ハワイの教育コラム|イゲット千恵子の子供をビジネス脳にする vol. 14

 08/09/2019

イゲット千恵子

ハワイの教育コラム|イゲット千恵子の子供をビジネス脳にする

Vol. 14 デジタルネイティブのコミュニケーション力

 

そろそろ新学期も始まるころ、この島からメインランドの大学に行く新大学生にとっては、新しい世界が始まることに、ドキドキ、わくわくしている子も多いでしょう。初めての寮生活、ルームメイトと親元から離れた一人での生活が始まるわけです。

 

寮のルームメイトを決めるのに、世界中から生徒が集まる大学はどのように何千人もの新入生たちのルームメイトを見つけさせているのでしょうか? まさか、手作業とかではないですよ。大学側は生徒のビッグデータを使って、AIでマッチングさせていくそうなのですが、これにはとても驚きました。

 

まず、大学の入学者のみのサイトに、自分のライフスタイルや自己紹介などを入力します。例えば、朝は何時に起きる。夜は何時頃に寝る。部屋は綺麗好きか。などと入力していくと、自分に合いそうなルームメイトのデータが出てきて、その中から自己紹介を読んで良さそうな人に「ルームメイトになりませんか?」と連絡したりするわけです。

 

お見合いと一緒で、自己紹介の書き方によってたくさんルームメイトになりませんか? と連絡がくる子、興味を持ってもらえない子と差が出てくるわけです。いざ生活が始まったら、自分でいいと思って選んだ相手が全然合わなかったという場合もありますので、リスクは当然あるわけです。

 

逆に、一か八かの運だめし的な子どもは、学校がそのデータからランダムに選んだ人とルームメイトになります。人間の感情で選ぶのとは異なり、ビッグデータの方が自分と合う人に出会える可能性も高いケースもあります。ラッキーな子は生涯の親友となる友に出会えることもあったり、一概にどちらがいいとはわからないのです。

 

デジタルネイティブの子ども達には、これが合理的でもあり、かつスリリングでもあるわけです。こうやって期待値と現実とのギャップの違いを学ぶには、実際に多くの人に会うことを経験しないとできません。それが人間としての厚みとなってくるので、貴重な経験として大いに楽しんできて欲しいと思います。

 

このように現在は、ネットでの出会いからスタートして、その後リアルに会うという順番でのコミュニケーション方法なので、ネットの中でのキャラクターと別人格の人がいることもあります。 実際に直接会うところまでくれば、その人の育った環境や愛情を持って育てられたかの違いなどが、大きく人格形成に影響しています。

 

コミュニケーション能力の基礎は家庭環境にもあるのです。 私たちがハワイでのびのびと人間らしく育てた子ども達は、地域の愛情をたっぷり注がれて育った子ども達なので、自信を持って送り出したいですね。

 

 


イゲット千恵子

オアフ在住、日米で会社経営&作家 2017年に「経営者を育てるハワイの親 労働者を育てる日本の親」を出版し、日米の教育の違いによるビジネスマンの仕上がりの違いを書いた本が話題となる。日米での事業は、グリーンスパハワイ、通販事業、スクール、教育事業、ハワイ教育移住、執筆、講演、セミナーなど、詳しくは、chiekoegged.com


 

(日刊サン 2019.08.09)


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