HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.58

 06/17/2017 : 373 Views

ローフードのリコ先生伝授、野菜ばっかのプレートランチ。

 

 

久しぶりに日本に帰ってテレビを見ていたら、「この夏コンビニ各社では、主食サラダを新開発し、熱い戦いが繰り広げられています」とニュースキャスターが紹介していた。

主食サラダとはサラダがメインで、豆腐ハンバーグやチキン、ツナサラダなどタンパク質系もしっかり入った、1品で食事が完結するサラダなのだという。

 

 

主食サラダの背景に、低糖質ダイエットの広がり。

私は少々拍子抜けした。言葉は新鮮かもしれないけど、ハワイで主食サラダは当たり前だ。青い葉っぱ系の生野菜をベースに、アボカドあり、豆あり、ビーツやズッキーニのローストあり、ナッツやシードのトッピングあり。チキンサラダ、ローストビーフサラダとメニューになくても、チーズやエビなどの動物性タンパク質はエキストラでカスタマイズできたりする。店側も臨機応変で、「今日はツナステーキもチョイスできるよ」なんてリコメンドしてくれる。

スーパーにサラダバーがあるのも当たり前。ツナやハムや卵がチョイスできるのも当たり前。主食サラダはハワイの方が進んでて、食生活にもしっかり定着していると思う。

じゃあ、低糖質ダイエットは? ハワイでプレートランチといえば、ご飯2スクープ、マカロニかポテトサラダ1スクープはお約束のようなものだから、糖質(炭水化物)の摂取量は相当高そうだ。   

糖質は体内に入るとブドウ糖に変化する。私たちヒトの血液は、ブドウ糖の血中濃度を5gに保とうとする働きがある。

ところが例えば、おにぎり1個には40gものブドウ糖が含まれている。角砂糖に換算すると12コ分もの糖質だ。それが空腹に体内に入ると、血糖値が一気に急上昇する。それが血糖値スパイク(食後血糖値)だ。

 

 

血糖値スパイクに起こさない食べ方こそが、科学的ダイエット。

急上昇してしまった血糖値を正常に戻すためには、膵臓から分泌されるインシュリンの力を借りなければならない。インシュリンは血液の中で、脂肪細胞を使って余分なブドウ糖をせっせと吸収してくれる。結果、脂肪細胞は大きく膨らみ、代償として体は肥満してゆく。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病になってしまう。

健康診断などで血糖値が正常であっても、食後に血糖値が急上昇する血糖値スパイクを起こしている人は少なくない。血糖値スパイクが起き続けると、肥満だけではなく、動脈硬化や突然死、ガンや認知症のリスクも高めると最新の研究で警告されている。

血糖値を上げないコツは3つ。1:野菜→肉・魚→炭水化物と、食物繊維の多いものから優先して食べる。2:食事を抜かない。胃腸が空っぽの状態で食べると血糖値が上がりやすいので、食事は抜かない。3:食後15分は全身の血液が胃腸に集まり、糖分もどんどん腸から吸収される。その時、軽く歩くなど、体を動かすと血液が拡散するので、血糖値の上昇を抑えられる。

血糖値コントロールこそが、世界で最も科学的根拠に裏打ちされた、健康的なダイエットなのです。

 

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。


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