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日本を代表する美容皮膚科医 Dr.吉木の美容塾 Vol. 3|シミ、レーザー治療と ケミカルピーリングについて

 08/22/2019

シミができてしまった場合、どのような治療があるのでしょうか? 美白化粧品を塗ってみる、ビタミンCを飲む、クリニックでレーザー治療を受ける、などの方法が思い浮かぶ人が多いでしょう。 「シミ治療の実際」について、二回に分けてご説明します。一回目の今回は、レーザー治療とケミカルピーリングについてとりあげます。

 

 

老人性色素斑には、レーザー治療

日焼けでできたシミがはっきりと沈着してしまった場合、つまり老人性色素斑は、レーザーを使わないと取れません。老人性色素斑は、通常、数ミリから数センチ大の、丸っこい形をした、茶色いシールを貼ったようなシミです。  レーザー治療では、メラニン色素に吸収される波長をもった光を照射することにより、メラニンを多く含む皮膚を軽いやけどにしてしまいます。シミの治療に使うレーザーの種類は、ルビーレーザー、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーなどが主流です。  

 

照射後は、やけどから黒いかさぶたになり、10日ほどではがれて治っていきます。その間、洗顔やメイクはできますが、照射した部分を強くさわらないように気を付けることが大切です。場合によってはかさぶたの部分にテープを貼って保護する場合もあります。  

 

かさぶたがはがれたあとは、日に当たらないように厳重にケアをします。日焼け止めを塗るだけでは紫外線を防ぎきれないことが多いので、パウダーファンデーションでカバーしたほうがよいでしょう。男性の場合は薄いテープで保護する方法もあります(肌色のテープを貼ってもよいし、UVカット用の透明のテープも売られています)。  

 

日本人の場合、レーザー治療のあと、数か月間黒ずみが現れることがあります。炎症性色素沈着(PIH postinflammatory hyperpigmentation)といわれるもので、やけどの炎症によってメラニン色素が増えるために起こってきます。これは一時的なもので、通常3~6ケ月くらいすると消えていきます。ただし、日に当たるとそのまま沈着して取れなくなってしまうことがあるので、消えるまでの間、UV対策をきっちり行うことが必要です。

 

夏休み、娘と一緒にハワイに来ています。私が今使っているパウダーファンデーションはゲランのパリュールゴールド。粒子がとても細かく、しっとりと肌になじみ、キメを整えてくれます。 パウダーファンデを使う前に、下地代わりにスティックファンデーションを薄く塗ると、パウダーファンデのフィット感が増して、自然なカバー力も増します。

 

今回、サックスフィフスアベニューの化粧品売り場でボビーブラウンのスティックファンデーションを買いました(写真下)。日本ではカラー2では濃いので1を使っていたのですが、サックスにはカラー1.25というのがあったんですよ。微妙な色調を0.25単位で作っているんですね。店員さん曰く「サックスやメーシーズのボビーブラウンでは0.25単位の品揃えがあるけど、セフォラにはないのよ」と自慢していましたが、日本には0.5単位の色もないので感心してしまいました。

 

 

レーザー治療 Q&A

Q.痛みはある?

 

A.パチンとはじくような一瞬の痛みがあります。シミの面積が広い場合は麻酔クリームを塗るなどの表面からの麻酔処置をする場合もあります。

 

 

Q.レーザー治療をしたあとは日焼けをしてはいけないといわれますが、いつまで日焼けに気をつけるべき?

 

A.いつまでと言われれば、それは「一生」といえるでしょう。シミが一度できた部分は、またできやすくなっているので、レーザーで一度取っても、日焼けするとまたできてしまいます。またできたらまたレーザーで取ればいいと考えている人もいますが、レーザーは、何度も同じ場所に照射すると、段々、効きにくくなっていきます。再発しないよう、パウダーファンデーションをしっかり塗るように心がけましょう。

 

 

Q.危険はある?

 

A.レーザー治療は皮膚の表面に熱を加えているだけなので、脳や神経などの奥の組織が障害されることはありません。やけどして痕になることがあるかという質問も時々ありますが、アフターケアをきちんとすれば、高いリスクはありません。ただしケロイド体質の人は、やけどしたあとがケロイドになってきれいに治らないことがあるので、レーザーは受けられません。

*ケロイド体質とは:傷ができたときに、皮膚が盛り上がってしまう体質のこと。遺伝的な体質による。首、肩、胸のあたりに傷ができたときにケロイドができやすい。

 

 

Q.レーザーで取れるシミと、取れないシミがあると聞きましたが、どう見分ける?

 

A.レーザーで取れやすいシミの条件として以下のようなものがあります。

①輪郭がはっきりしているもの。肌にシールを貼ったようなはっきりしたシミがレーザー向きで、カーペットにコーヒーをこぼしたようなぼやっとしたものにはレーザーは不向きです。色も、薄いものよりは濃いシミのほうが取れやすい傾向があります。

②シミの種類。日焼けでできたシミ(老人性色素斑)がレーザー治療に向いています。肝斑という、更年期前後の女性の、頬骨部分に出るシミは、レーザー治療は適しません。ニキビあとが沈着してシミになったものなども同様にレーザーでは取れません(ケミカルピーリングが有効です*次項参照)。

③地肌全体があまり日焼けしていないこと。全体に日焼けして黒っぽくなった地肌にシミがある場合は、レーザーの効き目が悪くなります。

④皮膚が薄い部分のほうがレーザーに適します。顔、手の甲などのシミは、上の①〜③の条件を満たせばレーザーで治療することができます。胸、背中、脚などは皮膚が厚いので、レーザー照射後の治りが遅く、炎症性色素沈着(PIH)が長引きやすくなります。  

 

なお、新しいシミ(できてから日がたっていないシミ)のほうが取れやすいと思う人が多いようですが、古い胸のあたりに傷ができたときにケロイドができやすい。

 

 

Q.レーザーを受けたいけれど、クリニックはどう選ぶ?

 

A.以下を参考に選びましょう

①東洋人のシミ治療の経験が豊富であること。東洋人の肌は白人よりも炎症性色素沈着を起こしやすく、シミがとれにくいので、医師の技術が必要です。レーザーは消しゴムのように何でも消してくれると思う人が多いですがそういうものではありません。場合によっては、かえってシミが濃くなってしまうこともあるので、治療は慎重に考えて。

②レーザー以外の治療の選択肢を持っていること。何でもすべてレーザーではなく、ピーリング(次項参照)、外用、内服など、多くの治療方法の中から適したものを選んでくれることです。試しに、いくつかのシミについて相談してみましょう。すべてレーザーを勧めくるような医師ではなく、このシミはレーザー、このシミは外用、というふうに、治療を分けてくれる医師が信用できます。

 

 

私のクリニックで使用しているレーザーの一つがルビーレーザーです。これは老人性色素斑のシミ(表皮も真皮も)を効果的に治療することができます。 皮膚の表面に照射されたレーザーは、表皮を通過して皮膚内部のシミの原因となっているメラニン色素に当たると熱を出してこれを破壊します。ルビーレーザーは、メラニン色素のみに反応しますので、正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えた治療が可能です。

 

 

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