“Hope For Haiti”、パキスタン洪水支援コンサートなど、音楽を通した社会貢献活動にも積極的に参加している。

 

 

音楽家のミカ・エリクソンさん

 

 ヴィブラフォンを演奏したエリクソンさんが音楽を始めたのは6歳の時。初めて習った楽器はマリンバだった。大阪音楽大学大学院修了後、バークリー音楽大学を卒業。アメリカ国内、日本、ヨーロッパ、南米などさまざまな国でコンサートやリサイタル、レコーディング等に出演している。現在はハワイを拠点に、演奏、指導、レコーディングの音楽活動を行なっている。

 

 

オペラ歌手の山村尚正さん

 

 妙法寺住職の山村尚正さんはオペラ歌手としての顔も持ち、24歳で新国立劇場に主役としてデビューした。イタリア国立ローマ音楽院を修了し、ローマフェスティバルで唯一の東洋人として出演、ハワイオペラシアター『ラ・ボエーム』の主役を務めるなど、ハワイ、日本、イタリア各地で多数の出演経験がある。

 

 

大雨の中、多くの人が来場した

 

 昨年10月12日に日本を襲った令和元年台風第19号では、7万4,000軒以上の家屋が浸水、約7,400軒が全壊。10月25日からの大雨も含め、死者数は99人に上り、3人が現在も行方不明となっている(2019年12月12日現在)。今回行われたチャリティーコンサートの収益金1,023ドルは、キズナグループハワイを通して台風被害を受けた地域へ全額寄付される。

 

水晶でできた楽器、クリスタルボウルの音色にのせて歌唱される一幕も

 

 

(取材・文 佐藤リン友紀)

 

(日刊サン 2020.1.22)

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