ハワイの教育コラム|イゲット千恵子の子供をビジネス脳にする Vol.20

 11/01/2019

イゲット千恵子

ハワイの教育コラム|イゲット千恵子の子供をビジネス脳にする

Vol. 20 ビジネスの基礎は寄付金集め

 

息子の大学のペアレンツウィークに参加するために、ボストンへ行ってきました。

 

70以上のイベントが用意されていて、各学部設備の見学をしたり、教授やスタッフとの親睦会、親のためのセミナー、留学、インターンシップ、就職の説明会や、アイスホッケー、サッカーなどの各スポーツの試合、またアート、オーケストラ、ミュージカルなど、2日間に渡って家族が楽しめるようになっていました。

 

これは、親やファミリーを楽しませているように見せて、実は寄付金集めなのです。どんな時でも気持ちよくサポートしてもらうために、ドネーションの声の掛け方も上手。

 

ボランティア学生たちは、「あなたの子どもはこの大学を楽しんでいますか?」と、在校生の親に対してフレンドリーな会話から始まり、最終的には寄付をさせるという回収システムになっています。

 

こうやって、アメリカの学生たちは、若いうちから自分の所属しているコミュニティーに、多額の寄付金を集めていくことは、普通のこととして習慣化し、いとも簡単に声をかけることに慣れているのです。

 

学生たちにとって、このスキルは、将来自分自身のビジネスや研究など、やりたいことをやるための資金集めに役立ちます。自己資金でやるという考えは最初からないのです。パッションを持ってプレゼンすれば、資金は集められるので、チャレンジすることに何のハードルもないと考えます。

 

やりたいことをするためには、まずは人とお金を集めればよいとわかっているので、できない言い訳などはないのです。

 

アメリカで一番寄付金を集める大学のハーバード大学は、寄付金が1.4ビリオンドルというから驚きです。アメリカの大学は、世界的に高額な授業料で有名ですが、それでも、多くの寄付のおかげでたくさんの研究ができ、データが集められ、そのビッグデータを使って新しいものを生み出し、明日の未来を創っているのだな、と思います。

 

ペアレンツウィークで開催された親への講演やレクチャーは、子育ての仕方、育った環境、大学生活で起こりうる問題など、すべてのことが膨大なデータによって説明されるので、なるほどと思わずにはいられませんでした。

 

その方法が、「〇〇%で成功するなら、うちの子にもそうしましょう」と素直に思えるのです。 子ども達が、いかに大学生活を楽しみ、挫折せずに卒業させることができるか、という親のサポートの仕方なども学ぶことができました。

 

アメリカの大学は、こうして親に対しても学習させてくれるです。高額の学費につく付加価値とは、このようにつけるのかと、高いものを売るという意味も学んだ気がします。

 

 


イゲット千恵子

オアフ在住、日米で会社経営&作家 2017年に「経営者を育てるハワイの親 労働者を育てる日本の親」を出版し、日米の教育の違いによるビジネスマンの仕上がりの違いを書いた本が話題となる。日米での事業は、グリーンスパハワイ、通販事業、スクール、教育事業、ハワイ教育移住、執筆、講演、セミナーなど、詳しくは、chiekoegged.com


 

 

(日刊サン 2019.11.01)


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