Vol. 3 新たな観光名所? 東京の競馬場

 07/13/2019

— 夏の夜遊びスポット

「日本にあって、ハワイにないものは…?」。いろいろあると思いますが、面白いところでは「公営のギャンブル場」を挙げたいと思います。 ハワイの方も「賭け事」は好きなようで、かつて私が住んでいたカイムキのロコの大家さんも、本土・ラスベガスへの旅行をそれは楽しみにしていました。

 

東京には競馬場だけでも、中央競馬(JRA)の東京競馬場(府中市)、東京シティ競馬(TCK)の大井競馬場(品川区)の二カ所があり、思い立ったら気軽にギャンブル場に行けてしまいます。私も先日は仕事の一環で、大井競馬場に足を運びました。 JR浜松町から、羽田空港行のモノレールに乗ること10分。「大井競馬場前」駅のホームからは広々とした夕暮れの運河が見渡せ、高層ビルが立ち並ぶ勤務地の大手町とは景色が一変します。隣接する厩舎から漂う微かな馬の匂いに、非日常の場所に来たことを実感させられました。

 

ひと昔前はギャンブル場というと競馬新聞片手に赤ペンを耳に差したファンばかり…というイメージでしたが、この日入場門に向かう人を見渡すと、私同様仕事帰りの人が大半。今年の大井競馬のキャッチフレーズ、「平日の夜が、新しくなってきた。『夜遊び方改革』」にひかれたのか、若い会社員風の男性が多い印象でした。

 

雨上がりの夕暮れの空。初夏の季節は最高!

 

 

— 夜景もビールも堪能

競馬場内のスタンドに座ると、ダート(土)の馬場が見下ろせ、爽快な眺めです。夕闇が夜景に変わる中、自分の賭けた馬を応援しながら、同僚や取引先の方たちとビールを飲みかわすのも新鮮な体験でした。 主催の大井競馬もイメージの一新に必死で、今年は広告キャラクターに大谷亮平、中村倫也ら“旬”の俳優を起用。

 

場内でおしゃなフリーマーケット開いたり、レースの開催のない日は、イルミネーションで照らしたりと、競馬以外にも様々なイベントが目白押しです。食べ物が年々充実しているのも、評判です。 大井競馬は「特別区競馬組合」という東京23区の合同の組織が主催し、元々は第二次世界大戦で焼け野原になった東京の復興のために設立されたとか。今でも「お役所」が管轄しており、利益は東京23区の福祉向上に役立てられているというのも意外な「トリビア」です。

 

 

— 豪華タレントもCMに出演

ちなみにJRAの今年のCMには松坂桃季、高畑充希、柳楽優弥、土屋太鳳とNHKの朝の連続ドラマの主役もはる日本でトップクラスの若手俳優陣が登場。日本の四大公営ギャンブルの一つの、ボートレース(競艇)の昨年のCMキャラクターはお笑いタレントの渡辺直美、今年は人気急上昇中の俳優、田中圭が務め、盛り上げに必死です。

 

海外からの訪日観光客数は、近年うなぎ上りで、2018年は年間3000万人を突破しました。羽田空港からのアクセスが良い大井競馬は、観光客、特にアジア系の方へのPRにも熱心で、昨年は英語、中国語、韓国語のHPもリニューアルされました。 公営のギャンブル場はどこも都内とは思えないほど広々として眺めが素晴らしいのも、魅力の一つ。非日常が手軽に味わえる空間として、実は東京の密かな穴場なのかもしれません。

 

 

 


竹下聖(たけしたひじり)

東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。


 

 

 

(日刊サン 2019.07.13


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