私の旅ストーリー Vol.62 憧れの国、日本

 06/26/2017 : 326 Views

NYで暮らしていると、”Are you Japanese?”と声をかけられることがある。それは、地下鉄で隣り合わせに座った人だったり、お店で買い物中だったりと様々。NYでは、200近い国の人々がともに生活をしている。道を歩けば英語よりスペイン語や中国語、そして聞いたことのないような国の言葉が飛び交っているし、世界中のグルメを一堂に味わうこともできる。そして誰一人として同じ髪の色、目の色、肌の色をしている人も居ない。  

そんな、たくさんある国の中でも「日本」は多くの外国の方にとって魅力ある国らしい。

最近特に、頻繁に「日本大好き」な人たちとの出会いが続いている。  

用事があって銀行へ行った時のこと。担当してくれたドミニカ共和国出身の男性が私を見るなり日本人かと聞いてきた。そうだとこたえると、”The most powerful island in the world!”と言って、日本のことをべた褒め。仕事そっちのけで、その後も、日本のテクノロジーの素晴らしさや、長年、車はいつもトヨタと決めていて乗り継いで来たけれど、一度アメリカ車を買ってものすごく後悔した話もしてくれた。そこへ日本大好きな夫、アダムも加わり、サムライ精神だの、諦めなず地道にコツコツを築き上げていく姿勢だの、とにかく日本のいいところ話で大盛り上がりだった。  

結局、5分もかからずに終わるようなシンプルな手続きが、30分以上かかってしまったのだけれど、日本のことを熱く語り、たくさん褒めてくれたので、すべてオッケーだ。(笑)  

その次の日、地下鉄に乗っているとオーストラリア訛りの英語を話す家族が近くの席に座った。会話から、親子だとわかった。お父さんが、小学校低学年ほどの息子に次はどの国へ行きたいか尋ねると、「日本に行きたい!」と即答。何故かと聞かれると、楽しそうだからとこたえた。お〜!小さな男の子よ、嬉しいぞ!と思わず伝えたくなったのだが、恥ずかしさの方が勝ったので、声には出さずに心の中でそっとつぶやいた。  

その後も、パーティーで出逢ったニューヨーカーのカップルが、日本へ初めて旅行へ行ったらすっかりはまってしまい、日本語の勉強をはじめたことや、ギャラリーで出逢ったバイオリニストからは「あなた日本人ってうらやましい」といわれたり。日本人はすごく親切で丁寧でとても優しいらしい。日本という国自体が、憧れなんだそうだ。  

海外に居て、自国のことを褒めてもらえるのはとても嬉しい。しかも「憧れの国」なんて言ってもらえてすごく光栄だ。日本に生まれることができたことに今日も感謝し、これからも日本人ということに恥じない生き方をしようと思った。

 

 

 

(日刊サン  2017/5/31)

 

大森 千寿

香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。

www.chizuomori.com

 


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