私の旅ストーリー Vol.50 再会

 03/13/2017 : 207 Views

 

 

3月だというのに息をするのも痛い程、冷たい風が吹き荒れ、体感温度がマイナス15度まで下がり、暖冬だった今年の冬、一番の冷え込みとなった先日の夜。NYCで25年の時を越えた夢のような再会があった。

 

アメリカの高校に通っていた16歳の時、オレゴン州でお世話になったアメリカの家族。いつかまた、家族に会いたい、そう思いながらも、実現することなく25年の歳月が流れた。

そこで行動に移したのはホストファミリーの中で、私と同じ歳のキャーラだった。現在、アイダホ州在住の彼女が、「チズに会いにNYCへ行く!」と宣言。その数週間後、旦那さんと共に、本当にマンハッタンまで会いに来てくれたのだ。

彼女は、救急室で働く特殊なナースで、5人の子どもたちを育てるワーキングママ。旦那さんはヘリ救急隊のナース。

昔から、できない理由を探すよりも、やりたいことを実現するには、どうすればいいのかを考える性格のキャーラ。

 

再会してからの4日間、私たちは、離れていた25年分のそれぞれの人生の空白を埋めるように、連日、レストランが閉店するまでおしゃべりして、高校生の時みたいに、大笑いし、そして、お互いが乗り越えてきた数々の困難を分かち合い、涙した。昔の話もたくさんしたけれど、それ以上に現在や未来の話をたくさん共有できたことが何より嬉しかった。

「ママが亡くたった時、学んだの。いつか、たくさん旅したい!って、ママはよく言っていたのに、その、いつか、は永遠に来ないまま天国へ行ってしまった。私たちの人生で与えて貰っている時間は貴い。だから私は、待つことをやめたの。行きたい所へ行って、自分の目で見て聞いて、体験したい。やりたいと思ったことは行動に移すって決めたのよ。」

25年前と変わらず、ブルーで透き通ったガラスみたいに、純粋無垢な美しい目をキラキラさせながら、キャーラは言った。

救急室で、常に、生命の最前線と向き合っているキャーラと、彼女の旦那さん。二人は、時間が永遠でないことを誰よりも知っている。

「もう、25年も待つなんていやだよ!またすぐに会おう。」  別れ際、そう約束をして、今度はまた新しい出発のハグをした。

 

彼女の生き方が、私の人生の幅を広げてくれた。5人の子どもたちを育てながら働き、そしてやりたいと思うことには果敢にチャレンジして、大好きな旅にも出る。年齢も環境も関係なく、やりたいことは何だってできるんだよ、って教えてくれた。

そうだ。できない理由を探すのはもうやめにして、思いっきり貴い人生をいきよう。豊かな人生は、いつだって自分で創りだすことができるんだから。

 

 

大森 千寿
香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。www.chizuomori.com

 


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