神社のお祭り&日本三大祭り

 10/23/2017 : 915 Views

心身の穢れを祓い清めるお祭りで、毎年6月、12月の最後の日に行われます。6月の大祓は、夏越祓(なごしのはらえ)または水無月祓(みなづきのはらえ)と呼ばれます。夏越祓では、多くの神社で「茅の輪くぐり」が行われます。  12月の大祓は、年越祓(としこしのはらえ)まはた師走祓(しわすのはらえ)といい、その年後半の罪や穢れを祓い、心身を清らかにしてお正月を迎える目的で行われます。大祓では、人々が紙を人の形に切り抜いた人形(ひとがた)をなでて息を吹きかけ、自分の罪や穢れを人形に移して海や川に流します。

 

<MEMO>

「茅の輪くぐり」は、奈良時代初期に編纂された『備後国風土記』の中の神話が由来です。蘇民将来(そみんしょうらい)という人が、南海を旅していた素戔嗚尊(スサノオノミコト)に一夜の宿を貸しました。数年後、再び蘇民を訪ねた素戔嗚尊が「もし悪い病気がが流行ることがあれば、茅で輪を作って腰につければ病気にかからない」と言いました。それに従った蘇民は疫病を免れたということです。茅は「チガヤ」というイネ科の多年草ですが、現在は多くの神社で、茅の代わりに葦(アシ)が使われています。

 

日本三大祭り

数多い日本のお祭りの中で、特に規模が大きく有名な「日本三大祭り」をご紹介します。

 

神田祭(東京)

神田明神(PhotoAC)

 

「神田祭」は、千代田区外神田にある神社、神田明神の祭礼で、山王祭、深川祭と共に「江戸三大祭り」に数えられています。同じ区にある永田町・日枝神社の本祭り「山王祭」と1年ずつ交互に斎行されるため、開催は2年に1度。時期は5月中旬で、参加者数が数千人という華やかかつ盛大な祭事が、1週間に渡って催されます。

 

歴史

神田祭が盛大に行われるようになったのは、江戸時代初期。江戸時代の最初の年の1600年(慶長5年)、徳川家康は、神田明神に関ヶ原の合戦の戦勝の祈祷をするよう命じました。神職が連日祈祷していたところ、9月15日の祭礼の日に家康が合戦に勝利して天下統一を果たしました。喜んだ家康は、神田明神に社殿、神輿、祭器などを寄進し、それ以後、神田祭は徳川家縁起の祭として大々的に行われるようになったのです。江戸時代は、山車が江戸城に上がって将軍に御目見えしていたので、山王祭と共に「天下祭」と呼ばれていました。明治時代からは、台風の被害を避けるため、気候のよい5月に行われるようになりました。

 

主な神事と祭事

●鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい)  

神田明神の祭神、大己貴命(オオナムチノミコト、だいこく様)、少彦名命(スクナヒコナミノミコト、えびす様)、平将門命(タイラノマサカドノミコト、まさかど様)の三柱を、鳳輦と神輿に遷す神事です。神田祭1日目の夜に行われます。

 

【お祭り用語(2)鳳輦(ほうれん)】

鳳凰の飾りのついた屋根の下に4本の柱がある神輿様の山車を「鳳輦」といいます。鳳輦は「鳳凰の飾りが屋根にある天子の車」という意味で、元々は天皇の正式な乗り物でした。「神輿」神社の社殿を小型化したものです。

(Shutterstock)

 

●氏子町会神輿神霊入れ  

108基の氏子町の神輿に三柱の祭神を遷す神事です。

●幸神祭・附け祭  

だいこく様を乗せた「一の宮鳳輦」、えびす様を乗せた「二の宮鳳輦」、まさかど様を乗せた「三の宮鳳輦」を先頭に、その他の山車、氏子町の200基を超える神輿が大行列を作って巡行します。行列は、神田、日本橋、大手町、丸の内、秋葉原、築地など、氏子の108町会を巡った後、神田明神に宮入します。神田祭の一番の見どころです。

●明神能 幽玄の花  

境内に設置された能舞台で、神田明神伝統の神事能「金剛流焚き火能」が披露されます。

●献茶式  

表千家家元による袱紗捌きが披露された後、濃茶と薄茶が明神に奉納されます。

●例大祭  

神職が全員で神に奉仕し、日本の繁栄と平和、氏子の幸福を祈念します。神田明神の神事の中で、最も大事なものです。

 

祗園祭(京都)

山鉾巡業(PhotoAC)

 

「祇園祭」は、京都市東山区にある八坂神社の祭礼です。毎年7月1日から31日までの1カ月間に渡って催される、京都の夏の風物詩で、宵山(本祭の前夜祭)には約90万人もの人々が訪れます。祇園祭という名前は、神仏習合の時代、比叡山に属していた八坂神社が「祇園社」と呼ばれていたことに由来します。

 

歴史

始まりは863年(貞観5年・平安時代初期)の夏、朝廷が、現在の京都市中京区にある庭園・神泉苑で行った「御霊会」でした。御霊会は、その頃流行していた疫病(天然痘やインフルエンザなど)を祓う目的で、疫神をなだめるために神楽や田楽などを行い、祈りを捧げるという祭礼でした。当初は不定期で開催されていましたが、970年(安和3年)から毎年行われるようになりました。

 

主な神事と祭事

●山鉾巡業  

祇園祭の1カ月間に行われるさまざまな神事、祭事には、大きく分けて八坂神社が執り行うものと、山鉾町が執り行うものがあります。山鉾町とは、祇園祭で使う山鉾を管理している八坂神社の氏子の地域一帯を指します。山鉾は、元々あった神社のお神輿行列に、後から加わった背の高い山車のことをいいます。山鉾町が行い、数ある祇園祭の行事の中でも有名な「山鉾行事」は重要無形文化財に指定されています。

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