節分 2017

 01/27/2017 : 1307 Views

 

柊鰯(イワシヒイラギ)とは?

柊鰯とは、柊の小枝に焼いたイワシの頭を刺したもので、日本各地で、この柊鰯を門口に飾る風習があります。

 

起源

平安時代の日記文学『土佐日記』には、935(承平5)年、正月に門口に飾った注連縄(しめなわ)に、柊の枝と「なよし」(ボラ)の頭を刺したというくだりがあり、これが柊鰯の起源と言われています。ボラは、成長とともに「オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ」と名前が変わる出世魚で、めでたいものとされていました。柊鰯のボラが、いつ頃、どんな理由でイワシに変わったのかについては、よくわかっていません。

 

意味

日本では、社寺から受けた護符などのお守り「門守(かどもり)」を門口に飾り、厄を家に入れないようにするという風習があります。柊鰯は、この門守の一つです。日本では、上巳の節句(ひな祭り)の桃や端午の節句(子供の日)の菖蒲のように香りの強い植物、松の葉や柊のような尖った植物を、古来から魔除け・厄除けとして用いてきました。  節分の柊鰯には、鬼が苦手とする生ぐさい臭いのイワシと鋭くとがったトゲのある柊を門に飾り、鬼を家に入れないようにするという意味があります。イワシの頭を焼くのは、その匂いで鬼を近寄らせないためで、それでも鬼が中に入ろうとすると、柊のトゲが鬼の目を刺すという意味があるのだそうです。

 

柊鰯のいろいろ

 

柊鰯は、地域によって呼び方に違いがあり、西日本では焼嗅(やいかがし)、やっかがし、やいくさし、などと呼びます。東京近郊の柊鰯には、柊と鰯に加え、豆柄(種子を取り除いた大豆の枝)が添えられます。

 

飾る期間は?

 

柊鰯を飾る期間には地域差があり、小正月の翌日(1月16日)から節分の日まで、節分の日のみ、節分の翌日「立春」の朝まで、節分の日から上巳の節句(ひな祭り)までなど、様々です。「猫に食べられるまで」という地域もあるのだそうです。

 

役目が終わったら…

 

役目を終えた柊鰯は、神社で焚き上げてもらったり、焼いて灰を玄関先に盛ったり、塩で清めて半紙に包んで捨てるなどして処分します。

 

 

節分よもやま話

 

大豆の代わりにピーナッツを殻ごとまく地方もある

合理的な土地柄と言われる北海道や東北、北陸では、まいた後に大豆よりも拾い易く、地面に落ちても中身が汚れないので食べやすいという理由から、炒った大豆の代わりに落花生(殻つきのピーナッツ)をまく家が多いのだそうです。 また、寺社や地域によって、餅やお菓子、みかんなどを投げるところもあります。

 

「福は内、鬼は外」以外のかけ声もある

鬼を祭神または神の使いとしている神社、また方避けの寺社では「鬼は外」ではなく「鬼も内」または「鬼は内」としています。奈良県吉野町の金峯山寺で行われる節分会では、役行者が鬼を改心させて弟子にした故事があることから「福は内、鬼も内」としています。 鬼塚さん、鬼頭さんなど「鬼」の付く名字の家庭や、「鬼」の付く地名の地域でも「鬼は内」と言う場合が多いようです。例えば、南北朝〜江戸時代に活躍した大名・九鬼(くき)家の領地では、藩主に敬意を表して「鬼は内」としていました。 また、丹羽氏が藩主であった旧二本松藩領内の一部では「鬼は外」が「お丹羽、外」に通じるため、「は」を抜かして「鬼、外」というのだそうです。

 

節分の日に鰯を食べる理由

節分の日、関西では鰯を食べる習慣があります。魚へんに弱いと書く「鰯」の語源は「弱し(よわし)」「卑し(いやし)」と言われています。節分にイワシを食べるのは、臭いがあり、弱く卑しい「鰯」を食べて消化することによって、陰の気を消すという意味があります。

 

鬼がトラのパンツをはいている理由

鬼がトラのパンツをはく訳は、鬼の出入りする方角の「鬼門」に由来します。鬼門の方角は「北東」ですが、北東の方角を十二支にあてはめると「丑」と「寅」の方角にあたります。よって、牛(丑、うし)と虎(寅、とら)のイメージが鬼に繋がり、鬼の牛の角を持ち、虎革のパンツをはいている姿が定着したのです。

 

鬼は、色ごとに意味が違う

【赤鬼】貪欲(とんよく)を象徴し、手に金棒を持っています。貪欲は、欲望や渇望、全ての悪心の象徴とされ、ついそれを持ってしまう自分に豆をぶつけることで、自分の中の悪心が取り除かれるとされています。

【青鬼】嗔恚(しんに=憎しみ・怒り)を象徴し、手に刺股(さすまた)を持っています。瞋恚にとらわれ、徳を積むことを忘れがちな自分自身に豆をぶつけることで、福相・福徳に恵まれるとされています。

【黄鬼(白鬼)】掉挙悪作(じょうこおさ)を象徴し、手に両刀鋸(のこぎり)を持っています。心の浮動や後悔のことで、豆をぶつけることで、自己中心的な甘い考えを取り除き、公平な判断が出来る心になるとされています。

【緑鬼】惛沈睡眠(こんちんすいみん)を象徴し、手に薙刀(なぎなた)を持っています。眠気や倦怠、不健康のことで、自分の不摂生を反省し、健康に保つことを言い聞かせながら、豆をぶつけるとされています。

【黒鬼】疑(ぎ)を象徴し、手に斧(おの)を持っています。疑いの心や愚痴の象徴ことで、豆をぶつけることで、卑しい気持ちを追い払い、平穏を願うという意味があります。

 

 

参考:NAVERまとめ- matome.naver.jp / Wikipedia – wikipedia.org / 違いがわかる事典 – chigai-allguide.com

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