Study in Hawaii|ハワイで学ぶ Vol.11 ハワイで出産、新生児の育て方

 01/20/2020

 お話しをしてくれたのは、ホノルルで“フォーカス教育研究所”を主宰する鵜飼高生(ウガイタカオ)さん夫妻。妻の(未央)ミオさんも“フォーカス教育研究所”で講師をしたり、経営のマネージメントなどをしていて、ご夫婦ともども教育にはとても熱心。

 そして、妻の未央(ミオ)さんは10月、第一子となる女児を無事出産!このコラムでも、“妊娠中の胎教について”、“ハワイでの出産の準備について”などをビビットにお伝えしてきた。

 今回は、“ハワイで初産をして、新生児を育てる”ことについて、鵜飼ご夫妻はどんな子育てをしていきたいのかを伺います。

 

 

基本はカンガルーケア、 でもバウンサー選びも大切

 

「カンガルーケアというのは、生まれたばかりの赤ちゃんを裸のままお母さんの胸元に置いて抱き、スキンシップをすることをいいます」

 カンガルーのお母さんは、お腹の“育児のう”に赤ちゃんカンガルーを入れて子育てをする。それに似ていることから名付けられた。

 出産直後に赤ちゃんを肌に直に抱くことによるさまざまな効果があるとされています。旭川医科大学の産婦人科学講座には、下記のようなメリットが挙げられている。

⃝赤ちゃんの呼吸が規則的になり安定します。

⃝母体と児の体が密着することによる保温効果があります。

⃝赤ちゃんの眠りが深くなり、起きているときは穏やかになります。

⃝赤ちゃんの感染の予防につながります。

⃝母乳育児が進むといわれています。

⃝母子の関係が深まることで、育児に自信を持ち、育児がスムーズになり、楽しむ余裕が生まれたり、育児放棄率の低下につながるという効果もあります。

 

「カンガルーケアは出産直後のお母さんと赤ちゃんのスキンシップだけでなく、お父さんと赤ちゃんのスキンシップにも役立ちます。赤ちゃんは本能的に父母の匂いが大好きですから、お父さんも裸同士になって抱っこすると安心して、お互いの愛情も高まるんです」

 

 生まれてすぐから1歳くらいまでは、とにかく愛情いっぱい、大甘で育てることにしている。 「泣いたりむずがったりしたらすぐに抱っこして、安心していいよ、いつもそばにいるからねと声を掛ける。優しい声で話しかける、目を見て笑顔を見せてあげる……この世に来たことをパパもママも喜んでいることを、赤ちゃんに精一杯伝え続けたいです。愛情と安心感が、脳の豊かな発育には必要不可欠。成長していく中での健全な自尊心も、赤ちゃん時代の愛情と安心感が土台になるそうですから」  

 

 だけど未央さんには他にも家事がある、お父さんは日中仕事だから家にいない。そこでベビーバウンサーに、抱っこの代行をしてもらう。

 

 最近の電動バウンサーは進化していて、単純な振動だけでなく、抱っこに近い自然な動き方をするものがある。母乳以外のものを飲んだり食べたりするようになるので、清潔に保てるように、シートは丸洗いができるタイプを選んだという。

 

「自然な小川のせせらぎや、オルゴールなど赤ちゃんが好きな音楽も内蔵されています。生まれる前、胎内にいるときって車のエンジン音みたいな音を聞いていたらしいんですね。そんな胎内音も流れます(笑)」  

 

 赤ちゃんはもともと丸まって胎内にいて、生まれてからも丸まっているので、日中起きているときやウトウトしているときは丸くカーブのついたバウンサーの方が居心地がいいのだそう。

「しっかり眠っているときや、夜になればベッドに移します。呼吸を妨げるものがないフラットなベッドの方が安全ですから」

 

 鵜飼家で用意したバウンサーには、赤ちゃんが遊ぶ吊るしものを掛けておけるアーチ状のラックもついている。

「生まれてすぐは視覚よりも聴覚が発達していますから、音の出るおもちゃも用意します。あと絵本をいっぱい読んであげたい。ワンワン、ぴょんぴょんなど耳に楽しい擬音や、面白いイントネーションを両親の声で聞かせてあげたい。なんて言っているかわからないけど、お父さんとお母さんて優しくて楽しいんだなあって感じて欲しいんです」

 

赤ちゃんはルーティーンが大好き、安心します

 

「だからオムツを替えるときも、これからオムツを替えようね、オムツを替えると気持ちがいいね、毎回声をかけて、お腹を撫でながらオムツを替えます。

 そういうルーティーンを重ねると、赤ちゃんもオムツを替えると、気持ちが良くなることを覚えて協力してくれるようになります。赤ちゃんはルーティーンが大好きなんです」

 オムツを替える場所もなるべくなら毎回同じ場所で。 「服の着せ替えの順番、お風呂に入る時間、寝る場所……外出をするときのブランケットも同じものにしておくと赤ちゃんは安心します」

 世界が混沌としていること、不条理なこと、意外性の連続であることなんて、赤ちゃんにはまだわからない。いつも通りの、変わらぬ愛情のルーティーンで赤ちゃんには接する。

「夫はルーティーンワークができる人で得意なんですが、私は気まぐれというか臨機応変というか(笑)。子育てではルーティーンができるように頑張ります!」

 

(取材・文 奥山夏実)

 

 

 


 鵜飼高生(ウガイタカオ)

大阪生まれ、東京育ち。小学生の時、アメリカのオハイオ州で過ごす。明治大学理工学部卒業後、再度渡米。ハワイ大学マノア校にて博士号取得。現在は、「フォーカス教育研究所」の代表取締役。”家庭教師”と”塾”両方の利点を融合させた”家庭塾”メソッドを用い、ハワイ在住の多くの子供たちや家族のサポートに専心している傍ら、建築士としても活躍している。


 

 

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