正月行事と正月アイテムの由来と意味(年越し蕎麦、注連縄、 鏡餅、お節料理 etc.)

 01/01/2018 : 975 Views

黒豆:「まめ」は、体が丈夫なことや動作が達者なことを意味します。

田作り:五穀豊穣を願いながら、肥料として小魚を田畑に撒いたことがこの名の由来です。片口鰯の小魚(ごまめ)を使った田作りが一般的です。

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数の子:ニシンの卵である数の子は、二親(にしん)から多くの子が出るのでめでたいとされました。

紅白蒲鉾:紅はめでたさ、白は神聖を表します。

栗きんとん:黄金色の財宝に例えられ、食べることで豊かな1年となるよう願います。栗の実を干し、臼で搗(つ)いて殻と渋皮を除いたものは、「搗つ(かつ:「臼で搗く」の古語)」が勝つに通じることから「勝ち栗」と呼ばれ、縁起がよいとされていました。

伊達巻:江戸時代、長崎の「カステラ蒲鉾」が江戸に伝わり、伊達巻と呼ばれるようになりました。名前の由来は、着物の帯の伊達巻に似ていたため、伊達政宗の好物だったためなど、諸説あります。

昆布巻:「よろこぶ」に掛けられる他、昆布の古語「広布(ひろめ)」から、「喜びが広がる」、また、夷子布(えびすめ)という別名から、七福神の恵比寿にも掛けられます。

海老:長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることの象徴です。

錦玉子:黄身と白身が金と銀に例えられています。

小肌粟漬:「コハダ」は「コノシロ」が成魚になる前の名前で、出世魚と呼ばれています・クチナシで染めた粟を入れ、五穀豊穣も願います。

ごぼう:細く長く、地中に根を張ることから、縁起がよいとされています。

 

鏡餅  

 鏡餅は、年神様の依り代、居場所であり、年神様が新年に分けてくれる魂の象徴でもあります。鏡餅の餅玉は、その年に神様が分けてくれる魂、「年魂」を表しています。その餅玉を、家長が「御年魂」「御年玉」として家族に分け与えたことが「お年玉」の起源になりました。鏡餅という名前は、日本神話で天照大神がニニギに授けた三種の神器のひとつ「八咫鏡(やたのかがみ)」の丸い形に由来します。大小2段で、陰と陽、月と太陽を表しており、夫婦円満、万事においてバランスのとれた生活などという意味があります。江戸時代初期は黒米が主流だったため、一般的な鏡餅の色は黒だったようです。

お鏡の飾り方

 折敷に台がついたお供え用の器「三方」に、白い奉書紙か四方が紅く彩られた和紙「四方紅」を敷き、紙垂(かみしで)、裏白(うらじろ)、譲り葉の上に鏡餅を乗せて、昆布、橙などを飾ります。串柿、勝栗、五万米、黒豆、するめ、伊勢海老などの縁起物を一緒に乗せることもあります。

 

縁起物 裏白:ウラジロ科の常緑性シダ植物で、葉の表が緑、裏が白いことから、後ろ暗いところがない清廉潔白な精神を表しています。

譲り葉:ユズリハ科の常緑高木で、新しい葉が出てから古い葉が落ちるという特徴があることから、家督を次代に譲ることで家が続いていくということを表します。

橙:冬に熟す実は、そのまま落ちずに数年残ることがあります。1本の木に何代もの実が付くことから「代々」とも表記され、家族の繁栄や代々家が続くことを表しています。

串柿:干し柿を串に刺したものです。柿は「嘉来」に通じ、干し柿は「始めは重宝されない渋柿でも、修行を重ねると床の間の飾りにもなれる」という哲学を表しています。また、鏡は鏡餅、玉は橙、剣は串柿として、三種の神器を表しています。

 

雑煮

 雑煮は鏡餅の餅玉を食べるための料理で、食べることで、体に魂を取り込むという意味があります。また、生命維持に欠かせない歯が固く丈夫になるよう、願いを込めて固い餅を食べる「歯固め」という意味もあります。

 

門松

 門松は、年神様が迷わず家まで来るための目印です。常盤木の松は神が宿る木とされており、門松が登場する前は、庭に一本松が飾られていました。その後、門前に雄松と雌松を対にして置くようになり、縁起物の竹や梅が添えられるようになって、現在に至ります。門松を飾る1月1日から7日までの7日間は年神様が家にいるとされているため、この期間は「松の内」と呼ばれるようになりました。

 

注連縄(しめなわ)

 注連縄は、神社の鳥居のように、神の領域と現世を隔てる結界という意味があります。注連縄は、天照大神が天の岩戸から出た時、もう天の岩戸に入らないよう注連縄で入り口を塞いだという日本神話のエピソードに因んでいると言われています。このことから「注連」には「神様が占める所」という意味があります。注連飾りは、注連縄に裏白や橙などの縁起物を飾り付けたものです。  注連縄のひとつ、牛蒡注連(ごぼうじめ)はごぼうのように細長く括った形をしています。普段の生活で使う縄は右へねじられた「右綯い(みぎない)」ですが、注連縄は、特別なものとして左へねじられた「左綯い」にが使われます。左が神聖、右が俗と考えられていることから、神様側から向かって見たとき、元の太い部分が左に来るように飾ります。人間側からは、向かって右側に元の太い部分がきます。注連縄には、牛蒡注連のほか、太めの大根注連や、小型の輪飾りなどもあります。  伊勢神宮のある三重県伊勢地方では、「蘇民将来子孫之門」「笑門」「千客万来」などと墨書きした門符がついた「右綯い」の注連飾りを1年中飾っておく習慣があります。

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