ハワイで輝く 山形県のプレミアム米『つや姫』 

 10/18/2018 : 196 Views

船越英一郎さんも参加してハワイで開催された「やまがた特命観光・つや姫大使」委嘱式

 

日本から新米の便りが聞こえてくる季節の到来。あなたはハワイで、どんなお米を食べているのだろうか? さまざまな日本のお米が購入できるようになったハワイで、特に人気なのが、山形県が誇る最高級米『つや姫』だ。その人気は年々大きくなり、ハワイへの今年の輸出量は20トンを上回るほどだという。 さる9月15日から17日までの3日間、山形県の吉村美栄子知事がハワイを訪れ、県産米であるつや姫のPRを行い、ハワイ山形県人会50周年の祝賀行事にも参加した。

 

県のトップが3年連続ハワイへ トップセールスを展開

 

吉村知事は一昨年も来布し、在ホノルル日本国総領事館に関係者を招き、つや姫ハワイデビューをアピール。昨年は副知事が代行したが、県のトップが3年連続でハワイに来るのは稀。米の消費が減っている日本で、県をあげて海外に販路を拡大しようというトップセールスで、県議会議員やJA全農など30人を引き連れ、流通や飲食関係者と懇談した。日本食ブームの追い風や、日系人が20万人以上と多く、コメ消費量も1人当たり年間45kgと日本に近い有望市場のハワイで、「需要喚起、販路拡大に努めたい」(吉村知事)と積極的。イベント会場となったワイキキ横丁には、サンヌードル社が精米するつや姫のほか、ジャムやジュースなどの県産品が販売され、山形県の工芸品も展示。お昼にはトークショーや、つや姫おにぎりの無料プレゼント、県産品が当たる大抽選会や、ハワイ山形県人会の全面協力のもと花笠音頭も披露され、開催期間中1,000人以上の人が訪れて賑わった。モンペ姿で現れた吉村知事は、つや姫の母であることを気さくな笑顔で語った。

 

 

「つや姫が生まれて今年でちょうど10年です。私も10年前、知事になって初めての仕事がつや姫の名前を決める仕事でした。女性知事なので、つや姫の母と名乗り、毎年田植えと稲刈りもして、新米の出荷の際には今年も娘をよろしく〜とお願いしています」 今年の夏は酷暑だった上、山形県も台風や豪雨など災害の被害も受けた。そのため農産物の生育や収穫が心配されたが、「ハワイの山形県人会の皆さんからはいち早くお見舞いをいただきました。それでもつや姫は、地球温暖化をふまえ、あらかじめ耐暑性があるように開発されていますので、本年度も豊作です」と報告。9月28日には県内で、つや姫の新米出荷式が行われた。  また吉村知事は、自然豊かな山形、母なる最上川が流れる庄内地方の魅力も紹介。「昨年、米沢と福島を結ぶトンネルも開通しました。20年もかかった大事業でしたが、交通網もより整備され、山形の旅がいっそう快適になりました。ハワイからよぐ、来てげったなす!(笑)」と、庄内弁で山形への観光を誘った。サンヌードル社の夘木栄人社長、齋藤譲一ハワイ山形県人会会長らに続き、ハワイでのPRイベントを初年度からプロデュースしている岩瀬英介さんを“やまがた特命観光・つや姫大使”のメンバーに新たに加え、今後もさらに力を入れていくとした。

 

特Aランクを8年連続取得! ハワイへは年20トンを輸出

 

ハワイへ本格的につや姫が輸出されるようになったのは3年前。夘木社長が日本でつや姫を食べ、あまりの美味しさにハワイでの販売を模索していたところ、夘木社長の知人で俳優の船越英一郎さんが、山形の特命観光・つや姫大使であったことから、山形県の関係者を紹介、ハワイとつや姫の縁結びができたというエピソードがある。ワイキキ横丁のイベントには船越さんも駆けつけ、トークショーに参加していた。さてこのつや姫の特長、美味しさとは? 吉村知事に同行していた、山形県農林水産部の駒林雅彦部長によると、「全国各地、ハワイでも試食会をしましたが、「粒が大きい」、「香りが良い」、「甘い」、「冷めても美味しい」という声が断トツで多いです。確かにつや姫の名前の通り、お米の粒が大きく、目立って粒ぞろいです。また、ほとんど欠け米がないのも特長です」上品な甘みと粘りの中に、適度な噛み心地とのど越しを感じられるお米との評価で、日本穀物検定協会の食味ランキングで、最高位の“特A”を8年連続取得している。

 

新たに大使に任命された岩瀬英介さん(左)

 

 

 

「山形県では、つや姫が高級ブランド米として末永く愛されるよう、食味と品質の管理を徹底しています。栽培適地内で、知事が認定した生産者だけが有機栽培、特別栽培で育て、一定基準を満たした米だけを、つや姫として出荷できるルールを設けています」そんな美味しさへのこだわりと取り組みは、日本穀物検定協会や農業総合研究センターなど専門機関からも、コシヒカリを超えたとの高評価を得ている。「また、ハワイで購入いただけるつや姫は、ハワイで精米しているので新鮮です」精米とは、玄米を白米にする作業のこと。精米された白米は玄米に比べ、酸化しやすい。酸化が進むと香りや食感が変化して、味も落ちてしまう。なので、つや姫は故郷、生産地である山形県から玄米のままハワイに送られて、ハワイで精米。だから美味しい鮮度が保てている。そんな“炊いて惚れぼれ、冷めても美味しい”サンヌードル社のつや姫は、マルカイやニジヤなどの日系スーパーで購入できる。また、ワイキキの“とんかつ銀座梅林”では釜炊きのつや姫が味わえ、レストラン“ヤジマヤ”では、客席のテーブルでつや姫を炊き上げてくれるメニューも登場予定だ。  ハワイでつや姫の新米が販売されるのは12月1日。精米したての白く艶やかな炊き立てご飯、ぜひ味わってみたい。

 

吉村美栄子・山形県知事

数々の県産品が並んだ「山形フェア」の様子

(取材・文 奥山夏実)


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