私の旅ストーリー Vol.93 たった、1時間ちょっとの為に

 02/03/2018 : 402 Views

今までの人生を振り返った時、大きく影響を与えてくれた人が何人かいる。今日は、その中のひとりについて書きたいと思う。

 

東京で開業医をしている40代のSさん。Sさんとは、変わった出逢い方をした。今から約8年前、ハワイに不動産を購入した私は、その後、買い手側から感じた想いをまとめた電子書籍を、アマゾンから発売した。その際、ハワイが大好きなSさんが偶然、奇跡的に私の本をネット上で見つけ、購入してくださった。本を読み終えるとすぐに感想をそえて、夫のアダムと私に会いたい! と言って、メールを下さったのがはじめのコンタクトだった。このような形で、誰かとお会いするのは初めての事。その後Sさんからこんなメールが届いた。「今週の水曜日、朝の診察がはやめに終わり、午後からの診察まで少し時間があるのですが、もしお二人のご都合が宜しければ急ですが、高松でランチをご一緒できますか?」  Sさんのことを全く知らない私は、本音をいうと、「本当に高松まで来られるのだろうか?」と半信半疑でもあった。

 

当日、高松空港までお迎えに行った。すると、本当にSさんが登場!人を少しでも疑った自分が恥ずかしくなった。  Sさんと一緒におうどんを食べて、アダムのアートスタジオでお茶をして、その後すぐにまた東京へと戻って行かれた。なんと、高松滞在は約1時間と30分くらい。私達が空港まで迎えに行ったこtや、急で初対面なのに優しく接してくれたと言って、すごく感謝してくださった。このことがきっかけで、意気投合したSさんと私達夫婦は、それから家族のような付き合いが始まった。Sさんは、自分の病院がお休みの時には、医療関係のボランティアをしたり、超多忙に忙しく動いている。代々に渡り医者の家系である彼の、患者様に対する大きな愛と優しさ、そして、いつも前向きに人生を進み、即行動に移す彼のスゴさにいつも度肝を抜かれる。

 

一度、こんなことを聞いてみた。 「Sさんのバイタリティーの原動力になっているものって何ですか?」すると、Sさんはいつもの澄んだ目を輝かせて、こう話してくれた。「僕は、毎日患者さんと向き合って、患者さんから命の大切さを教えて貰っているんです。命在る限り、僕は医者という使命を生かして人様のお役に立ちたいし、思いっきり人生を楽しみたい。頂いた命の一瞬一瞬を大切に全うしたい。そんな生き方を選んでいます」。そんなSさんから連絡が入った。また、近々、高松に来てくれるとのこと。たった1時間。されど1時間。1時間、1分、1秒を大切にする彼の生き方に大きな刺激をもらっている。

 

大森 千寿

香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。

www.chizuomori.com

 

(日刊サン 2018.01.24)


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