【インタビュー輝く人】KZOO社長 デービッド古屋さん / KZOOゼネラルマネージャー ロビン古屋さん

 10/12/2013

家を売るか、KZOOを売るか

− デービッドさん

日本語の番組を作りたいという話があり、父が投資でサポートしたことがKZOO のオーナーとなるきっかけだったようです。 KZOOは大きな波を乗り越えてきました。ちょうど経営が厳しくなったときは、父が病 気になり、家を売るかKZOOを売るかという大変な時代でした。

 

父には、KZOOを残したい、どうしても残さないといけないという強い気持ちがありました。ただ、父は決断をできるような病状ではなかったので、共同でオーナ一をしていた母が家を売ることを決めました。私は自分が住んできた家が好きでしたが、オーナーである母の決断と父の気持ちを尊重したいと思いました。 オーナーがしっかり現場を見ないと経営はおかしくなっていくことはわかっていました。

 

私は資生堂のプロモーションの実績はあり、アイデイアはありましたが、ラジオのことはあまりわかりませんでした。それ でも、誰かがKZOOの中へ入っていかなくてはならないと思い、ロビンと2人で経営を 引き継ぐことにしました。それが1996年の ことです。

 

それからが大変でした。すべての出費を見直す など、組織を再編しました。当時KZOOはワードにあったのですが、とても広く、使っていないスペースはもったいない ので 「賃貸を3分の1のスペースにしたい」 と伝えたら大家さんに出て行くように言われてしまいました。

 

私たちが住んでいる近所のマノア・ マーケット・プレイスの2階によいスペースを見つけ、オーナーに 「マノア ・マーケット・プレイスから放送しています」と毎日放送するから宣伝になると交渉して借りることができました。開局以来39年間ワードにあったKZOOは、2002年7月1日にマノアへ引っ越しました。

 

 

白木屋スタジオをオープン

−デービッドさん

父は仕事が忙しくて家族と一緒にいる時間があまりなかったので、私は逆に子どもたちの野球のコーチをしたりして、家族との時間を多く作りたいと思っていました。その一 方で、父が参加していたハワイのコミュニテ ィについては疎遠だったので、ハワイ日本文化センターの前を通るたびに、何かやらないといけない…と思っていました。

 

ある日、ハワイ日本文化センターでのミーティングに参加したロビンから、ちょうどスペースが空くという連絡をもらい、見にくるかと聞かれたのです。私は「見に行く必要はない。もうKZOOはそこへ行くと決めた」と答えました。色々なコミュニティと近い場所であり、コミュニティのこともできることから、その場所へ行く意味があると感じました。

 

2008年にマノアからハワイ日本文化センターに移り、その3年後にちょうど白木屋 350周年の改装がありました。そのとき白木屋から、日本の歴史と同じように地元ハ ワイで歴史のあるコミュニティも大事にしていかなくてはならないと、声が掛かりました。日本でも歴史のある白木屋の日本の文化や歴史に対する想いとハワイでのコミュニティに対する考えは、KZOOと同じで深いつながりを感じ、白木屋スタジオをオー プンするに至りました。

 

KZOOの放送の基本は3つの「 E」です。「Entertainment(エンターテイメント)」 「 Education(教育)」 r Emergency(緊急、非常時)」。ハワイ日本文化センターに加えて、2011年9月26日の白木屋スタジオのオープンをきっかけに基本の放送を守りつつ、新たな方向へ動きはじめました。

 

日本語だけでなく、英語のコミュニティにも 日本の文化を紹介する。白木屋も日本のラーメンをハワイへ紹介していますよね。この白木屋という場所で、日本と英語の融合をしたい、結びつきを強くして行きたいと思っています。白木屋はローカルの方も多く利用しています。日本の文化を英語で紹介していくことで、英語圏の人たちにも日本を理解してもらえるようになります。

 

今では 「白木屋ス タジオがあるKZOOね!」とロ ーカルの方たちにも言っていただけるようになりました。今後はハワイだけでなく、アメリカに、世界に発信していくというビジョンができています。月曜から金曜までの午後5時半からの1時間番組「さくらOHANA」では、英 語を話すゲストもたくさん呼んでいます。

 

9月21日のピースデ ーには、白木屋ス夕ジオからビジネスラジオKGU AM760ヘ向けて1時間の番組を放送し、平和につい で日本についての話を英語で伝えました。 ハワイは日本とアメリカ本土の間にあり、文化も言葉も人種も混ざり合ったメル ティングポットです。

 

そんなハワイだからで きることは、大切な日本の言葉と日本の文化をもっとローカルに、さらには世界に紹介をすると同時に、ハワイの文化を日本や世界に伝えていきたい。ハワイが日本とアメリカ、世界を結ぶ「ハブ」的な存在となるような役割を果たしていきたいと思っています。

 

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