心と体と脳をはぐくむハープのお話 vol.5➖ハープと脳波 : 心身脳機能を向上させるハープ

 04/27/2019

私が初めてハープの生の音色を聴いたのは、ミュージカルで見たオーケストラのハープ演奏でした。まだ幼かったのですが、ハープの音色に衝撃を受けた感覚は何十年経った今でも覚えています。また、初めて憧れのハープを実際に弾いて音が出た時の感動も忘れることができません。

 

ハープを弾いている時の集中力、弾いた後に頭がスッキリする感じなどの経験を通じて、音色が脳や心身にどう影響しているか脳波に興味がわきました。

 

脳波は脳から出ている神経細胞でわずかな電流を発しています。周期があり、グラフで見ると波の形をしています。脳が活動している時、脳波は常に発生し、外からの刺激で様々に変わります。ガンマ波、ベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波に分類される脳波の中で、日常生活をしている時はベータ波が優位になっていることが多いそうです。ストレスを感じたり、緊張したり、気を使ったり・・・、そういった時はベータ波が優位になり筋肉が緊張して心臓の鼓動も早くなります。ストレスは体によくないですね。

 

リラックスしている時は、アルファ波やシータ波が優位な状態です。アルファ波は瞑想状態で脈拍や呼吸も落ち着いて整っています。イライラを解消して痛みやストレスも軽減し、学習作業面では集中力を高めて効率良よく能力が発揮できると言われています。さらに、アルファ波の優位が続くとシータ波が現れて記憶力を高めたり、ひらめいたりするようにな

ります。また睡眠の質を高めてくれることもあります。

 

ハープの音色は脳波をアルファ波、シータ波を優位にし、通常では聞き取ることができない20khz以上の高周波を含み、心身や脳機能の向上に役立つと期待されています。ハープは聴く、弾くだけで療法的効果を得られる楽器として医療現場でも広く使われるようになりました。発達障害、認知症、癌、うつ、脳機能障害、睡眠障害の改善などの効果が報告されています。人間の脳波は外の環境や物事に大きく左右されるので、脳波が変わればその変化は体全体に影響するのですね。

 

リラックスしながら、集中して物事や学業に取り組むことができる環境が身近に存在するハワイは本当に恵まれています。ハワイの素晴らしい自然に囲まれ、ハープの心地よい音色を浴びるのは相乗効果があります。天上の音色と言われるハープの音色が様々な形で沢山の人に役立つことを願ってやみません。

 

 

 

ブレイクニーちえ

兵庫県芦屋市生まれ、大阪市に育つ。2歳からピアノを習い、15歳でハープに転向。相愛大学音楽学部ハープ科卒業。大学卒業後はアメリカ東部に渡り、世界500強企業のITリサーチマネージメントを勤める。ハワイ移住後は、プロの日本人ハープ奏者の先駆者としてレッスン、演奏会、ハープ普及に勤しんでいる。皇室ご一家でも使用された、創業1897年の日本唯一のハープメーカー“青山ハープ”のハワイ社を設立し、指導や演奏活動行っている。またハワイ大学医学部でハープの特別講義も行う。

 

 

(日刊サン 2019.03.30)


関連記事







その他の記事