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デジタル版・新聞

インタビュー

元フジテレビアナウンサー 中村江里子さん

デートの誘いを何度もドタキャン

当時、彼は日本語を全く話さず、私の英語力は中学生レペルでした。私は初めてのデイナーの時、小さな和英辞典を持って行 って 「すみません、今日は私の友達を連れてきました」と言って、辞書を二人の間に置きました(笑)。

 

だからスムーズに会話ができたお食事ではなかったんですけど、お互いすこく楽しかったっていう印象がありました。家族をすこく大切にする人なんだってわかりました。 それから偶然誕生日が一緒だってことも分かりました。

 

その時の会話のやり取りで、 「お誕生日はいつですか?」と聞かれたので 「3月11日です!!」と答えると、彼が 「それは僕の誕生日。あなたの誕生日は?」とまた聞くので、もう一度 「3月 l l 日です」と答えると、この子、英語解ってないなぁーと思っていたようで、何度もやりとりをして、やっと最終的に誕生日が一緒だ ってことわかったのです(笑)。

 

実はこの最初のディナーに至るまでに、私は3回ほど約束をしていた彼とのディナ一をドタキャンしていました(笑)。約束の30分ぐらい前に片言の英語で「こめんなさい。仕事があって」って。彼 にしてみたらほんとに失礼な人と思っていたでしょうね。

 

その後、夏休みで私がパリに行く時に共通の知人と現地で会う約束をしていました。彼女は彼の知り合いでもあったため、彼女に 「エリコの滞在するホテルを教えて欲しい」と頼んだのです。

 

ホテルに着いて、部屋に入ったら素敵な花束が届いていました。のちに彼から聞いたのですが、彼は 「これで江里子から連絡がなければあきらめよう」って思っていたようです。さすがに私もこの時はすぐに国際電話をかけてお礼を言いました。

 

東京に戻ったら是非、食事を!!と言われ、やっと初めてのデイナーが実現したのです。そして、3 年後に結婚をしました。

 

 

子供達に日本人の心を伝えたい

今はフリーランスで仕事をしていますが、8歳、5 歳、2歳の子供がいます。ここ数 年は子供達が寝たあとに原稿書きやメー ルの処理をしております。日中は基本的に子供のことに集中して、夜は自分の時問というように分けているのですが、体力的にキツくなってきました(笑)。

 

基本的には2歳の子といつも一緒で夕方、上の2人を学校に迎えに行き、そのあとからはお稽古の送迎、お風呂宿題、夕食などバタバタの時間。子供たちとは日本語で話すようにしていますが主人はフランス語です。

 

子供達はフランスの現地校に通っているため、日本語で質問をしても、フランス語で返事をしてきます。

 

言葉の問題がとても難しく、深い問題で、今、私が悩みそして一番大切だと思っていることは 「 良い学校に行って欲しい!!」というような事ではなく、いかに子供達に日本の文化や習慣をもっと知ってもらい、好きになってもらうかということです。

 

言葉を話すということは、単に 「話す」ことではなく、前提にその国を知っていなければ。日本から遠く離れたフランスでどうやっていくのか頭を悩ませています。

 

今回、長女が東京の公立の小学校に3週間、通学をしたのですが、読み書きはまだまだですし、予想以上にハードルが高いことがよく分かりました。「我慢」つていう言葉が良い言葉かどうかは解らないですけども、我慢しなさいって小さい頃から教わりますよね。

 

フランス語では「我慢」と訳せる様な適切な単語がないようです。日本人の「我慢」の精神のようなものはないのだと思います。

 

痛かったら痛いって言うし、嫌だったら嫌と言うし、自己主張する人達と日本人のようにぐっと飲み込んで、少しぐらいの痛さだったら人に言わないでおくとか、自分はやりたいけど人に譲るとか、そういう精神を伝えるのは難しいですよね。

 

言葉では存在しないものなので何とか訳せてもニュアンスが微妙に違うからです。やっばり日本の我慢を知る為には日本の人達と一緒にいて、その中から学んでい<ことだと思います。

 

我慢に限らず気遣いとか日本人らしい細やかな心配りとか、相手を思いやって先に何かをやってあげるという事もフランスだったら「あなたがやりたくてやったのでし ょう」と解釈されてしまいます。

 

日本人だと私の事を思ってこういう風にや ってくださったのだ、ありがとう…って言えるのですが、フランスでは「私は頼んでいな ぃょ。あなたがやりたくてやったのでしょう」で終わってしまうのです。

 

そういうところは日本人が持っている美しい心なので、それが分かると言葉も相手を思いやる言葉に変わると思います。同じ 「 ノー」でももうち よっと優しい言い方ができるというような。

 

母は「私が根気強くやるしかない」ってそれしか言わないですね。でも孫達が日本に来た時には長女が 「 ノン(ノー)」と言った時に、 「あのね、なっちゃん、もうちょっと優しい言い方をしましょう。もっと優しく言った方がみんな” あぁー”って解ってくれる ょ。」ってその都度言ってくれています。

 

将来、子供達になって欲しい職業について今は全くアイデアがないです。とにかく体も心も健やかであれば良いかなと思います。お勉強はあとでついてくるし、やっぱりその子の得意分野があるから、出来ない事を必死にやらせるというより、出来る事を伸ばしてあげたいと思っています。

 

私はとても不器用であれもこれも同時に出来るタイプではないので、今はまず子供優先で動いています。私はほかの方から 「細いですね」と言われますが、なぜか出産のたびに痩せていくのです(笑)。

 

全く違う血がミックスするとエネルギーがさらに強くなるのかな?と思うくらいに、子供達のエネルギーはすごいです!!生命力があるというのか、運動をしているわけではないのに、子供達と一緒にいるだけでかなりの運動量になっているみたいです。

 

ただ、痩せてしまうと体力は落ちてしまいますし、私としてはもう少しふっくらしている方がいいな~と思っているので、時間のあるときには意識して食べるようにしています。

 

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