動物が持つ癒しの力♡心と体を健康にする アニマルセラピー

 07/07/2017 : 3546 Views

 

いち早くペットセラピーの効果に気づいた ナイチンゲール

近代看護教育の母、フローレンス・ナイチンゲールは、1859年、『看護覚え書き』に「小さなペットなどは、病人、とりわけ長期の慢性病の病人にとっては、こよなき友となることが多い。かごの小鳥は、同じく何年間も閉じ込められている病人の唯一の楽しみだ。彼が動物に餌を与えたり、身の回りの世話をすることができれば、励まされるに違いない」と記しています。フロイトのエピソードと合わせ、19世紀〜20世紀前半のイギリスでは、既にペットセラピーに何らかの効果があると認められていたことが伺えます。

Florence Nightingale(1820〜1910)

 

【オアフ島で動物と触れ合える施設 】

ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティー Hawaiian Humane Society

2700 Waialae Ave. ☎︎356-2200 hawaiianhumane.org

保護された犬、猫を中心に、鳥、ウサギ、モルモットなど、さまざまな動物に出会える施設。気の合う動物がいれば里親を名乗り出ることもできます。ボランティアも常時募集しています。 

 

〜 ロサンゼルス国際空港の取り組み 〜

ロサンゼルス国際空港(LAX:www.lawa.org)では「ペッツ・アンストレシング・パッセンジャーズ・プログラム(PUP)」が導入されています。  

このプログラムは、スタッフが、空港のロビーに犬を連れて行き、飛行機を待っている乗客に、犬と触れ合うことで搭乗前の緊張を緩和してもらおうという取り組みです。  

「Pet Me」と書かれたジャケットを着た犬とロビーで触れ合った後、スタッフが連れている犬の写真入りの「名刺」を渡してくれます。これを渡してもらうことで、飛行機に乗ってからも犬と触れ合ったことを思い出し、セラピー効果が続くというわけです。  

同空港では「Don’t Pet Me」と書かれたジャケットを着た麻薬犬も働いています。犬たちが、いかに人間のよきパートナーであるかを思わせる光景です。

 

 

ホースセラピー(乗馬療法)

ホースセラピーとは、乗馬や馬の世話をすることで馬とコミュニケーションをし、身体機能と精神機能を共に向上させるというセラピーです。乗馬という全身運動を行うと同時に、馬と触れ合うこともできるため、アニマルセラピーの中では心身両面へのセラピー効果が最も高いと言われています。

 

ホースセラピーの効果

体が柔らかくなる  

乗馬は、体の力を抜いて馬の動きについていくことがポイントになるため、乗馬が上達するにつれて体が柔らかくなります。特に股関節が柔らかくなることで、足の可動域が広くなり、下半身が動かしやすくなったり、血流がよくなるなどの効果が期待されます。

 

バランス感覚の向上  

馬に乗る時は坐骨でバランスをとるため、練習を重ねることで下半身のバランス感覚が向上していきます。そのため、起立や歩行が困難な障害者のセラピーにも用いられています。

 

温熱効果  

馬の体温は38度前後。人間の体温よりも若干高いため、ぬるま湯で半身浴をするような感覚で、心身の緊張を解く効果があります。

 

脳神経を刺激する  

乗馬をすると、脳が馬の動きを認識し、体が馬の動きに合わせていろいろな方向に移動しながらバランスを取るように努めます。これが脳神経を刺激し、鬱、不安、焦燥感、恐怖心、攻撃心などを減少する効果があると言われています。

 

社会性の発達  

馬との信頼関係を築くことで、社会性を発達させ、自己評価を高めます。

Core Ability Therapy

www.coreabilitytherapy.com/horse-assisted-speech-therapy.html

 

紀元前400年頃から行われていた ホースセラピー

ホースセラピーの歴史は古く、始まりは紀元前400年頃にさかのぼります。その頃のギリシャの文献に「リハビリ中の負傷した兵士に乗馬をさせるセラピーがあった」という記述があり、これが世界で最初に行われたアニマルセラピーと言われています。  

1875年のフランスでは、乗馬が神経麻痺の患者の回復に有効ということが発見され、1950年代に入ると、ヨーロッパやアメリカで心身に障害を持つ人に対する療法としてホースセラピーが用いられるようになります。日本では、1970年代にドイツから伝わり、その後徐々に認知されていきました。

 

馬と人の歴史

馬の祖先は、5500万年前、北米に生息していた「エオヒップス」という体高30センチほどの小さな動物です。このエオヒップスが進化し、100万年前に現れた「エクウス」という体高1メートルの動物が、現代の馬の祖先と考えられています。  

1 2 3 4

関連記事

関連記事はありません。



その他の記事