夏の高潮、浸水と侵食のおそれ

 06/08/2019

国立海洋大気庁(NOAA)は、6月・7月・8月に2.2フィートを超える高潮が36日間発生すると予測している。また、ハワイ大学マノア校の地質学者のドーラン・エバーソウル氏は、この高潮が、大波と重なると、海岸線の浸水や浸食が起こりやすくなると警告している。 同氏は、通常夏の高潮は起こるものだが、それにハワイ周辺の異常気象が重なれば、NOAA予想よりも2〜4インチ高い潮位となり、より深刻な浸水と浸食が起こる可能性がある、と指摘した。

 

同氏によると、太平洋を流れる風によって引き起こされる周期的な高い水位が、ハワイ諸島周辺で膨らんだ海の渦と相まってる起こる異常気象は、毎年0〜4インチの高潮を引き起こしており、2017年の「最大級の大潮」では9〜12インチの高潮を引き起こした。この高潮による浸水で、ビーチボーイ施設とビーチサイドのレストランは閉鎖に追い込まれた。

 

UHマノア校の海洋・地球科学技術学部の地球科学教授でホノルル気候変動委員会の副委員長を務めるチャールズ・“チップ”・フレッチャー氏は、「2〜4インチの高潮でさえ問題なのだから、ドーランの予想水位は、要注意である。この夏の浸食は、特に南部の海岸では、予想よりも悪化する可能性がある。この高潮は、地球温暖化による海水レベルの長期的な上昇と重なっている」と述べた。

 

夏の高潮は、アラモアナからワイキキ、ダイアモンドヘッドまでのビーチでみられるが、波のうねりは、腰の高さでも危険である。高潮は、夏の高波と重なると、桟橋や防波堤の上を歩いている人をさらってしまうこともあるため、ライフガードは警戒を強めている。 ビーチボーイも、波のエネルギーを低減するための溝を砂に掘ったり、浮き輪やサーフボードの貸し出しは、状況により取りやめるといった対策を準備している。

 

エバーソール氏は、今年の夏の最高潮位は7月31日に最低でも2.6フィート、最高の場合は、プラス2〜4インチ、と予想している。 ライフガードは常に海の状況を監視し予想を出しており、海の利用者はライフガード・タワーに立ち寄り、その助言を求めるようアドバイスしている。 NOAAの予報によると、現在の穏やかなエル・ニーニョ現象が秋まで続く可能性は70%、暖かい海水温が続き通常より多いハリケーンが到来する可能性は70%あるという。 ワイキキの6日間浸水予想は、pacioos.hawaii.edu/shoreline/runup-waikikiまで。

 

 

(日刊サン 2019.06.08)


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