ハワイの教育コラム|教育スペシャリスト メアリー先生 vol. 7

 11/08/2019

 こんにちは。メアリーです。今日は子育て奮闘中のお父さん、お母さんたちへむけて大切なお話しをしたいと思います。

 

 私は子ども達への教育以外に子育てコンサルティングもやっており、毎月お母さんたちが相談にいらっしゃいます。どのようにすれば子どもの才能を伸ばしてあげられるのか、みなさんは真剣に悩んでおり、口を揃えて「私は上手に子育てができていない」と言います。

 

 家庭内での教育法や子どもに対する声かけなどの詳しい話を聞いてみると、充分すぎる程の頑張り様。でもどうしても厳しい目で自分を評価してしまい、子育てを心から楽しめていないようです。本当は子どもの成長を素直に幸せだと感じたいのに、自分に与え続ける低評価で自信を失い、子育てを「ストレス」や「苦手」という言葉で表現してしまうのです。

 

 私自身も経験がありますが、子育てに真剣になればなるほど親としてのチェックリストが長くなり、適切な評価ができなくなってしまいます。結果、更なる課題を自分に課して、今以上に頑張ろうと努力を重ねるのです。そして不安と疲労で、満足からより離れてしまうという悪循環に。

 

 子育てに必要なのは「気」を抜くのではなく、「力」を抜く能力。子育ては全力で駆け抜ける短距離走ではなく、マラソンのようにどれだけ同じペースで走り続けられるかがポイントとなります。力みすぎてしまうと自分の良さが出ず、何をしても不安や疑問が付きまとうようになり、気苦労が倍増してしまうのです。

 

 夜泣きが終わったかと思うと“魔の2歳児”がやってくる、受験を無事に乗り越えたかと思うと今度は習い事でつまずく・・・このように、教育や健康面、そしてしつけに関する悩みごとは尽きることがありません。そして、その都度ベストな判断と対応をとることが親に求められます。なので、ここぞという時にたくさんのエネルギーを使えるよう、普段はリラックスして過ごしましょう。自分で対処できないと思う時は、プロの手に頼るのも一つの手段です。

 

 健康であることは、全ての行動のベースとなります。また、学習意欲が高い子どもに育てるには、バランスのとれた食事と質のいい睡眠、そして軽い運動が欠かせません。これは、親にも当てはまることです。睡眠不足や運動不足が続けば、人はイライラしやすくなったり、モチベーションが下がったりします。大事に至らないよう、日々の小さなセルフケアで心と体を健康に保ちたいですね。

 

 親子で簡単な目標を設定したり、しっかりと日光を浴びながら外遊びを楽しむだけでも、子育てに対する気持ちは変わってきます。例えばお味噌汁を一緒に作る、公園で10分キャッチボールをするなど、楽しい時間を共用すると、信頼感が増すオキシトシンというホルモンが脳内で分泌され、より親子関係が良いものになります。また、太陽の光を浴びることでセロトニン分泌による幸福感が増して、情緒が安定します。

 

 このように、小さな幸せを積み重ねていくことで、少しずつ自分の子育てスキルに自信を持ち、長期戦にむけてのコンディションを整えておくことも大事な要素なのです。

 

 


メアリー

教育現場に24年携わるハワイ在住の教育スペシャリスト。カカアコにて英才キッズアカデミーを運営。人間能力開発研究所の創立者であるドーマン博士に直々教わったテクニックと独自の研究を合わせ、「IQ(頭脳)とEQ(人間性)をバランスよく育てる教育法」を開発。こどもLLCなど、子どもが社会に出るのを楽しみにするようなレッスンが人気。また、ストレスのない受験対策や子育ての細かい指導法は信頼が厚い。


 

 

(日刊サン 2019.11.08)


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