菊の季節

 11/19/2018

菊花が皇室の紋章となってから、足利尊氏が後醍醐天皇から紋章を拝受したという記録が、「足利治乱記」に掲載されています。このころから戦国時代にかけて、武将の勲功によって菊桐の紋章がしばしば下賜されるようになりました。安芸の毛利氏、丹波の波多野氏、越後の上杉氏などは著名な例です。しかし、徳川時代に入り、ときの後陽成天皇が家康の勲功を讃え、紋章下賜の沙汰を伝えたところ、家康がこれを拝辞したことから、紋章下賜はその後あとを絶ってしまいました。徳川幕府の確立とともに、皇室の権威がしだいに衰え、紋章の禁令も緩んだため、大名配下の武士の間では、勝手に菊花紋を用いるものも多くなり、徳川末期には70余家に及びました。

 

(日刊サン 2018.10.23)

 

 

 

 

 

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