多肉植物とサボテン – 多彩な色や形を楽しむ

 06/09/2018 : 592 Views

皆さまは「多肉女子」という言葉をご存知でしょうか。多肉植物がブームの日本では、愛好家の女性たちが「多肉女子」と呼ばれています。ハワイにも愛好家が多く、ファーマーズマーケットやホームセンターなどでは多彩な多肉植物が見られます。お家に鉢植えなどを置いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな身近な多肉植物ですが、種類の多さや性質、さまざまな形や色、模様など、意外なほど多彩で奥深いことに驚かされます。今回は、多肉植物にちょっと詳しくなれる豆知識をご紹介しましょう。

 

ΨΨΨ多肉植物とはΨΨΨ

多肉植物とは、厚い葉、茎、根の内部にある柔組織(じゅうそしき)と呼ばれる部分に水を貯め、砂漠などの極度に乾燥した環境に長期間耐えることのできる植物のことです。多肉化する部分は、植物全体、葉、茎など、種によって異なります。約1万種類もあると言われている多肉植物は、特定の科や属の植物群を指すわけではなく、約50の科に分散し、明確な区分がされていません。例えばキク科では、そのごく一部の数十種類が多肉植物に分類されています。

 

 

ΨΨΨ乾燥地帯に適した性質ΨΨΨ

 

アリゾナ州の多肉植物の木

 

「クチクラ層」で水分の蒸発を防ぐ  多肉植物の多くはクチクラ層と呼ばれる膜で覆われており、その膜が水分を蒸発しにくくしています。クチクラとは、表皮を構成する細胞が外側に分泌することで生じる丈夫な膜のことで、人間を含む哺乳類の毛や、昆虫、卵の表面など、多くの動植物が持つものです。植物のクチクラ層は透明な膜で、主成分は蝋(ろう)。特に多肉植物は発達したクチクラ層を持つため、葉などに独特の艶があるのです。

 

独特の経路で水分の消費を抑える  また、日中は気孔を閉じ、夜間になると気孔を開けて二酸化炭素を取り込む、CAMという独特の経路を持っています。これは、砂漠などの水分が慢性的に不足しており、昼夜の温度差が大きい環境に適応したものと考えられています。  通常、植物は昼に気孔を開けて二酸化炭素を取り込みますが、砂漠のような環境では、同時に大量の水分を失ってしまいます。一方で、CAMを持つ植物は、涼しい夜間に気孔を開けて二酸化炭素を取り込み、昼は気孔を閉じることで水分の消費を最小限に抑えているのです。

 

豆知識

ラン(蘭)は多肉植物との境界線が曖昧

ラン科の植物の多くは「バルブ」と呼ばれる、茎が肥大した貯水器官を持っています。植物学的には多肉植物ですが、「ラン」としてカテゴリーが確立している園芸界では、多肉植物として扱われることは滅多にありません。

 

多肉化したハーブやブドウ

ウリ、サツマイモ、トケイソウなど、さまざまな種類の植物には多肉化バージョンのものがあります。例えばシソ科のプレクトランサスという植物は多肉化したハーブで、葉からよい香りがします。実をつける多肉化したブドウなどもあります。

 

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ΨΨΨ多肉植物の代表サボテンΨΨΨ

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サボテンと多肉植物は別のものと思われがちですが、サボテンも多肉植物の1つです。5000種類以上もあるため、園芸家の間では他の多肉植物と区別されています。観葉植物として、立派なとげの形を楽しむ強刺類、形を楽しむ有星類や牡丹類、美しい花を楽しむ花サボテンなど、品種によってさまざまな楽しみ方があります。

 

ΨΨΨいろいろなサボテンΨΨΨ

 

ΨΨΨ刺を楽しむ 種類

エキノカクタス サボテンの代表と言われている種類。その多くはボールのような形をしています。

コピアポア 灰黒色の強剛な刺がある「黒王丸」が代表格。

ネオポルテリア 柔らかい刺が特徴。

フェロカクタス 太く長い刺があり、刺の色は赤、紫、黄、褐色などいろいろ。

ステノカクタス 稜(りょう)と呼ばれる、直射日光に耐えられるよう日陰を作り浴びる光量を調節する凹凸面が特徴的。

「稜」のあるサボテン

ΨΨΨ形を楽しむ 種類

アストロフィツム

 

アストロフィツムの1つ、鸞鳳(ランポウ)玉

「有星類」とも呼ばれ、表面に小さな星のような斑点が散らばっています。大まかに、兜系、ランポウ玉系、ズイホウ玉系、般若系の4種があります。

アズテキューム この種類は成長が遅いことで知られています。長い年月を経て子株が生まれるので、群生したものは高値で取引きされます。

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