ハワイ山形県人会 恒例の芋煮会開催

 10/18/2018 : 135 Views

山形県の秋の風物詩、芋煮を振る舞う山形県人会の皆さん

 

 

乾杯の音頭をとるハワイ山形県人会会長・齋藤譲一さん

恒例の花笠音頭で和やかに閉幕

山形の銘酒「初孫 雪女神」も振舞われた

ハワイ山形県人会主催の芋煮会が、7日、ホノルル市の天理文庫で開催された。ホノルル市内の施設で毎年行われる芋煮会は今年で12回目を迎え、今年は山形県人会会員を始めとする45人が参加。山形県の秋の風物詩、芋煮の他、粒が大きく香りと粘りに優れた山形県のブランド米「つや姫」や、山形の生酛純米大吟醸酒「初孫 雪女神」などが振舞われた。 県人会会長の齋藤譲一さんは、9月に吉村美栄子山形県知事を招いて行われたハワイ山形県人会50周年記念祝賀会に触れ、「先月、既に大きなイベントがあったから芋煮はもういいのではないかという雰囲気になるところですが、この会は我々が毎年行なっている3つの大きなイベントのうちの1つですから。やはりこうして今年も開催させていただいた次第です」と語った。また、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録された際、和食の1つとして芋煮が挙げられたことをきっかけに芋煮会の風習が広く知られるようになったことについて「大変嬉しく、ありがたい」と述べた。

 

 

北関東や東北地方で盛んな秋の季節行事、芋煮会は、河川敷などの野外に設置した大鍋で芋煮を作り、集まった人々に振舞うという形で行われる。芋煮会の発祥は、江戸時代前期の山形県。元禄時代以前、山形の酒田港は最上川舟運の港として賑わっていたが、当時の船頭たちが、積荷の魚や地元の里芋を使って鍋をしたのが由来の1つといわれる。江戸時代後期には土地の風習として定着していたとされ、山形に移り住んだ近江の商人たちは、京都の芋棒を懐かしみながら、里芋とニシンの鍋を囲んで紅花や米取引の慰労会などを催していた。今日のように河川敷で行われるようになったのは明治時代。「野掛」と呼ばれていた山の芋煮を街の人々が河原で行うようになり、その後定着した。  今年の芋煮会で振舞われた芋煮は、山形県人会副会長の馬場章子さんらが、この日のために2日前から仕込みをしたもの。出汁、醤油、みりん、酒をベースとした汁に、具としてネギ、こんにゃく、牛肉、サトイモが入っている。参加者たちは、丹精込めて作られた芋煮に舌鼓を打ち、故郷の山形に思いを馳せながら交流を楽しんだ。

 

(取材・文 佐藤友紀)


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