ハワイで快適生活 役立つ建築情報 No.46【様々な窓の種類】

 04/24/2017 : 338 Views

様々な窓の種類について

今回は様々な窓の種類についてご紹介したいと思います。窓には、見た目のデザイン性だけでなく、様々な機能や目的があります。大きく分類すると、1.太陽光を室内に取り入れること、2.室内の空気を換気すること、3.窓の外の景色を眺められるようにすることの3つでしょうか。それぞれの窓で何をしたいのかを的確に考えることで最適な窓選びができます。

 

採光を重視したい場合

とにかく部屋を明るくしたいのであれば、天窓が最適です。壁に設置する通常の窓に比べて、天窓は比べ物にならないほどに室内を明るくします。天窓にも換気が出来るものから、直径4インチほどの小さなチューブ状のものまで様々なものがあります。注意点は、他の窓に比べてコストが高いことと、水漏れの心配があることです。経年劣化に加え、通常の屋根と比べると設置に使用される部品も多いため、その分水漏れのリスクも高いのです。天窓以外で採光を重視するならば、単純に大きなサイズの窓を設置する、はめ殺し窓(Picture)も良いでしょう。

 

換気を効率的にしたい場合

ハワイにおいて効率的に室内換気をすることは、住環境を向上する上で大きな鍵となります。ただし、ハワイは雨が多いのもまた事実です。窓を開けっぱなしであることを忘れて、室内がびしょびしょにならないように最初から窓の種類を考えることも大切です。例えば、突出窓(Awning)は窓を開けたときに庇のようになるため、横殴りの雨でない限りは室内に水が入ってくることはありません。また、空気の流れも考えてあげるととても効率が上がります。室内に二つ以上窓を設置することで、風の入り口と出口を確保することができます。できれば、複数の窓は対面もしくは対角線上に設置するとより効果があがります。もう少しこだわると、空気というのは冷たいと下に、暖かいと上にいくという傾向を念頭に置くと良いでしょう。外から取り入れる涼しい空気は出来るだけ下の方からAwning窓で取り入れ、室内の温まった空気は上の方で内倒し窓(Hopper)で出してあげるとさらに効率的になります。

 

その他の目的

実は、法規でも窓については細かく規定がされています。部屋の面積につき最低10%の面積の大きさの採光ができる窓を設置する必要があります。また、最低5%の開口部が必要になります。自然光が室内に入らなかったり、換気ができないと身体的・精神的に悪影響があるとの研究結果が多数出ており、そのような粗悪な住環境を防ぎ、私たちの健やかな生活を守るために法律として定められているのです。また、寝室のみ、緊急時における脱出可能な窓の設置も義務付けられています。よって、寝室には大きめの開き窓(Casement)や引き違い窓(Sliding)等の出入りができるような窓を設置する必要があることも知っておくと便利ですね。

 

 

 

鵜飼 高生 Takao Ugai 建築士・AIA・LEED AP・博士(建築)・家庭塾長 Focus Labo LLC 代表取締役

Email: takao@focuslabo.com

明治大学建築学科卒業後、ハワイ大学マノア校で建築の博士号を取得。日米両国での建築設計実務経験がある、経験豊富なハワイ州登録建築士。


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