HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.16 コラム@ココナッツラバー

 10/27/2017 : 309 Views

このマカダミアナッツオイルはオーストリア産。女王さまが王冠をかぶって寝ているエチケットが可愛い。レンコンのきんぴらにはクコの実をあしらって。

 

 

生まれて初めて、ローストしていない生のマカダミアナッツを食べたのはハワイ島でだった。

ミルク色の肌でコロコロと可愛げで、口に含むとコリッとした歯ごたえの後、甘みのあるまろやかなコクが広がった。ローストした香ばしさはないけれど、ナッツ本来の持ち味がストレートに感じられ、びっくりするほどおいしいと思った。日本じゃフレッシュな生マカダミアなんて買えないから、以後、ハワイに来るたびに食べるのを楽しみにしている。

 

マカダミアナッツオイルだけに含まれる、オメガ7系の、パルミトレイン酸に注目!

マカダミアナッツの生みの親、原産地はオーストラリアだが、育ての親はハワイ。20世紀初頭、ハワイで最初に人工的な栽培がはじまり、長い歳月をかけて品種改良を重ねた末、現在のような甘くてコクがあり、脂肪分が豊富な「ナッツの女王」と讃えられるマカダミアが誕生したのだ。

低温圧搾製法で絞られるマカダミアナッツオイルは、健康オイルとしてぜひお薦めしたい特長を持っている。ほかの植物油にはほとんど含まれていないパルミトレイン酸という脂肪酸が、あらゆる食品の中で最も多い、20%ほども含まれているのだ。

まず美容効果。このマカデミアナッツオイル特有の脂肪酸は、私たちの皮脂構成要素のひとつだ。年齢とともに不足しがちな皮脂を補い、肌の乾燥を防いでうるおいを保つには、パルミトレイン酸が大いに期待できる。

そして生活習慣病の予防。血管をしなやかに保つ働きのあるパルミトレイン酸は、糖やココナッツオイルに含まれるケトン体など、ごく限られた栄養素しか通さない脳へも届き、脳の血管を丈夫にして、脳卒中を予防するのに役立つといわれている。インスリンの分泌を促進して、糖尿病や高血糖を防ぐことも期待できる。

糖質ゼロなのにナッツ特有の甘みがあるから、満足感のある味わいが魅力。私はごま油で風味付けするような料理に、マカダミアナッツオイルを使う。

 

炒めない=酸化させない、きんぴら。オイルは仕上げに使ったほうが一石三鳥!

ごぼうと人参のきんぴらや、レンコンのきんぴら。きんぴら料理は最初、材料を油で炒めるというのが常套だ。だけど植物油を高温にすると、酸化したりトランス脂肪酸を発生させてしまう。なので油で炒めるのはやめよう。その方が手間も時間も省ける。

例えばレンコンのきんぴら。①レンコンを薄くスライスしたら、さっと水で洗って余分なでんぷん質を流す。②レンコンを鍋に広げ、出汁を(水と酒でもいい)水深1㎝ほど注ぐ。そして加熱。つまりレンコンを煮る。③煮て水分が半分ほど飛んだら、醤油やみりんで調味する。油でコーティングしていないから、味がしみやすい。⑥味付けができたら火を止めて、マカダミアナッツオイルを垂らす。オイルに甘みがあるから砂糖を使わなくても充分おいしい。艶も上々の完成!

ちなみにこのきんぴらの、逆流の作り方はその昔、南麻布の割烹「久田」で習いました。

 

(日刊サン 2015. 8. 26)

 

 

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII 住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。


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