地球からの贈り物、天然石

 01/13/2017 : 1039 Views

ガーネット

《色》 赤褐色、暗赤色、黄、緑など 《光沢》 ガラス光沢 《モース硬度》 6.5〜7.5 《和名》 柘榴石(ざくろいし)

ガーネットは、形や色がザクロの実の種子に似ていることから、ラテン語で「種子」という意味のGranatumに由来してGarnetと呼ばれるようになりました。旧約聖書の『創世記』では、神が大洪水を起こし、その中をノアの箱舟が四十日間漂流した際、箱舟のカンテラとして使われたガーネットが、その強く赤い輝きで舟を守りながら進む方角を照らし続けたといわれています。暗い赤色のものが一般的ですが、赤色の他にも緑色や黄色など様々な色のガーネットがあり、光の質によって色が変化する「カラーチェンジガーネット」という珍しいものもあります。また、アリゾナ州に生息するアリの一種は、蟻塚を作る時に土を掘ますが、地中に混ざっているガーネットも一緒に掘り出すので、それを不要物として巣の入り口に捨てる、という珍しい習性があります。その米粒のように小さなガーネットは、蟻塚(anthill)ガーネットと呼ばれています。ガーネットは、インドからの採掘量が最も多く、他にスリランカ、ブラジル、マダガスカル、タンザニアなどからも産出します。

 

私たちを見守る12種類の誕生石

生まれ月の石を身につけると、その人を守ると言われている誕生石。この12種類の石は、旧約聖書の「出エジプト記」に記されている大祭司アロンの「裁きの胸当て」に嵌め込まれた12個の貴石、そして新約聖書の「ヨハネ黙示録」に記されているエルサレムの城壁の土台石に飾られていた12種類の宝石に因んでいると言われています。現在の誕生石は、1912年にアメリカ宝石商組合が定めたものが基となっています。

 

 

 

石にまつわるあれこれ

ギリシャ神話とアメジスト

ギリシャ神話に登場する、ぶどう酒と酩酊の神ディオニソスは、酒に酔った際にハメを外し過ぎたため、彼の父であり全能の神であるゼウスにひどく怒られてしまいました。それを不服に思いイライラしていたディオニソスは、憂さを晴らすため、自分の家来である猛獣のピューマを、偶然通りかかった美しい妖精アメジストにけしかけました。驚いたアメジストは逃げ惑いましたが、バッカスはけしかけるのをやめませんでした。それを見たアメジストの主人、月の女神ダイアナは、アメジストを透明な水晶の杯に変え、彼女の窮地を救いました。  アメジストが姿を変えたその杯のあまりの美しさに、バッカスは酔いを忘れて涙を流し、自分の行動を反省しながら、その杯にぶどう酒を注ぎました。そして、その杯でお酒を飲んだ人はどれだけ飲んでも酔うことはない、という特別な力を杯に与えました。  それ以来、アメジストは悪酔いを防ぐ石と言われるようになりました。

 

日本の天然石採掘スポット

火山の多い日本では、全国各地に天然石が採掘できるスポットがあります。  火成岩のペグマタイトが多く分布する福島県の石川山では、水晶やアクアマリンが採掘でき、同じく福島の蛍鉱山には、「ズリ」という鉱山開発で採掘された後の石が捨てられている所に、蛍石や水晶のかけらが大量に落ちていて、拾うことができるそうです。  滋賀県にある田上山もペグマタイトで形成された山で、質の良いトパーズが採掘でき、明治時代には田上山産のトパーズが欧米へ向けて大量に輸出されていました。その他、茨城県の久慈川でメノウが、京都府の船岡鉱山でマラカイトが採掘できるなど、全国各地に様々な種類の鉱石が採れる場所があります。  現在の日本では、商業目的での宝飾品としての鉱物の採掘はほぼ行われていないそうですが、かつて採掘が行われていた鉱山周辺は、休日ごとに鉱物愛好家たちが集い、採掘や採集を楽しむスポットとなっているようです。

 

 

宮沢賢治(1896年〜1933年)と天然石

 

 

1896年(明治29年)、岩手県花巻市に生まれた詩人・童話作家の宮沢賢治は、子供の頃から大の鉱物好きで知られており、盛岡中学時代には周囲から「石コ賢さん」と呼ばれるほどでした。 彼の作品の中には、しばしば石が登場し、その文章を宝石細工のように輝かせています。ここでは、賢治の作品中で、石の描写が登場する部分をいくつかご紹介したいと思います。

 

 

「河原の礫は、みんなすきとおって、たしかに水晶や黄玉(トパーズ)や、またくしゃくしゃの皺曲をあらわしたのや、また稜から霧のような青白い光を出す鋼玉(コランダム)やらでした。」 −『銀河鉄道の夜』

「さめざめとひかりゆすれる樹の列を ただしくうつすことをあやしみ やがてはそれがおのづから研かれた 天の瑠璃の地面と知ってこゝろわななき 紐になってながれるそらの楽音」 −『青森挽歌』

「お日さまは、空のずうつと遠くのすきとほつたつめたいとこで、まばゆい白い火を、どしどしお焚きなさいます。その光はまつすぐに四方に発射し、下の方に落ちて来ては、ひつそりした台地の雪を、いちめんまばゆい雪花石膏の板にしました」 −『水仙月の四日』

 

 

 

 

参考:NAVERまとめ – https://matome.naver.jp/

Wikipedia – https://www.wikipedia.org/

天然石・パワーストーン意味辞典:http://www.ishi-imi.com/

写真:ウィキペディア

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