【インタビュー輝く人】R246 うつみ富土理さん 古賀義弥さん

 10/26/2013

【古賀さんへのインタビュー】

GS時代も音楽一筋 

渡辺プロダクションにスカウトされて福岡から上京したときに思ったのは、しっかり音楽をしたいということでした。博多にいるときから作曲をしたいと思っていましたし、GS(グループサウンズ)のタレント的な 動きでなくて、音楽をやろうと。

 

当時のGSはとても忙しくて、地方を回ったりして、景気がいいのでマネージャーさんが飲みに連れて行ってくれるんです。仕事の後はみ んなで遊びに行くという状態だったのですが、私はホテルの中で勉強をしていました。 編曲の本を読んだりしましたね。

 

東京にいるときも尊敬する人に出逢うと音楽理論を聴いたり、編曲したりしていました。必ず音楽的なことでわからないことを質問していました。おもしろいことに 「それはわからないんだよ」という答えが返 ってくる時もありました。

 

サウンドはいい。でも理論的にはおかしい。そういう場合は耳でよいと感じる方が優先で、理論はあくまでも後でできたものだと言われました。フィーリングも関係しているから、イヤートレーニングもやっていかなくてはいけない、ということも習って行きました。

 

「シャボン玉ホリデー」という番組をしている時は、みんなが昼休みに食事に行っている間に私はフルバンドのスコア(総譜) を書く勉強をしていました。そこに秋元さんというプロデューサーが来て、 「お、スコアの勉強しているのか。それなら来週この音楽を書いてきなさい」と言われたことがありました。まだ勉強中の私に書けと言うんですよ。

 

翌週に書いていって気付いたのですが、宮川泰(ひろし)さんというすばらしい音楽監督がいて、彼も私が書くスコアを書いていてくれたんです。つまり、まだ勉強中の身で使えるかどうかわからない私のケアを秋元さんも宮川さんもしてくれていたんです。その上で託してくれたのです。ありがたいなと思いました。

 

 

ボイストレーナー 音楽プロデューサーへ

GS時代はグループ名をたくさん変えたことで有名でした。 「レオ・ビーツ」 「 ルートNo. l」 「里見洋と一番星」 「ブルー ・ジャッカス」。その後一人で活動をするようになったのですが、日本テレピの秋元プロデュー サーから「日本テレビの音楽学院を作って責任者になるから、そこで歌を教えてくれないか」と誘われたのが、ボイストレーナーへの道のはじまりでした。

 

同時にテレビの番組の音楽を担当したり、友人と集まってライブ活動をしたりしていました。タモリの「今夜は最高」など担当していた音楽番組が2本くらい終わって時間が空いていたときに、歌を教えていた堺正章さんから、一緒に12月のデイナーショーをやってくれないかと言われ、引き受けたんです。

 

どうやら12月にディナーショ一をすると翌年 1 年間そのままディナーショーで回るという流れだったらしく、結局1年間デ ィナーショーをすることになり、最終的には5~6年間ディナーショーをしました。

 

 

どんなことも楽しむことが大切

私はノーと言わないようにしています。ノ ーはすべてを否定してしまいます。否定からはものは生まれません。できないかもしれないけれどやってみるのが一番とみなさ んにも言っています。 もうひとつは落ち込まないようにすることです。

 

私は歌を教えているので、よく生徒 さんから「先生、先週は落ち込みました」と言われます。そのときには「落ち込むくらい勉強をしたのか」と聞くんです。これ以上できないほど勉強したなら落ち込んでもいい。

 

私が落ち込まないのはそこまでまだや っていないから。落ち込む前にもっとやることがいっぱいあると思っているから、私は落ち込みませんよ。 それから、どんなことでもおもしろがって、楽しんでやるようにしています。音楽をやっていると楽しいですしね。

 

先月演出をした舞台をミュージカルにしたときも、少しでも大変だなと思うと曲は浮かんでこないんです。ここに曲を入れよう!ここならいいな!と自分を楽しくするように心がけています。 私は音楽しかできない。ほかのことはなんにもできませんから!音楽が好きで楽しいんです。

 

 


うつみ宮土理(うつみ・みどり)

東京都出身。実践女子大学英文科卒業後、朝日新聞社「ディス・イズ・ジャパン」編集部に入社。その後、日本テレビ「ロンバールーム」の先生役でテレビ界にデビュー。フジテレビ「3時のあなた」や TBS系「いい朝8時」などでメイン司会者として活躍。2006年グッドエイジャー賞受賞。2007年に10週間、韓国・ソウルの慶熙大学へ語学留学。2008年韓国 政府より輯国食品大使に任命されて意欲的 に活動。2013年1月、日本野菜ソムリエ協会 認定 ジュニア野菜ソムリ工取得。 http://www.utsumimidori.net/ 

 

 

古賀義弥(こが・よしや)

福岡県出身。16才で ギターをはじめ、大学入学と同時にバンドを結成してボーカルを担当。福岡 を中心に演奏活動をする。1966年に渡辺プロダクションにスカウトされ、上京。レオ・ビーツ(グル ープ)結成。『シャボン玉ホリデー』『おかしな60』などのテレビ番組にレギュラ一出演する。1973 年、渡辺プロダクションから独立し、バンド活動やテレビ番組の音楽担当を経て、1976年に日本 テレビ音楽学院(日本テレビタレントセンター)創設と同時に講師となる。その後、映画や舞台の 演出を手掛けながら、作・編曲、ボイストレーナーとして活動。
http://home.p07.itscom.net/yosh/


 

 

(日刊サン 2013.10.26)

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