優れた抗酸化力を持つ水素の美容・健康効果

 01/02/2018 : 740 Views

 水素水とは「水素分子」を豊富に含んだ水のことです。今日知られている水素水の始まりは、1800年、ウィリアム・ニコルソン、アンソニー・カーライルという2人のイギリス人科学者が、水を人工的に電気分解することで作られる電解水素水の原理を発見したことでした。日本で研究が始まったのは、1930年代(昭和初期)。その当時、水素水は「シンノオル液」と呼ばれていました。

 そして今から数年前、多くのメディアがその効果を取り上げたことから、水素水がちょっとしたブームとなりました。現在、水素濃度の高い水をそのまま飲める家庭用整水器の登場や、医療分野、農業分野での水素水の活用などにより、最近、水素水の持つ健康・美容効果が再び注目されつつあります。今回の特集では、水素水の抗酸化作用が身体にもたらすよい影響や、水素水の効果的な飲み方や活用方法などに、改めて迫ってみたいと思います。

 

水素水はどうやってできる?

 水素水は、水を電気分解することで作られます。普通の水を水素水整水器などで電気分解すると、電極のプラス側に酸素を含んだ酸性の水(※)、マイナス側に水素を含んだアルカリ性の水となって集まります。このマイナス側に集まったアルカリ性の水が水素水となります。  水素水には、電解水素水、還元水素水、電解還元水素水、アルカリイオン水など、さまざまな呼び名があります。

※酸性水 プラス側に集まった酸性の水は「酸性水」と呼ばれ、洗浄力や消臭力があることから、掃除や皿洗いに利用されます。また、お肌を引き締める「アストリンゼン効果」があるため、化粧水としても使われています。

 

MEMO

水素は宇宙で最も豊富に存在する元素

 水素は、全宇宙の質量のうち3/4、全原子の90%以上を占めると言われています。

 

優れた抗酸化作用を持つ水素

 水素には優れた抗酸化力があり、その力はビタミンCの176倍、ポリフェノールの221倍、リコピンの160倍にもなります。水素が体内に取り込まれると、老化や病気の原因とされている「活性酸素」と結びつき、体外へ排出するという働きをします。これが「抗酸化作用」です。  水素水がもたらす抗酸化作用の優れた点は、体内から悪玉活性酸素だけを取り除いてくれることです。

 

水素は「悪玉活性酸素」だけを取り除く

 活性酸素は、人体の細胞がエネルギーを生成する際に発生するものです。呼吸で体内に取り込まれた酸素は、98%が水素と結びついて水になり、約2%の酸素は、水素と結びつかずに活性酸素になると言われています。

 活性酸素は体に悪いものという印象がありますが、実は、活性酸素には、体に必要な「善玉活性酸素」と、体に悪影響を及ぼす「悪玉活性酸素」の2種類があるのです。

【善玉活性酸素】  善玉活性酸素は、呼吸や食べ物によって体内に取り込まれた有害物質などを退治するために、白血球から放出されるものです。病気などから身体を守る免疫作用があります。

【悪玉活性酸素】  悪玉活性酸素は、ストレスや疲労、紫外線、激しい運動、病気などが原因となって、過剰に作られてしまった活性酸素のことです。悪玉活性酸素は、人体に以下のような影響を及ぼします。

●不飽和脂肪酸と結合し、老化の原因と言われる「過酸化脂質」を作る

●DNAを形成する核酸を変質させ、ガン細胞などを発生させる

●健康な組織や細胞を破壊する

 

水素水の抗酸化作用がもたらす美容・健康効果

 水素水を摂取すると、約20分で水素分子が体の細胞の隅々にまで行きわたり、悪玉活性酸素を選択的に取り除いてくれます。では、悪玉活性酸素に対する抗酸化作用には、具体的にどのような効果があるのでしょうか。

【老化を遅らせる】  約60兆個の細胞で作られている人体は、成長期を過ぎた頃から細胞や組織が少しずつ老化し始めると言われています。その症状として、運動機能、内臓機能の低下や、肌のシミ、しわなどが挙げられます。細胞老化の原因の1つされる悪玉活性酸素が取り除かれることで、これらの発生を抑えたり、遅らせることができると言われています。

【美肌効果】  悪玉活性酸素は、紫外線の刺激を受けることでも発生します。皮膚に悪玉活性酸素が発生すると、コラーゲンが傷つき、張りがなくなったり、しわができる原因となったり、紫外線で増えたメラニン色素を酸化させ、シミの原因を作ったりします。水素の抗酸化作用は、こういった肌の劣化を抑え、血行や新陳代謝を促進し、美肌を保つと言われています。

【ダイエット効果】  悪玉活性酸素によって酸化した血中脂肪が血管内に蓄積すると、血流が悪くなり、細胞に栄養が届かなくなり、老廃物の排出が滞ります。この状態になると、細胞活動が鈍り、エネルギーの消費能力が低くなるため、体脂肪が蓄積されやすくなると考えられています。水素水は、悪玉活性酸素を排出することで、細胞活動を活性化し、エネルギーの消費能力をスムーズにすると言われています。また、細胞内にある「ミトコンドリアTCA」(※)を活性化することで、内臓脂肪の燃焼を促してくれます。

【疲労回復】  脳や筋肉を使うと、細胞が酸素を使ってエネルギーを作り出します。その過程で取り込まれた酸素の余剰分が悪玉活性酸素になって体に溜まり、細胞を傷つけて身体機能を低下させます。この状態になると、私たちの体は疲労を感じます。水素水は、疲労の原因となる悪玉活性酸素を素早く排出し、疲労回復を促します。

MEMO

加齢と共に疲れやすくなる理由

 人間の体内には、生まれつき「スーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)」という抗酸化酵素があります。このSODは、20代後半から徐々に減って行きます。20代の時に比べ、30代では6割、40代では4割になると言われています。これが、加齢と共に疲れやすくなったり、疲労回復が遅くなる原因です。

 

ミトコンドリアTCA

 ミトコンドリアとは、人体の細胞に含まれる細胞小器官です。直径は約0.5 μmで、細胞質の約40%、体重の約10%を占めています。1つの細胞には300〜400個のミトコンドリアがありますが、特に、肝臓、腎臓、筋肉、脳など、代謝の活発な臓器の細胞に多く存在します。TCAとは、ミトコンドリア内で、体内に取り込まれたグルコースからATP(アデノシン3リン酸)という高エネルギー物質が作られるサイクルのことです。このミトコンドリアTCAにより、体を動かし、脳を使って考えるなどの動作が行えるのです。

典型的な動物細胞の模式図 ⑨がミトコンドリア

①核小体 ②細胞核 ③リボソーム ④小胞 ⑤粗面小胞体⑥ゴルジ体 ⑦微小管 ⑧滑面小胞体 ⑨ミトコンドリア ⑩液胞 ⑪細胞質基質 ⑫リソソーム ⑬中心体

 

ミトコンドリアの構造

1.内膜 2.外膜 3.クリステ 4.マトリックス

出典:ja.m.wikipedia.org/wiki/ミトコンドリア

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