ハワイの 海洋生物

 12/08/2018

ハワイ諸島は太平洋のほぼ中央に位置し、どの大陸からも遠く孤立した環境にあります。そのため、ハワイの海でしか見られない固有種が多く生息し、その割合は海洋生物全体の25%以上を占めています。そんな固有種たちの先祖の多くは、大昔、潮の流れに乗ってハワイの海までやって来ました。そして長い時間をかけ、環境に合わせた生態に変化しながら適応してきたのです。今回のエキストラ特集では、ハワイ諸島の海に棲む代表的な動物たちをご紹介しましょう。

 

 

リーフ・フィッシュ Reef fish

リーフ・フィッシュは、珊瑚礁に生息している魚のことを言います。熱帯や亜熱帯の海、水温25〜30℃の高水温で、深くても水深30メートルくらいの場所で暮らしています。

 

 

ハワイ固有の主なリーフ・フィッシュ

エワ・ファングブレニー Ewa Fang Blenny

スズキ目 イソギンポ科 テンクロスジギンポ属 体長10〜20cm。細長い体で、体色は鮮やかな黄色かオレンジ色。頭から尾にかけて入る銀色の筋が美しい魚です。オアフ島の地名、エワの名がついています。

 

 

グースラインズ・ファングブレニー Gosline’s fangblenny

スズキ目 イソギンポ科 テンクロスジギンポ属 体長10cm以下の小さな魚。銀色の細い体の上部に黒っぽい筋が入り、顎と尾の部分は黄色。とても素早く動き回ります。

 

 

グリーン・ダムセルフィッシュ Green Damselfish

スズキ目 スズメダイ科 オヤビッチャ属 体長10〜20cm。体色は薄い緑色から銀色で、背びれから縦に4本、墨で描いたような線があります。

 

 

サドル・ラス Saddle Wrasse

スズキ目 ベラ科 ニシキベラ属 体長20〜50cm。頭は群青色で、胴体は灰色がかった青緑。口と目は緑がかった薄い青で縁取られており、胸の部分はオレンジ色です。ダイビングでは比較的見つけやすい魚とされています。

 

 

パール・ラス Pearl Wrasse

スズキ目 ベラ科 スズキベラ属 体長20〜50cm。ウグイス色の胴体には真珠を思わせるような斑点模様が横並びになっており、ヒレと頭は赤みを帯びています。警戒心はそれほど強くなく、比較的容易に見つけられる魚とされています。

 

 

ハワイアン・ホワイトスポテッド・トビー  Hawaiian Whitespotted Toby

フグ目 フグ科 キタマクラ属 体長10cm以下。丸みのある明褐色の体全体にはキリンの模様を細かくしたような白い斑点模様があります。緑色の目が美しい魚です。

 

 

 

ハワイアン・クリーナー・ラス  Hawaiian Cleaner Wrasse

スズキ目 ベラ科 ソメワケベラ属 体長10cm以下。細めで鮮やかな藍色の体色で、頭から腹にかけて太い黄色の筋が入っています。尾びれは紫色の美しい魚です。

 

 

 

ハワイアン・バイカラー・クロミス  Chocolate Dip Chromis

スズキ目 スズメダイ科 スズメダイ属 体長は10cm以下。黒みがかった赤か黄の褐色で、白い尾は光に当たると蛍光灯のように見えます。比較的見つけやすい魚と言われています。

 

 

ポッターズ・エンゼルフィッシュ  Potter’s Angelfish

スズキ目 キンチャクダイ科 アブラヤッコ属 体長10〜20cm。頭から背中にかけてはオレンジ色や赤色、腹から尾にかけては藍色〜青色をしています。体全体に白〜水色の筋が浅瀬の波のように入っています。警戒心が強めの魚で、比較的見つけるのが難しいとされています。

 

 

ミレットシード・バタフライフィッシュ  Milletseed Butterflyfish

スズキ目 チョウチョウウオ科 チョウチョウウオ属 体長10〜20cm。体色は黄色で、胴体には縦にグレーの水玉模様が入っています。尾の付け根には真っ黒な斑点が入り、白い頭には薄いグレーの線が縦に1本入っています。

 

 

タスキモンガラ Wedge-tail triggerfish

フグ目 モンガラカワハギ科 ムラサメモンガラ属 体長は20〜30cm。口から腹にかけては白、背中はオレンジがかった黄色で、背中と腹を分けるように黒いタスキを思わせる模様があります。インド洋から日本近海まで西太平洋の熱帯域に分布する魚です。雑食性で、海藻やウニなどを餌とします。

 

1984年、ハワイ州議会で州魚として認定された魚で、ハワイ名は「フムフムヌクヌクアプアア(Humuhumunukunukuapua’a)」と言います。

 

日本語では「豚のように鳴く角張った魚」という意味ですが、警戒心が強く、昂奮するとブーブーという鳴くことからこの名がつきました。古代のハワイでは、神話『クムリポ』に登場するオアフ島の半神カマプアアは、その身をフムフムヌクヌクアプアアに変えることができると考えられていました。

 

火山の神ペレとの戦いに敗れたカマプアアは、フムフムヌクヌクアプアアに変身し、熔岩の流れる川を泳いで逃げたと言います。ペレを崇める儀式や催しでは、この逸話にちなんでフムフムヌクヌクアプアアや豚が捧げられます。

 

 

サメ Shark

 サメは35億年も前から生息している古代魚の仲間です。軟骨魚綱(なんこつぎょこう) に属し、 ネコザメ目、ノコギリザメ目など9つの目に分かれています。サメはハワイ語で「マノ」と言い、古代ハワイではアオウミガメ同様、先祖が化身した守護者「アウマクア」と考えられていました。世界中に500種類のサメがいると言われていますが、ハワイの海にはそのうち約40種類が棲んでいます。

 

ハワイ近海で見られる代表的なサメ

オグロメジロザメ Gray Reef Shark

ハワイで一番よく見られる種類のサメで、水深100〜280m付近に生息しています。体長は2m弱で、平均寿命は12年。イカ、タコ、エビ、魚を捕食します。

 

 

シュモクザメ hammer Head Shark

熱帯地域、亜熱帯地域の世界中の海に生息しており、ハワイでは沿岸付近の水深約80m辺りで多く見られます。体長は平均約3.5mで、体重は230kg。頭は幅広く厚みのあるハンマー状で、その両端に目があります。凶暴な性質で、優れた嗅覚を使って獲物を探し、エイ、イカ、タコ、エビ、他のサメなどを捕食します。中でもアカエイが好物で、ハンマー状の頭を使って押さえつけ、ヒレから食べていきます。

 

 

ガラパゴスザメ Galapagos Shark

体長は3〜3.5m。ノコギリ状の三角形の歯を持っています。イカ、タコ、魚、などを捕食します。餌として食べます。オアフ島では、ノースショア沖合の水深60〜240m付近に生息しています。

 

 

メジロザメ Sandbar Shark

体長約2mで、沿岸付近の深海に生息し、平らな砂地の海底を好みます。小さな餌を好み、あまり攻撃的ではなく、ダイビングやスノーケリングの最中に見られることもあるといいます。

 

 

マンタ・レイ Manta Ray

トビエイ目 トビエイ科 エイはサメと同じ「軟骨魚綱」に属しており、世界中に約530種類いると言われています。その中で、ハワイでよく見かけるのが世界最大のエイ、マンタ・レイ。日本語ではオニイトマキエイとも言います。胸ビレの幅は平均4.5~6mですが、最大で9m、体重は3tに及ぶ巨大な個体もいるのだとか。餌はプランクトンで、海水を吸い込み、エラでプランクトンだけをこし取ります。

 

 

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