日焼けの仕組み、紫外線の種類、日焼け止めの働き「日焼け」を知って、よりよい紫外線対策を!

 07/22/2017 : 444 Views

(楽園綺譚 ameblo.jp/rakuenkitan)

 

 

1年中温暖なハワイに住んでいると、皮膚や健康に害になる過度の日焼けには、特に気を付ける必要があります。日焼け止めや日傘などで対策をしている方は多いと思いますが、どうして日焼けが起こるのか、紫外線が肌に与える影響、日焼け止めの種類や働きなどをご存知でしょうか。日焼けについての具体的な知識があると、よりご自分に合った正しい対策ができるようになります。では早速、見ていきましょう。

 

日焼けの仕組みと紫外線

「日焼け」とは?

人間の体の防御反応として、紫外線が肌に当たると、茶色の色素であるメラニンが分泌され、皮膚の表面に沈着し、肌色が濃くなります。沈着したメラニンは、紫外線が皮膚組織の内部へ入っていくのを防ぐ機能を持っています。メラニンの分泌量は人種や個人によって異なります。一般に、生まれつきメラニン色素が多く肌色が濃い人は、薄い人に比べて日焼けしにくいと言われています。

 

太陽光には種類がある

日焼けの原因となる太陽の光は、波長(ナノメートル)によって「赤外線」「可視光線」「紫外線」の3種類に分類されます。波長が短い光ほど皮膚への影響が大きくなります。3種類の太陽光の中で最も波長が短く強い光が、日焼けを起こす紫外線です。

(環境庁env.go.jp)

 

3種類の紫外線

紫外線はA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)の3種類に分類されます(「UV」は英語で紫外線を意味する「Ultra Violet」の頭文字)。紫外線が肌に当たると、皮膚のたんぱく質が変質し、弾力性を保つ繊維であり、コラーゲンを支えている「エラスチン」が破壊され、シワができたり、弾力性が失われたりします。そのため、日焼けは「光老化」といって、皮膚が老化する最も大きな原因と言われています。3種類の紫外線は、それぞれ皮膚へどのような影響を与えるのでしょうか。

(美白スキンケアナビ bihakuskincarenavi.com)

 

A波(UV-A)  

紫外線の中で一番波長の長い光ですが、皮膚の中間部である真皮まで浸透します。真皮は繊維質が網状になっている組織で、密度の高いコラーゲン繊維が網状に結合しています。コラーゲンの内部に弾性を持つ繊維、エラスチンが広がり、コラーゲンを支えています。A波はこの組織を破壊し、皮膚のしなやかさや弾力を奪ってしまう上、A波が破壊した組織は元へ戻らないと考えられています。  

A波は、メラニン色素が皮膚に沈着して黒くなる日焼け「サン・タン」を引き起こします。日焼けサロンで照射されているのは主にA波です。

 

B波(UV-B)  

B波は、皮膚が赤く炎症を起こす日焼け「サン・バーン」を引き起こします。A波よりも波長の短い光で、皮膚表面の細胞を破壊し、皮膚ガンや白内障の原因になると考えられています。  

紫外線は、当たった部分のDNA(※1)原子がDNA分子を不安定にします。分子が不安定になると、DNAのらせん状の構造が切断され、DNA配列が正しく行われなかったり、DNAの複製が止められたりと、ミスが起こることがあります。これによって、遺伝子(※2)が正しく機能しなかった場合、ガンを含めた「突然変異」を引き起こすと考えられています。

 

※1 DNA → 遺伝情報を記録している物質。

※2遺伝子 →DNAの中で、タンパク質の作り方を記録している場所。DNA全体の約1.5%を占める。

 

C波(UV-C)  

紫外線の中で最も波長が短い光で、B波よりも有害です。オゾン層と酸素分子に遮断されるため、地上にはほとんど届きませんが、近年、フロンガスによるオゾン層の破壊によってC波が地上に届く量が徐々に増えてきています。

 

雨や曇りの日も降り注ぐ紫外線

紫外線は、晴れている日だけでなく、曇りや雨の日でも雲を突き抜けて地上に届きます。晴れの日に比べ、薄曇りの時は80〜90%、曇りの時は約60%、雨の日は約30%の紫外線量が観測されます。さらに、雲から太陽が出ていてると雲が太陽光を散乱するため、雲のない晴れの日によりも紫外線量が多い場合もあるのです。また、ビーチでは紫外線を砂や海が反射するため、実際に太陽光から発せられる紫外線量から更に10〜25%多い紫外線を浴びることになります。アスファルトや草地でも紫外線が反射するので、日焼け止めは天気や場所に関わらず、毎日塗るのがベストでしょう。

 

「日焼け止め」を知って上手な紫外線対策を

日焼け止め製品の素材と仕組み

日焼け止めには、大まかに3つのタイプがあります。

1.紫外線を散乱するタイプ

紫外線散乱剤は、塗ったときに白くなるのがこのタイプで、白い色は食品添加物などにも使われる酸化チタンや酸化亜鉛など、鉱物由来の成分です。紫外線を散乱・反射させ、肌表面に当たらないようにします。吸収させるタイプに比べて肌への負担が軽いため、敏感肌の人や、毎日の使用に向いています。

 

2.紫外線を吸収するタイプ

このタイプに使われている紫外線吸収剤は、「メトキシケイヒ酸オクチル」「アボベンゾン」「ホモサラート」などの化学合成成分です。これらの成分は、吸収した紫外線を熱や赤外線など別のエネルギーに変化し、放出する性質を持っています。一般的なアメリカの日焼け止め製品はこのタイプです。散乱するタイプよりもさらりとしたテクスチャーです。

 

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