人気料理研究家 藤沢セリカさんの【ここがすごい! ココナッツオイルの中鎖脂肪酸とボケを遠ざける食べ方】

 08/04/2017 : 1644 Views

@PIXTA

 

 

話題のココナッツオイルとは?

南の島を象徴する背の高いヤシの木。その木に実る殻の硬い実がココナッツです。ココナッツは昔から「奇跡の実」と言われ、その全てを利用してきました。まず、若い実(緑色)からはココナッツウォーター、熟成した実はミルクが採れ、絞りカスはパウダーにしたりデジケートと言われるフレークにしてお菓子に入れたりします。外側は器やカトラリーなどの工芸品に、さらに一番外側は繊維にして敷物やたわしなどにと、捨てる所のない万能の実。さて、オイルはどの部分から採れるのでしょう?それはミルクを摂るのと同じ、内側の白い部分。収穫した果実を割って内側の白い胚乳を生のまま熱を加えずに低温圧縮抽出するのが天然のエキストラバージンココナッツオイルです。現在はフィリピン、タイ、スリランカなどの東南アジアを中心とした熱帯地域に生えるヤシの木のオイルが一般的ですが、最近ではハワイ産オーガニックのココナッツオイルも出てきましたね。

では、ココナッツオイルが、何に効いて、なぜそんなにすごいのか?を学んでいきましょう。

 

最近、人の名前が出てこなかったり、通いなれた道で迷ったりしませんか?

年齢を重ねると物忘れは当たり前ですが、頻繁にあるとドキっとしませんか?あなた自身、そしてご家族で思い当たる人がいたら、まずは認知症の始まりかもしれない、と思って下さい。ではなぜ認知症やアルツハイマーになるのでしょう?認知症とは脳の神経細胞が死んだり機能が低下したりすることによって記憶や判断力に障害がおこる病気。アルツハイマーはアミロイドβタンパクが蓄積して出来る老人斑により、神経細胞が変性して脳が萎縮する病気です。原因はさまざまですが、一番は食生活にあると言われています。

そのひとつがオメガ6と言われるオイル。私たちが普段使っているオイルの多くはこのオメガ6に入ります。それはサラダ油、ごま油、キャノーラ油など。これらが悪者、というわけではありませんが、オイルにはオメガ3、6、9と種類があり、それらを均等に摂っていれば問題ないのです。オメガ6にあたるオイルは細胞膜を傷つける原因にもなり、体に蓄積され、錆びを起こす原因にもなります。そんな時に、ココナッツオイルの出番なのです!

 

ケトン体が脳の働きを助けてくれる!

最近ちまたでは「ケトジェニック」という言葉を耳にしますが、これはケトン体をベースにした食習慣のこと。では、そのベースとなるケトン体とはなんでしょう?

簡単に言うとグルコース(ブドウ糖)の替わりになるものです。

私たちの体を車のボディーだと思って下さい。脳みそはエンジン。ではエンジンは何で動きますか?そう、ガソリンです。人間のガソリンはブドウ糖を元にしたエネルギーなのです。このエネルギーが脳であるエンジンに行けなくなると脳はガス欠状態になり、認知障害が進行していきます。そんな脳の救世主がケトン体。ケトン体はブドウ糖が枯渇した状態で脂肪酸が燃焼するとき、肝臓で作られる物質。これが脳に届いてレスキューしてくれるのです。ではケトン体の素はなに?

さあ、ココナッツオイルの出番です!ココナッツオイルはオイルのチームのどこにも属さない中鎖脂肪酸という成分です。これがカラダに入ると肝臓へ行き、ケトン体という物質に生まれ変わり、脳にエネルギーとして届き、認知症などの改善、予防に役立ってくれるのです。臨床実験では4時間おきに約大さじ2杯のココナッツオイルをコーヒーやお茶、ミルクなどに入れて摂取した認知症患者が記憶を取り戻し、ある程度の普通の生活を送れるようになったとか。効き目は個人差があるとしても、これは試してみる価値がありますよね。

 

美容にも抜群に良いココナッツオイル

ここまではボケや認知症を遠ざける、というテーマでお話ししましたが、ココナッツオイルには美しさを保つチカラもあります。日本では最初にココナッツオイルが浸透したのは美容関係だったかと思いますが、これは正解。中鎖脂肪酸は体に入ってもすぐに排出される油ですが、それだけじゃない!今まで溜まったオメガ6などの余分な油も一緒に排出してくれるという優れものなのです。マッサージオイルとしても昔から使われていましたが、有効的な使い方は、洗顔した後まずはココナッツオイルで軽くマッサージ、その後フェイスパック、化粧水、美容液、クリームの順番がベストです。もちろんオイルだけでもOKですが、より瑞々しい肌を手に入れるなら最後はクリームで水分を封鎖することが大切です。全身に使えるのでぜひお試しを! 体の中から、そして外側も、万能に使えるココナッツオイルはアンチエイジングの強い味方。ただし、エキストラバージンオイルをお使いくださいね。

 

ココナッツオイル&ミルクの上手な食べ方

では具体的に効果的な食べ方をお話しします。まず、ココナッツオイルとミルクはほぼ同じ、と考えて下さい。ミルクはオイルを抽出する前の姿です。したがって中鎖脂肪酸も含んでいて、オイルより用途は広いと思います。

基本として、オイルは1日大さじ2を摂るように心がけましょう。ミルクは120㏄が目安です。(すでに認知症などの症状がある場合は別です。その場合は4時間おきにオイル大さじ2を摂ると良いと言われています)

中鎖脂肪酸は熱にも強いため、普段のお料理、炒め物や煮物にも使えます。ただ気温25℃を下回ると固まってしまうので、そうなったら温めて溶かせば大丈夫です。何度も溶かし固めても劣化しないのでとても便利です。ヨーグルトやスムージーに入れてもよし、味噌汁やスープにちょい足しもOKです。

一番効果的に摂る方法は乳化させて飲むこと。乳化とは、コーヒーやミルクなどに入れ、ホイッパーやミキサーで回します。オイルは乳化すると早く体に吸収され、効果も早く現れます。毎朝のコーヒーに入れるとボケ防止になるのでぜひ、お試しください。

 

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ココナッツオイルを 使ったレシピ

いつでもどこでも手軽に食べられるココナッツオイルチョコレート

生のココナッツ果肉から低温圧搾したオイルは栄養抜群。酵素を守るために40℃以下で摘出しているため、ローフードとしても利用可能です。コレステロールやトランス脂肪酸をまったく含まないため、おやつとしていただいても心配ありません。気温が25℃以下なら溶けないので持ち歩きもOK。いつでもどこでも簡単に食べられるチョコレートにしました。

<材料 約200g分>

エキストラバージンココナッツオイル・・・100㏄

砂糖・・・大さじ3~4(初めての人は多めの方が食べやすい)

ココアパウダー・・・大さじ2  

塩・・・少々

<作り方>

①鍋に水を入れて中火にかける。温まってきたら弱火にする。

②ボウルにココナッツオイルと砂糖を入れて1に浮かべ、湯煎で溶かす。

③オイルが溶けたら鍋から出し、ココアパウダーと塩を入れてよく混ぜ合わせる。

④チョコレート型、またはタッパーなどに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

⑤固まったら型から外し、大きい場合は食べやすい大きさに切っておく。

 

ココナッツミルクを 使ったレシピ

トマトの酸味とココナッツミルクの甘い香りがスパイシーなカレーにピッタリ!

チキンとトマトのレッドカレー

<材料 4人分>

エキストラバージンココナッツオイル・・・大さじ2

鶏もも肉(食べやすい大きさに切る)・・・大きめ1枚

カレー粉・・・小さじ2  

ヨーグルト・・・大さじ1

にんにく(みじん切り)・・・1かけ

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