うつ病、あなたは大丈夫?

 05/26/2017 : 2250 Views

原因、自己チェック、自宅でできる予防方法をご紹介。

少しでも明るい気持ちで毎日を過ごせますように!

私たちは毎日、家庭や職場などで他の人々と接しながら、色々なできごとを経験します。その中で、ちょっとした嫌なできごとが原因で気持ちが沈んだり、憂うつな気分になったりすることって、ありますよね。普通だったら、数日でどうでもよくなったり、いつのまにか回復していたりして、元通りの生活ができるようになるもの。なのに原因が解決した後や、そのできごとからかなり時間が経っても憂うつな気持ちが続くような場合はうつ病が疑われ、何らかの対策が必要となってきます。 今回の特集では、うつ病の原因やメカニズムを把握し、うつ病の自己チェックをしながら、食事や運動、サプリメントなどで回復する方法を一緒に見ていきましょう!

 

うつ病とは

うつ病はその症状によって、うつ状態だけが起こる「うつ病」(「正式名は「大うつ病性障害」」と、抑うつ状態とそう状態の両方が起こる「双極性障害」の2つに分類されています。うつ病の「抑うつ状態」とは、物事への意欲や興味などの精神的活動が低下し、一日中憂うつな状態が続くこと。食欲がない、夜よく眠れないなど、体への影響も出てきます。アメリカの診断基準「DSM-5」では、うつ病をmajor depressive disorderと表現しています。

 

どれくらいの人がうつ病にかかっているの?

日本の厚生労働省では、3年ごとの10月に全国の医療施設に対する「患者調査」を行なっています。その中で「気分障害」の総患者数は、1996年は43.3万人1999年は44.1万人、2002年は71.1万人、2005年は92.4万人、2008年は104.1万人と、年々増加傾向にあり、2014年には、111.6万人と過去最多となりました。日本人で、生涯に1回うつ病にかかる人の割合は15人に1人、既にうつ病にかかっている人で、病院へ行っていない人は、4人に3人と言われています。

 

 

どんな人がかかりやすいの?

うつ病は、真面目で責任感が強く、周囲に気を使う性格の人がかかりやすい疾患だと言われています。また男性よりも女性の方がかかりやすく、年代別では、男女ともに40歳代の患者が最も多くなっています。

 

 

うつ病の原因

ストレス、病気、環境の変化、遺伝など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。

①環境的な要因

・子ども供の頃のつらい体験

・職場や家庭の人間関係

・過酷な就労

・経済的ひっ迫

・身近な人との死別

・転職、転勤、リストラ、離婚、引越し ・妊娠、育児など

②身体的な要因

・慢性疲労

・月経前、出産後、更年期

・経口避妊薬(ピル)、降圧薬などの服用

・感染症や癌、脳血管障害など

③遺伝的な要因

・生まれつき、脳内の神経伝達物質の働きが良くない

(神経伝達物質については「うつ病発症のメカニズム」参照)。家族や親戚にうつ病患者がいる人に多い。

 

うつ病発症のメカニズム

最近の研究では、脳の神経細胞における情報伝達に異変が起こると、うつ病が発症することがわかっています。私たちの脳には、体に意欲などの感情を伝えたり、記憶などの知的な命令をするとき、神経細胞から別の神経細胞へと情報を伝える「神経伝達物質」というものがあります。神経伝達物質の中の「セロトニン」と「ノルアドレナリン」は、喜怒哀楽や、やる気、記憶など、私たちの感情に関わる情報伝達をコントロールして、心身の働きを活発にしています。  

うつ病とは、先ほどあげた3つの要因などが原因で、神経の細胞と細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減少し、情報がうまく伝わらなくなる状態なのです。

下の図は、脳内の神経細胞のイメージ図です。私たちが行動しようとしたり、考えたりするとき、神経細胞AからBへ情報が伝わります。正常な状態の時は、神経伝達物質がAからBへスムーズに伝わるのですが、うつ状態の時は神経伝達物質が減少し、情報伝達が滞ってしまいます。これが、うつ状態を引き起こす仕組みなのですね。

 

もしかしてうつ病? と思ったら…まずは自己チェック

最近ずっと続いている憂うつ感は、もしかしてうつ病かもしれない…と思ったら、まず自己チェックをして、自分の心の状態を推測してみましょう。最近の2週間〜1ヶ月の間で、自分の状態に当てはまっていると思う項目をチェックしてみてください。

 

□(1)そわそわして気持ちが落ち着かず、ちょっとしたことでもイライラしてしまう。

□(2)夜寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める。もしくは、眠れても熟睡した感じがしない。

□(3)体がだるく、疲れやすい。

□(4)原因のよくわからない、漠然とした不安を感じる。

□(5)食欲がない、もしくは食べ過ぎてしまう。

□(6)物事に集中できない。

□(7)朝、気分が落ち込んだり、だるさを感じるが、夕方になると少し良くなる。

□(8)何に対しても悲観的になってしまう。

□(9)以前は楽しめていた趣味や人付き合いが、億劫になってきた。

□(10)毎日の生活に対して、満足感を持てない。

□(11)ふと涙ぐむことがよくある。

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