アイスランド

 12/16/2019

 アイスランドって、オーロラが見える国でしょう―そう、アラスカ州やカナダ、フィンランドに並びオーロラの鑑賞率が高いことで有名だ。しかし、4月中旬から9月までは日照時間が長く、夜空が明るいためオーロラは見えない。では、その期間は一体何を楽しむのか?島をぐるりと一周し、検分してきた。

 

 「ここ、どこの惑星!?」。ケプラヴィーク空港から車を走らせ郊外に出ると、見渡す限り黒砂と、苔の生えた大地が広がっている。さらに、見る者を圧倒する荘厳な滝や氷河、切り立った山々はSF映画のワンシーンさながら。実は、アイスランドは多くの映画のロケ地となっており、それも大好きな作品ばかり!“インターステラー”や“プロメテウス”、“スター・ウォーズ/フォースの覚醒”など枚挙に暇ない。

 

セリャラントスフォス滝

 

 また、夜九時でも明るいのをフル活用すべく予定を詰め込んだので、世界最大の露天風呂『ブルーラグーン』は旅の疲れを癒す素晴らしい安息地となった。38度ほどの心地良いぬるま湯のせいか、気が付くと3時間も浸かっていたが、まだ上がりたくない、と閉館ギリギリまでねばってしまった。幻想的な青色のお湯にはミネラル分やケイ素が含まれており、アトピーや皮膚病に効果があるという。

 

ブルーラグーン

 

 唯一、難点があるとすれば『物価』だろう。スーパーで売られているサンドイッチがおよそ900円!そのため、滞在中にきちんとレストランで食事をしたのは一度だけで、レイキャビクにある“Sjavargrillid”というお店。郷土料理が食べたいと伝えるとミンククジラとラムを薦められ…これがとんでもなく美味しかった。鯨も羊も食べる風土で育ってきたが、未だかつてこんなに感動したことはない。

 

ミンククジラ

 

 アイスランドは、オーロラの見えないオフシーズンもたくさんの魅力で溢れていた。それに加え、国民の幸福度が非常に高いというのは本当らしい。皆一様におっとりとして心の余裕が感じられ、まるで幸せのお裾分けをしてもらったような、そんな暖かな気分で帰国したのだった。

 

 

 


●加西 来夏 (かさい らいか)

訪問39ヵ国、好きな言葉は「世界は驚きと奇跡に満ちている」/名物のウォッカは飲みそびれたけど、そんな暇がないほど充実した観光滞在でした。世界一の透明度を誇るバイカル湖へも行ってみたいです。


 

 

(日刊サン 2019.12.12)


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