日刊サンコミュニティニュース : 練習帆船「日本丸」がホノルル港を出航

 01/25/2018 : 496 Views

船の帆柱に立って別れを惜しむ実習生たち。

 

2018年1月15日、午前10:00。ホノルル港に寄港していたJMETS(海技教育機構)の練習帆船「日本丸(船長:阿部真二郎)」がホノルル港を出航した(日本の横浜港新港ふ頭5号岩壁からの出航は2017年12月9日(土)14:00)。「日本丸」によるホノルルへの遠洋航海は毎年冬季に実施されているが、今回の航海では、ハワイ日系移民150周年の記念行事の一環としてヒロ港にも寄港した。

 

150年前の移民船入港から始まる日系人の歴史に思いを馳せる機会とすべく、在ホノルル日本領事の要請によりヒロ港入港が実現した。ヒロ港への練習帆船の入港は2007年8月以来、約11年ぶりとなり、2016年4月のJMET発足後初入港だった。

 

「日本丸」には、商船系高等学校96名(女性16名)の実習生が乗船し、厳しい自然条件の中、風の力による帆走でハワイまでやってきた。  全長:110.09m。総トン数:2,570。速力:最大14.33ノット、航海13.20ノット。最大搭載人員(実習生定員):190(120)。今回入港した「日本丸」は、1984年に50余年にわたって海の若人を育ててきた初代日本丸の代替船として建造された。この船の特徴は帆装艤装設計から製作まで、すべて一貫して日本で行われた、日本初の帆船である。  

 

「日本丸」出航の日。ホノルル港にはたくさんの人が「日本丸」の出港を惜しむべく出港前の「日本丸」を見守っていた。見送りの人々から離れてひとり「日本丸」の船尾をじっと見つめている日系女性がいた。彼女の名前はマノア在住のシズ・ウォンさん(90)。話によれば「日本丸」の船尾飾りの唐草模様(材質は欅(ケヤキ)を製作したのは実兄、磯和一友さんということだ。敬愛する兄、一友さんはすでに他界しているが、「日本丸」を見るたびに兄との日々を思い出すという。

 

出航した「日本丸」の日本到着は天候等にもよるが、来月、2月8日(木)の10時に東京港着を予定している。

 

Photos ⓒNishi

 

「日本丸」の出航を見送る関係者たち。

「日本丸」の出航を見送る関係者たち。

「日本丸」船尾の飾り「唐草模様」の製作者、実兄、磯和一友さんの写真を手に船の前に立つシズ・ウォンさん。

出航準備を凝視する少年。


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