私の旅ストーリー Vol.45 バーチャル or リアリティー

 01/30/2017 : 191 Views

 

オレゴン州で同じ高校に通っていた友人のキャーラが、最近FB上で洋服を扱うお店を開き、週に一度、アイダホ州にある彼女の自宅の一室から、FB上で繋がっている友人や知人たちを対象に、生中継で商品の販売を行なっている。

 

昨夜行なわれたFB生中継ライブショッピング参加者は15人程。おなじ時間にネットを開いてFBにアクセス。キャーラがスクリーンの向こうで新しい商品を手に取り説明する度に、スクリーンの下のチャット欄には英語で「かわいい!」「他のサイズもある?」「気に入った!SOLD!」などと次々と自由に書き込みが続いて商品が飛ぶように売れて行く。私たちからは販売者であるキャーラが見えるし、彼女の声も聞こえるけど、購入者側にいる私たちはお互いの姿も見えないし、声も聞こえない。私たちを繋いでいるのはそれぞれが発する言葉の書き込みのみ。しかし、何故かまるで、仲良しの友人たちと共に本当にショッピングへ行ったかのような不思議な錯覚に陥る。

中継先のアイダホ州をはじめ、私はNYCから、他の友人たちはワシントン州やオレゴン州など各地から参加。アメリカは広いから、いくつか異なるタイムゾーン(時差)がある。スクリーンに映るキャーラがワイン片手に中継しているのを見るやいなや、「え?もうワイン飲んでる?今何時?」と誰かが書き込んだり。それぞれが地元の話を挟んだりして、気分は全米を旅したかのよう。

約30分程でFB生中継ライブショッピングは終了。“OK… BYE!”と同時にプツリとスクリーンがあっけなく消えると、まるで全てが幻想だったかのように、楽しく書き込みをしていた私達共に終了となった。

パソコンのカバーをそっと閉めたとき、なんだか無性に寂しくなった。ネットがあれば世界中何処へでも簡単に繋がることができる。とても便利な世の中だけど、やっぱり私は人と直に触れ合うのが好きだし、旅した気分ではなくリアルに旅をすることが大好きだ。

 

数時間後、キャーラからメールが送られてきた。彼女も中継を終えた後、私と同じ気持ちになったらしい。会いたいという話になり、なんと来月NYCまで会いに来てくれることになった。

実際に自分の肌で感じたことや空気感、鮮度、自分の目で見たり聞いたり、その場でリアルに味わう実体験はもちろん別物だ。人から聞いたりテレビや雑誌SNSなどから得た情報とは雲泥の差がある。何事もバランスが大事だ。ネットを上手く活用しながら、これからも現実の世界を思いっきり楽しみたい!

さぁ、今年はどこへでかけようか。どんな新しい体験が待ってくれているのだろう。

 

 

大森 千寿
香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。www.chizuomori.com

 


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