ヘンプの栽培者、半数を廃棄処分

 09/07/2019

ハワイ州では産業用ヘンプ(大麻、オオアサ)の栽培実験計画が行われているが、過去1年間に栽培されたヘンプの半分以上に、基準以上のTHC(テトラヒドロカンナビロール)が含まれていたことが判明し、その大半が廃棄処分されることになった。

 

地元および本土の投資家は、ヘンプ栽培に適したハワイに目を付け、CBD(カンナビジオール)の生産を目的としたヘンプ栽培に興味を示しているが、このTHC基準超え問題が産業の将来にどのような影響を与えるかが注目されている。 ヘンプは、建材、紙、繊維、断熱材用などの幅広い用途を持つと同時に、THCとCBDを含有する。

 

THCは向精神・神経作用が強く、CBDは不安障害・不眠症、筋肉痛などの治療効果を持つという。 法的には、「ヘンプ」はTHC含有量が0.3%以下で、「マリファナ」(大麻、タイマ)とは区別される。幸福感を与えるためには、1%以上のTHCの含有量が必要だが、実際の嗜好用のマリファナのTHCのレベルはそれよりはるかに高い。

 

治療効果のあるCBDは注目されており、その製品の市場は2018年の6億1,800万ドルから2022年には220億ドルに成長すると予想されている。しかし、ハワイのヘンプ栽培業者のCBD生産は認められていない。 農務局ヘンプ・プログラム・コーディネーターのシェリー・チョイ氏は、「基準超えのTHC含有量が検出されたが、研究課程の一つと考えている。ハワイの気候では、0.3%以下のTHC含有のヘンプ栽培は難しく、多くの実験が必要だ」と語った。

 

研究調査のため、農務局は他州から持ち込まれた多様な種子の栽培を認可している。 ハワイ島のヘンプ栽培農家のゲイル・ベイバーさんによると、THC濃度は、ヘンプの茎が地中にある時間が長いほど高くなるので、収穫を速めれば基準以下に抑えられるという。

 

ヘンプの生産は1937年、マリファナ撲滅のため全米で禁止されたが、2014年の農業法により、各州の研究開発プログラムとしての栽培が許可された。連邦議会はさらに2018年、一定の条件下でのヘンプ栽培を合法化した。 ハワイでは30社がヘンプ栽培の認可を受けている。

 

 

(日刊サン 2019.09.07)


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