私の旅ストーリー Vol.56 自由に生きる

 04/10/2017 : 217 Views

日本での滞在も、早いものであと数日。また、しばらく日本を離れる名残惜しい私の気持ちを、まるで知っているかのように、次々と日本の神秘な自然の景色をみせていただいている。

桜を追いかけるように、先週は、出張先の東京で満開の桜を満喫し、地元高松に戻って来たら、少し遅れて今度は高松が見事に満開の桜。友人宅で夜桜パーティーを満喫した翌日は、家族5人で島根県の出雲大社へと出掛け、次は中国地方の桜が満開。  今年は、東京が全国で一足早く桜が開花になったので、ちょうど桜の時差の波に乗って、心ゆくまで日本の桜を堪能することができた。

 

出雲大社でのお参りの後は、島根県松江市にある玉造温泉へ。93歳になる祖母と母の3人で、桜が見える露天風呂で心の洗濯中、思わぬ出逢いがあった。

私たちの後、すぐに露天風呂へ入って来られた3人組の女性。私の祖母より10歳ほど若い感じのおばあさんに、娘さんとみられるお二人。温泉につかると、気持ちも心も緩むせいか、しばらくすると、お互い自然と会話が始まった。広島県から旅行で来られているという。

おばあさんのお年を聞いて、びっくり!私が80代前半と思っていたその女性は、なんと100歳ということが判明。お肌も張りがあって、ピカピカ。そして、テンポよく会話ができ、腰もピンと伸びている。そして何より、このおばあさんのエネルギーがとにかく若さに溢れているのだ。

いつも年齢より随分と若く見られ、自信を持っている93歳になる私の祖母も、自分より若く見える100歳を前に、完敗。あまりに若々しい100歳のおばあさんに驚きを隠せない祖母は、おばあさんにこんなことを聞いた。

「長生きの秘訣はなんですか?」

93歳の祖母が、100歳のおばあさんに長生きの秘訣を聞いている光景は、なんとも微笑ましかったが、祖母の顔は真剣。次の瞬間、100歳のおばあさんが底抜けに明るい笑顔でこう応えられた。

「毎朝、日課にしている体操に、乾布摩擦。そして、自由に生きることです!」

 

自由に生きること…。100歳のおばあさんの口から聞く言葉には重みがあった。シンプルだけど、そこに凝縮されたこの一言に込められた意味を、私は考えてみた。人生、乗り越えなければならない試練もたくさんある。その上で、今の私は、本当の意味で自由に生きることができているか? 私にとって、自由に生きるということは、一体、どういうことなのだろう??

100年もの間、人生を生きておられる大大先輩から、これからの自分の人生にとって、大切なヒントを頂けたように思う。旅はいつも、思いがけない新しい出逢いや気づきを、もたらしてくれる。

 

 

大森 千寿
香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。www.chizuomori.com

 


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