オバマ大統領 ハワイで 気候変動に対する国際連携を提唱

 09/10/2016 : 560 Views

アメリカ史上最も大きな環境会議前夜の31日水曜日、オバマ大統領はハワイのリーダー達に、より一層地球を保護し、気候変動へ共に対応していくことが必要と力説した。

 

大統領は、イーストウェストセンターで開かれた太平洋諸島リーダー会議と東西サステイナビリティサミットの合同レセプションで、「すでに温暖化の影響を目の当たりにしている太平洋諸島のリーダーたちほど気温の上昇と海面の脅威を理解している人はそういないでしょう」と述べた。 太平洋諸島のリーダーたち約200人の聴衆は、元ハワイ州知事、ビジネスリーダー、著名な自然保護活動家、一流の科学者、デービッド・イゲ現ハワイ州知事、ブライアン・シャッツ上院議員、カーク・コルドウェルホノルル市長に加え政府の指導者たちだ。

 

会場の外では、約200人の人々がバリケードの外で大統領をひと目見ようと集まっていた。一方、抗議者グループは、「軍隊はハワイから去るべきだ。世界中の人々よ、叫び、訴えよう! アメリカ軍は出ていけ!」と唱和していた。

 

会場の中では、オバマ大統領が「いかなる国も、例えアメリカのように力のある国でも、気候の変化の影響から免れない」と、強調。共和党の気候変動の懐疑論者たちに対しても「アメリカの議員の中にはいまだに気候変動が現実なのかどうかを議論している者がいる。だが、太平洋諸島に住む皆さんの多くは、住民が新たに住むべき場所の計画を建てている。マーシャル諸島では作物が枯れ、キリバスは他国の土地を購入した。彼らの土地がやがて水没してしまうからだ。外洋はフィジーの村の人たちを追い出そうとしているのです」

 

オバマ大統領は太平洋の島々へ新たに$30 million以上の委託金を発表した。インフラの強化、持続可能な開発、安全な飲み水などに投資する資金を含んでいる。 大統領の任期が終了することもあり、自身の自然保護活動の軌跡も自賛した。

 

「過去7年半において、アメリカはよりクリーンなエネルギーの生成に努め、環境汚染の原因となるエネルギーの使用を減少させ、エネルギー全体の消費量も減少させた」とオバマ大統領は胸を張り、「私たちの投資は、風力発電量を3倍、太陽光発電を30倍にし、さらに多くの場所で、環境汚染を引き起こすエネルギーよりもクリーンエネルギーの方が安価となる援助を行った。しかも、燃料問題が記録上、最長で最大の課題だったにもかかわらず、クリーンエネルギー推進を遂行した」と話した。また、「経済も地球保護もともに解決でき、対立することはありません。

 

テディ・ルーズベルトは国立公園システムの立ち上げで功績を残しました。しかし、太平洋の大きなスペースを保護地域のシステムに含めていたなら、私たちは現在もっと広大に環境を保全できていたでしょう」と喝采の中で述べた。

 

大統領は、先週の自身の発言にあったパパハナウモクアケア海洋国家遺産の拡張についても触れた。 「シャッツ上院議員をはじめ、この会場におられる方々の尽力に感謝しています。私は世界で最も大きな海洋保護区を作りました。私たちのパパハナウモクアケア遺産の約4倍のサイズで、テキサス州の約2倍の広さが保護されていくことになるのです」 拡張指定された現在の海洋遺産は44万2781 square milesで、保護区エリア全体では58万2578 square milesとなる。

 

大統領は、「前進するために集え」との意味を持つハワイのことわざを挙げ、「とても単純なようだが、ネイティブハワイアンたちは戒めのように使用している。もしカヌーを漕ぎたいのなら、全てのオールは調和して動かねばならない。さもなければ、おそらく円を描くだけ。堂々巡りするだけだ。進みは遅く、漂流するだろう。流れに飲み込まれ、コースを外れる」とことわざを説明し、「気候変動に置き換えてみれば、コースを外れてしまう悲惨な可能性を排除し、私たちは絶対にこのような事態を起こしてはならない」と口調を強めた。

大統領は午後6時、エアフォースワンでパールハーバーのヒッカム統合基地に到着。テレンス・オーショーネッシー将軍、太平洋空軍指揮官、シャッツ氏とコルドウェル市長に出迎えられた。 亡き母のアン・ダナムさんが1970年に卒業した施設でスピーチした大統領は、ネバダからのフライトで疲労を見せたが、両親が出会ったハワイ大学のマノアキャンパスへの訪問も注目された。

 

オバマ大統領の演説の結びは、イーストウェストセンターとの協力に焦点が当てられ「とても意義深い機会だった。理由は、自分の人生の大半はこのセンターの1マイル以内で始まっているからだ」と話した。 「私の母と父はおそらくここから数百ヤードで出会ったのです。私はここから1マイルの学校に通っていました。私はここから約1マイルの場所で生まれ、私の祖母と祖父はここからすぐ近くで人生の大半を過ごしたのです」 さらに大統領はここ20年間、毎年クリスマスに自身の子供達をハワイに連れてきていると語った。

 

「私の子供たちや孫をこの場所に連れてくることができること、ハワイの島、太平洋、そしてすべての島々の美しさやそれらが与えてくれる奇跡に感謝出来ること。これらのことは、将来に向けて確かなものにしなければならないと思っているのです」と述べ、大きな拍手が湧いた。

 

一方、194の国々から、9000人以上の代表者がホノルルの国際自然保護会議に集まった。オープニングセレモニーは1日木曜日の午前10時にブレイズデルセンターで行われ、サリー・ジュエル内務長官とイゲ知事が出席した。太平洋諸島リーダー会議は31日水曜日にイーストウェストセンターで開催され、気候変動や安全性を含めて地域問題を議論した。

 

この会議は1980年にジョージ・アリヨシ前知事とフィジー首相ラトゥ・カミセセ氏により発足され、太平洋諸島地域の20の政府代表者が参加し、約3年おきに開催されている。太平洋諸島は世界で最も大きな海と隣接し、気候変動の脅威にさらされている。

 

気候変動は海面上昇、塩水侵入、沿岸侵食、海洋酸性化を引き起こし、とりわけ島のコミュニティを弱らせている。 東西サステイナビリティサミットは、31日の水曜日で終了した。世界で最も影響力のある慈善家、保護活動家、ビジネスや政府のリーダーたちが集まり、その多くが国際自然保護会議にも出席している。

 

オバマ大統領は1日木曜日、ミッドウェー島に向かうためホノルルを離れ、パパハナウモクアケア遺産の合衆国魚類野生生物の報告を受け、午後にはミッドウェー諸島を巡って遺産指定声明を報道発表した。 大統領は同日夜ホノルルに戻り、中国へ向かうまでの時間を過ごした。中国では習近平国家主席と面会し任期最後のG-20リーダーサミットに出席した。


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