心と体と脳をはぐくむハープのお話 vol.1世界最古の楽器

 04/01/2019 : 171 Views

皆さんは、ハープと言う楽器を知っていますか?たくさんの弦がはっている弦楽器です。テレビなどで耳にしたりご覧になった事はあると思

いますが、実際のプロの演奏を間近で聴いたり、身近で詳しいことを知る機会はなかなかない方も多いでしょう。

 

ハープは世界最古の楽器であり、私達の『心身と脳』に深く関わりがあります。太古の昔から現代まで時代と共にハープも進化し、私達人間にずっと寄り添ってきました。音楽演奏や教育はもちろん、医学現場にも使われる最高に癒し効果の得られる楽器なのです。そんな素晴らしいハープについて紹介していきます。

 

ハープの原型は人間が狩猟生活をしていた太古の昔に誕生したとされ、木や弓などを使って弾いていたのが始まりとされます。皆さんも輪ゴムをベンベンと弾いて遊んだりした事があるかもしれませんが、その要領と考えられています。我々人間は言葉を使う以前は音でコミュニケーションを取っていましたから、そのように使っていたのかもしれません。

 

紀元前4000年の古代エジプト文明、メソポタミア文明には既にハープが登場しています。弓型をしたハープをピラミッドの壁画のあちこちから確認することができます。数々の世界的な美術館でも古代エジプト王朝時代のハープにまつわる展示物を目にすることができます。

 

とくにエジプト王朝では最も愛された楽器で、神殿での宴の演奏、また癒しのお薬としても使われていました。

 

聖書にもハープが登場します。その中でもダビデはハープの奏者として有名ですが、サウル王が悪霊に取り憑かれた際にハープ演奏で救済し功績を称えられてダビデ王となりました。

 

またギリシャ神話の中でもハープは重要なポジションで沢山登場します。オルフェウスは父のアポロンから譲り受けたハープで、人間・動物あらゆる生き物をその音色で癒しました。

 

学問・芸術を司る女神達のムーサ(英語ではミューズ)もハープを持っていますが、これは当時からハープが学芸として深く愛されていた証でしょう。また、体の上半身が人間、下半身が魚のマーメイドであるサイリーンは、ハープの音色で船乗りを誘惑し座礁させた海妖です。ハープの音色を一度耳にすると人の心に多大な影響を与えるということが示されています。サイリーンはサイレンの語源になっていますが、一度耳にするとなかなか頭から離れないサイレンの音には納得ですね。

 

このように、ハープ演奏は音楽を象徴するだけではなく、生き物の歓楽や心の象徴として使われる場合が多いのです。

 

次回もハープの話をお楽しみに!

ブレイクニーちえ

兵庫県芦屋市生まれ、大阪市に育つ。2歳からピアノを習い、15歳でハープに転向。相愛大学音楽学部ハープ科卒業。大学卒業後はアメリカ東部に渡り、世界500強企業のITリサーチマネージメントを勤める。ハワイ移住後は、プロの日本人ハープ奏者の先駆者としてレッスン、演奏会、ハープ普及に勤しんでいる。皇室ご一家でも使用された、創業1897年の日本唯一のハープメーカー“青山ハープ”のハワイ社を設立し、指導や演奏活動行っている。またハワイ大学医学部でハープの特別講義も行う。

 

 

(日刊サン 2019.03.30)


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