ハワイの孤島 ハリケーンでほぼ消滅

 11/10/2018

米国海洋大気局(NOAA)の発表によると、10月のハリケーン・ワラカは、オアフ島の北西750マイルにあるイースト・アイランドをほぼ消滅させた。 この島は、パパハナウモクアケア海洋国定公園のフレンチ・フリゲート礁にある11エーカーの三日月形のサンゴ礁である。 ハワイ大学の気候学者のフレッチャー氏は、「同島は固い岩ではなく軟弱砂と砂利でできており、あと10-30年は存在すると考えていたが、突如ほとんどが消滅してしまった」と語った。 NOAAのクラーク氏によると、10月の強いハリケーンは同島の砂地を押し流してしまった。同島の縮小は、気候変動の影響であるとは言えないが、今回のようなハリケーンの強さと頻度に大きく影響される。

 

同国定公園は、10年前に創設され、バラク・オバマ大統領が2016年に規模を4倍以上に拡げ世界最大の保護海域となった。推定7,000種の海洋および陸生種が生息しており、そのうちの4分の1はこの海域独自のものである。 絶滅危機種のハワイ・アオウミガメの約96%がフレンチ・フリゲート礁を巣として回遊し、その半分ほどがイースト・アイランドにやってくる。ハワイアンモンクシールを含め、200種以上の絶滅危機種の生息地でもある。 ハリケーンが襲った時は、カメの産卵期の最後で、ほとんどのカメは既に島を離れていた。来年帰ってくるカメは産卵のための他の島を見つけなければならないが、同島が再浮上する可能性もある。 NOAAの保全生物学者リットナン氏は「過去に島が消えまた現れることもあったし、30年間跡形もなくなったこともあった。同島の将来はわからない」と語った。

 

(日刊サン 2018.11.10)


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