インフルエンザにかからない方法

 02/24/2017 : 2058 Views

ハワイでのインフルエンザのシーズンは、日本から少しだけ遅れをとって通常11月から始まり、ピークは3〜4月まで続くといわれています。今、日本でもインフルエンザはピークを迎え、今シーズンは初めて患者数が200万人以上を超えていて、ハワイでもまだまだ気を抜けません。聖ルカクリニックのナース、中村誠一さんに、ハワイのインフルエンザ事情を教えていただいたので、改めてインフルエンザから自分の身を守る方法を学んでみましょう。

 

インフルエンザの基礎知識

インフルエンザとは?

普通の風邪とインフルエンザの大きな違いは、まず高熱が出るところ。そして全身の痛み、関節の痛み、頭痛などを伴うところです。普通の風邪は、喉の痛みや咳、鼻に症状が先に現れますが、インフルエンザの場合は先に38℃以上の高熱が出ます。そして数日経ってから咳や鼻水といった症状が出てきます。

 

 

ハワイではどうして インフルエンザが流行るの?

ハワイは世界の中でも有数の観光地。常夏で暮らしやすく恵まれた環境ではあっても、ハワイにやってくる世界の観光客がウイルスも持ってきます。ただ、日本で発生するインフルエンザも実は中国や香港から影響されています。人間と、豚、鳥が一緒に暮らしている時に感染しやすいインフルエンザ。その感染しやすい縮図関係が中国で一番起こりやすいから、インフルエンザのほとんどが中国原産だと言われています。

インフルエンザは気温が低く、乾燥していると拡がりが活発になります。ハワイは暖かいので、寒い場所と比較するとマシですが、それでもインフルエンザは感染力が強いので毎年感染する人が出るので、気をつける必要があります。

 

今年の傾向は?

インフルエンザは、A、B、C型、そして年によっては鳥インフルエンザなど変異したタイプも流行しますが、今年のインフルエンザは主にA型が流行っています。このタイプは、もっとも流行性が高く、高熱、悪寒、頭痛、めまい、関節痛、腰痛、上気道炎などの症状が代表的な症状です。

また高齢者が重症化しやすいので(肺炎や脳炎など)警戒が必要です。

 

インフルエンザになったら? その判断基準とは?

高熱が出てインフルエンザにかかったかな?と思ったら、すぐに病院に行きましょう。最近は精度の良い簡易テストがあり、10分程度待つと、その場で陽性か陰性か、またどのタイプのインフルエンザなのか判定できます。ただインフルエンザにかかってごく初期だと判定が難しいこともあります。また、治りかけでウイルスが減っている時も正確な判定が出ないことが稀にあります。

とはいえ、テストを受ければ、鼻水をとるだけですぐに判定が出ますので、家庭内感染や集団感染を防ぐためにも早めに医療機関を訪れて、診断を受けることが大切です。

 

ワクチン接種について

インフルエンザのワクチン接種は どこで受けても同じ?

 

インフルエンザのワクチンには大きく分けて2種類。インフルエンザの3種類がカバーされているものと、4種類がカバーされている医療従事者向けのワクチンがあります。かかりつけのクリニックなどに行けば、この4種類カバーされている医療従事者向けのワクチンをしてくれますが、ハワイのドラッグストアやスーパーマーケットなどでよく宣伝されているワクチンは、3種類カバーしている(比較的に安い)方が多いのです。カバー範囲が4種類の広いワクチンの方がオススメですが、その理由は免疫がつきやすいからです。

また人によって、どうしても注射が嫌だという人は、鼻から生ワクチンを吸う、経鼻インフルエンザワクチンもあります。しかし、鼻からスプレーで吸う場合は、ある程度、生ワクチンなので、副作用が起こりやすいというリスクがあります。

また、注射の場合、針を刺す場所が指定されています。ドラッグストアやスーパーなどのファーマシーにいるスタッフだとあまりトレーニングを受けていない可能性もありますので、信頼するドクターの元でワクチンを受けた方が安心かもしれません。

 

ワクチンを受けるとどうなる?

ワクチンを受けると、具合が悪くなるといった噂を聞いて、ワクチンを受けることを避けている人もいるのではないでしょうか? ワクチンはウイルス粒子を分解したプロテインを体に入れて、免疫反応を起こし、抗体反応を作ることが目的で、約1年間の持続性があります。ワクチンに、生のウイルスは入っていませんので、ワクチンが原因で具合が悪くなったり、インフルエンザになることはありません。

とはいえ、どんな薬やワクチンでも副作用が全くないとはいえません。中にはちょっとだるく感じたり、注射を打ったところが痛くなったり、咳、熱、頭痛、痛みなどを感じる人が稀にいることもあります。でも大抵このような症状が起きたとしても、1〜2日でなくなります。インフルエンザワクチンを打った後、いきなり高熱が出たり、おかしな行動をしたり、息が苦しくなったりした場合は、ギランバレー症候群の可能性がありますので、すぐに救急病院へいきましょう。

 

ワクチンはいつ受けるべき?

ハワイには大抵、毎年8月にはインフルエンザの予防注射のワクチンが入ってきます。毎年、ウイルスの種類は変わるので、1年ごとにワクチンを打つことが大切です。ワクチンを打った後、免疫ができるまでに2週間かかりますので、ピークが来る前に早めに打つことがオススメです。9月頃から12月の間に打っておくのが理想ですが、今から打っても遅いわけではありません。

 

インフルエンザのワクチンは、 どんな人が打つべき?

基本的にワクチンのアレルギーがあったり、免疫抑制剤を飲んでいる人や脾臓をとってしまった人でなければ、全員、予防接種を受けるべきです。特に、生後6ヶ月以上の子供、年齢が65歳以上の方や妊婦、または妊娠を考えている人は、受けるべきでしょう。ワクチンを打っておくと、インフルエンザが原因で肺炎になったり、脱水症状を起こして死に至ることを防ぐことができます。また、お子さんのいる家族は、集団感染を防ぐためにぜひ打っておきましょう。

 

予防接種以外でインフルエンザに ならないための予防法とは?

★手洗い…指の間や手首のあたりまで、しっかり手を洗いましょう!

★うがい…粘膜からウイルスが入ってくるので、しっかりうがいも忘れずに!

★栄養のあるバランスの良い食事をしましょう。ビタミン豊富なフルーツ、野菜、そして代謝がアップする生姜、ネギなどを積極的に食べることもオススメです。

★運動…運動すると疲れますが、体の代謝を上げたり、デトックスになるので免疫力が高まります。

★お笑いを見たりして笑う!…笑う門には福来たるといいますが、笑うとNK細胞の活発度がアップし、免疫力がアップするというデータもあります。笑うことを忘れずに!

★良質な睡眠をとり、よく休む…体が無理すると免疫力もダウンしますのでよく休むことが大切です。

★日本ではマスクをつける人が多いのですが、実は、飛沫感染などから予防するには、特殊部隊がつけているようなマスクでないと予防は難しいと言われています。すでに風邪やインフルエンザの人が拡散予防のためにつけるのは良いのですが、自分がかからないためには、よほどすごいマスクでないとあまり効果がないようです。

 

 

インフルエンザにかかったら?

★インフルエンザの薬、オセルタミビル(通称タミフル)は発症して48時間以内に使う必要があります。風邪かインフルエンザかわからない場合、この時期は医療機関をすぐに訪れましょう。

★安静にして、電解質の入っているドリンクなど水分補給を忘れずに。

★食欲がなくてもできるだけ良質のタンパク質を摂り、栄養補給をしましょう。

★集団感染しないよう、最低5日間は学校、職場には行かないようにしましょう(ドクターズオーダーです)。

 

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