核攻撃を警戒し警報試験を開始

 12/14/2017 : 500 Views

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 冷戦時代以来となる「攻撃警報」のサイレンが1日、ハワイ州内に鳴り響いた。試験が実施されたのは午前11時45分で、今後は毎月最初の平日に同様の試験を行う。サイレンが聞こえなかったエリアもあり、緊急対策当局は故障や不備の報告に対応するという。

 ハワイ緊急管理局のヴァーン・ミヤギ氏は「サイレンの音は基本的に、何かがこちらに向かっており建物の中にすぐ避難する必要がある事を伝えています。身を守りできるだけ最適な場所を見つけて下さい。この行動が命を守ることになります」と話す。実際の攻撃警報が発令された場合、攻撃に備える時間はおよそ12~13分あるとされている。もしも、北朝鮮からミサイルが発射された場合は、アメリカ太平洋軍から警告が入りサイレンが鳴らされる。

 警報試験によって住民の中には危機感に目覚めた人達もいる。ホノルル在住の男性は「この状況を深刻に受け止める必要があります。近頃は何が起こっても不思議ではなく、避難準備しておくべきですね」と語る。ミリアニ在住の女性は「津波の警報とはトーンが全く異なり、驚きました。でもたった14~20分の間に何ができるでしょう。私は近くにいる大事な人を抱きしめて身を守ろうと試みます。室内に入り何か有害な物質を吸い込まないよう外気を遮断します」と話していた。

 デービッド・イゲ知事は先月末に開いた報道会見で、「核攻撃を含む、世界中で起きる可能性がある全ての災害への準備と警戒が責務だと考えています」と述べ、市民に警報試験を新しい日常として理解してもらうことが重要だと語った。

 ミヤギ氏は核攻撃時にしか使用されないサイレンの試験を実施する目的を、「ハワイの人々と旅行者に最大の注意を促すため」だと語り、「核攻撃に備える必要がないと言う人がいれば、それは間違っています。起こりそうもない、非常な事態にこそ備えるべきです」と加えた。州は放射線の残留や損害の規模にもよるが、およそ14日間滞在可能なシェルターの準備を推奨している。「学校には現在48時間を指標と伝えています。攻撃の爆心地との距離にもよりますが、着弾後放射線量が減少するのは48時間以降とされています」とミヤギ氏。当局は北朝鮮の核攻撃だけでなく、ハリケーンや津波といった災害にも備える事が重要で、本質であると強調した。

 

(日刊サン 2017.12.9)


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