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Dr. 吉木の美容塾 | Vol.2 これが鉄壁の紫外線対策

 07/18/2019

日焼け止めを塗れば焼けないという思い込み

紫外線対策といえば真っ先に思い浮かぶのが日焼け止め。 「日焼け止めを塗れば焼けない、塗らなければ焼ける」と思っている人が多いようですが、これが思わぬ落とし穴です。  

 

日焼け止めを塗る量が少なかったり塗り直しをしなかったりすると、効果は半減してしまいます。しかし、それに気づかず、「塗っているから安心」と思っている人が多く、そのため、対策しているつもりでもいつの間にかシミが増えてしまうのです。  

 

日焼け止めについて、今一度、正しく知りましょう。 まず、私たちが受ける紫外線はその波長の長さによって、UVAとUVBという二種類に分けられます。UVAはエネルギーは弱いものの皮膚の深いところまで到達し、肌を老化させてしまいます。UVBはエネルギーが強く、20分以上まともに浴びると、皮膚が赤くなったり水ぶくれができたりします。  UVA、UVBいずれも、浴びすぎると皮膚がんのリスクにつながります。  

 

日焼け止めのパッケージには、SPFの数値が書かれています。 SPFはSun Protection Factorの略で、UVBを防ぐ効果を表します。米国では2~100で表記され、たとえばSPF25であれば、何も塗っていないときと比べて、日焼けするまでの時間が25倍長くなるということを表します。  

 

UVAを防ぐ効果も合わせもつものは、米国ではbroad spectrum(広い波長の紫外線に有効)と表記されます。日本で売られている日焼け止めは、UVAを防ぐ効果についても、その強さの目安がPA(Protection grade pf UVA)として表記されています。PAには+~++++の4段階があり、+の数が多いほど強力にUVAをカットします。

 

 

塗る量、塗る頻度がぜんぜん足りていない現状

日焼け止めは日々進歩し、強力なものもたくさん登場しています。  

 

ただしここで注意すべきことがあります。日焼け止めを塗る量は、皮膚1平方センチメートルあたり2ミリグラムと決められていて、この量を守って塗ったときにはじめて、表示通りの効果が出ます。  

 

これは顔全体でいうと、どのくらいの量でしょうか。乳液タイプの日焼け止めを手のひらに出したとして、25セント硬貨大くらいの量になります。体全体でいうと1オンス(ショットグラス一杯分)、もしくはクリーム状のものならばピンポン玉大くらいの量が必要です。塗る量がこれより少ないと、効果は大きく下がります。  

 

みなさんはどのくらいの量を塗っていますか?顔全体で小さなパール一個分くらいの量しか塗らない人が多いのではないでしょうか。  

 

ある市場調査では、多くのアメリカ人が必要量の4分の1程度しか日焼け止めを塗っていないという結果が出ています。その場合、効果はSPF10以下に下がります。さらに、日焼け止めは塗ってから1〜2時間たつと汗と混ざったり紫外線と反応したりして効果が下がってくるので、塗り直す必要があります。

 

 

 

パウダーファンデーションで長時間UVカット

 しかし実際には、あまりたくさんの量の日焼け止めを塗ることは難しいので、女性はパウダーファンデーションを使うことをおすすめします。パウダーに含まれる成分は、紫外線を跳ね返す効果があり、肌を長時間、日焼けから守ってくれます。汗に強いタイプのファンデーションを選べば、朝一度塗るだけで、夜までUV効果が持続します。  

 

ボディの日焼けにも注意。首や腕のシミは、できてしまうと案外、気になるものです。長時間、外で過ごすときは、衣類で日焼けを防ぐのが確実です。つまり、長袖を着る、首元にはスカーフを巻く、泳ぐときはラッシュガードを着る、運転するときは手袋をする、などです。  

 

最近では、飲む日焼け止め(oral sunscreen)というものも売られています。これは、紫外線によって体に発生する活性酸素という有害物質をおさえるものです。ある程度、紫外線の害から体を守ってくれる効果を期待できるものですが、日焼け止めを塗る、帽子や衣類でガードする、などに比べるとその効果はかなり低いといえます。 飲む日焼け止めを使うのであれば、あくまで補助的なものと考えましょう。

 

 

30年ぶりにアメリカ政府機関が日焼け止めを見直し

 今年の2月にFDA(アメリカ食品医薬品局)が、「日焼け止めを皮膚に塗ったとき、予想以上に多くの成分が吸収されている」という発表をしました。  

 

日焼け止めが多く使われ出したのは30年ほど前のこと。当時、どのくらいの量が皮膚に吸収されるかについての実験が行われ、その数字をもとに日焼け止めの安全性がはかられてきました。しかし、最近になってその実験の見直しが行われ、当時考えられていたよりも、実際には多くの成分が皮膚に吸収されていることがわかりました。  

 

そもそも30年前の時点では、子どもも含め多くの国民が毎日大量の日焼け止めを使うということが予想されていませんでした。日焼け止め市場が急激に大きくなっていることも踏まえてFDAは、人体への安全性を再度見直す必要があるとしています。  

 

しかし、同時にFDAは、「日焼け止めは危険だから塗らないほうがいいというのは間違いであり、皮膚がん予防のためにも、適切に使用すべきである」としています。

 

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