51日間のホテル・スト終結

 12/08/2018

シェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン・ホテル等の5つのマリオット系ホテルの約2,700人の従業員は11月27日、10月8日以来続いていた51日間のストを終えた。組合ユナイト・ヒア・ローカル5と使用者側の京やホテル&リゾートとの合意は、今後4年間で1時間当たり6ドル13セントの給与・福利厚生の引き上げを含むもので、11月27日1000人以上の組合員の99.6%によって批准された。 新労働協約の初年度には、チップの対象となっていない従業員は、1時間当たり1ドル50セントの賃金引上げ、1時間当たり20セントの医療手当、13セントの年金補助、10セントの児童・高齢者ケア基金、の引き上げを受ける。チップの対象となっている従業員には1時間当たり75セント、ベルマンには1ドル12セントの賃上げが行われる。賃金引き上げは7月1日に遡って実施されるが、51日間のスト期間は対象にならない。 来年の給与と福利厚生は、1時間当たり1ドル引き上げられ、2020年には1ドル76セント、2021年には1ドル44セント、それぞれ引き上げられることになった。

 

 

スト開始時、組合は、初年度に時間当たり3ドルの賃上げを要求していたが、京やは70セントを提案していた。ローカル5所属のハウスキーパーの平均時給は、22ドル14セントであった。 組合とホテルの交渉担当者は、11月26日午前10時頃から27日午前1時まで交渉を行い、27日午前10時に交渉を再開した。合意内容の批准投票は午後2時に開始され、結果は午後8時半頃に判明した。 また、従業員は、給与と福利厚生の引き上げに加えて、雇用保障、育児や介護の支援の条件を獲得した。 雇用保障については、自動化や新テクノロジーを導入する場合は、165日前に技術委員会に報告することが義務付けられた。自動化などで解雇される従業員には、職場復帰、再訓練、退職手当・医療手当・年金の受給の権利が与えられる。 また、客室で一人で働く従業員用にセクハラ・暴力防止のためのパニック・ボタン(非常ボタン)を2019年までに設置することも決定した。京やはさらに、従業員に性的嫌がらせや暴力を振るった顧客を、少なくとも3年間はホテルに入れないと約束した。 同組合の書記長兼会計責任者のエリック・ギル氏は、京や側の譲歩に感謝し、今回の協約を他の20のホテルの交渉のたたき台とすると述べた。 京やは、新協約は、従業員とホテル経営者側双方のニーズを満たすものである。一方、地域の皆様のご理解に感謝の意を表し、労使一体となってお客様に世界一流のサービスを提供したい、とコメントした。 今回のストは、1990年のホテル・ストの約2倍の長さで、地域社会を分断し、観光業にネガティブな影響を与えた。ハワイで最長のストは、1970年の10週間以上にわたる国際港湾・倉庫組合のストである。 ストライキは労使間の摩擦を引き起こし、警察はスト1カ月目に10件以上のスト関連事件を報告している。 シェラトン・マウイでは3名、シェラトン・ワイキキでは2名の組合員が、1年間の職場復帰禁止処分となった。これら組合員は、全米労働関係委員会に不当労働行為だとして提訴した。

(日刊サン 2018.12.08)

 


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