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音と健康 ― f/1ゆらぎと音楽療法

 04/16/2019

 

音や音楽の健康効果

心地よい音や音楽が身体に与えるよい影響として、以下のことが期待されています。

 

1)ストレス解消

脳や自律神経に働きかける音楽には、快感をもたらす脳内神経伝達物質ドーパミンの生成を促し、ストレスを感じた時に分泌されるコルチゾールを減少させる効果があります。受動的に音楽を聴くだけでなく、能動的に楽器の演奏をしたり歌を歌ったりしても同じ効果が得られると言われています。カラオケで歌ってストレスを発散するという人も多いですが、これは理に適った行動なのです。

 

2)情緒の安定

焦燥感のあるときは速い曲、鬱っぽいときはゆったりとした曲を聴くなど、自分の心の状態に合った音楽を聴くと、気持ちが安定すると言われています。

 

3)免疫力向上

ドイツ・イギリスの研究者たちが行ったある実験では、被験者に50分間リラックスできる音楽を聞き続けてもらい、体内でどんな変化が起きているのかを調べたところ、「免疫グロブリンA」という免疫を司る主要な抗体の1つが増加したのだそうです。

 

4)赤ちゃんの心の安定

赤ちゃんは、胎児の時に聴いた音や会話などを潜在意識で覚えていて、生まれた後の心理的、生理的な状態に影響するという説があります。また、赤ちゃんを抱く時は頭が左になるようにするとよいと言われます。抱いている人の心臓の音で、赤ちゃんが安心するのだそうです。

 

5)認知症や心身障害の症状の緩和

高齢者が自分の好きな曲を聴いて元気になり、モルヒネ等の疼痛薬の使用量が減少。自閉症の子供が自発的に言葉を発する。

 

6)苦痛や痛みの緩和

音楽は、脳内の神経伝達物質エンドルフィンの分泌を促し、身体の苦痛や痛みを緩和すると言われています。

 

7)運動の効率を上げる

音楽を聞くと、脳の聴覚を司る部分「聴覚野」が活発化し、その周辺にある運動皮質や、運動の調和を統べる小脳も同時に活性化します。速いテンポのダンスミューシックなどを聞くと手や足でリズムをとりたくなりますが、この感覚は、聴覚野とその周辺の脳が活性化することで生み出されているのです。これを応用し、音楽を聴きながら運動をすると、パフォーマンス度が上がり、より高い運動の効果が得られるとされています。

 

8)子どもの脳の発達を促す

幼い子どもが音楽のレッスンを受けると、その後の脳の発達が促され、数学力や言語力が向上するほか、音楽を通して他人とコミュニケーションをとることで社会性が身につくと考えられています。数年前のメキシコで、56歳の子ども23人に音楽のレッスンを9ヶ月間受けてもらい、その後の脳をMRIでスキャンして違いがあるかどうかを調べるという実験が行われました。その結果、レッスンを受けた子供はレッスンを受けなかった子どもに比べ、脳の各部分をつなぐ神経線維の連結が強化されたことがわかりました。

 

 

 

 

◊♦◊ <コラム> 植物の成長やお酒の熟成にも効果的 ◊♦◊

 

音楽は、人間だけでなく植物の生長やお酒の熟成などにも影響を与えます。温度や湿度などが同じ状態の2つの温室で、1つにはクラシック音楽を流し、1つにはロック音楽を流し続けると、クラシック音楽を流した温室の植物は音楽が流れるスピーカーの方へ向かって伸び、ロック音楽の温室の植物はスピーカーから遠ざかるように伸びていくのだとか。また、熟成中のワインや焼酎などのお酒にクラシック音楽を聴かせ続けると、同じ環境で熟成したお酒よりもまろやな味になるということも知られています。そのほか、乳牛や鶏に音楽を聴かせるとで、乳の出をよくしたり、より多くの卵を産むということも、経験的に畜産農家などに認知されているのだそうです。

 

 

(日刊サン 2019.04.16)

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