日本の年中行事 2017年

 04/07/2017 : 864 Views

 

お正月、節分、ひな祭り、お盆、お月見などの日本の習わしは、昔から伝承されてきた伝統文化です。長い歴史、独特の文化、美しい四季のある日本では、それらに由来したさまざまな年中行事が暮らしの中に根付いています。行事に込められた思い、本来の意味を確認して、1年のはじめに日本の文化に触れてみませんか?

 

1月 睦月

お正月(1~7日) お正月は日本の行事の中で最も古くから存在するものとされています。家に年神様を迎え入れて、祝うのがお正月。年神様は祖霊神であり、田の神、山の神でもあります。1年の初めにやってきて、その年の五穀豊穣を司り、健康や幸福を授けるとされています。年神様を歓迎するために、門松やしめ飾り、鏡餅を飾るなどの風習が生まれました。“おせち料理”は、年神様にお供えする節供料理“御節供(おせちく)”が略されたもの。現在は、1月1日から3日までを三が日、7日までを松の内と呼び、この期間がお正月と認識されています。1月15日、または20日までをお正月とする地域もあります。

 

十日戎(とうかえびす)(9~11日)

七福神の一人でもあるエビス様に商売繁盛を祈願するお祭り。西日本では一般的な行事とされてきました。十日戎の行事が賑わいをみせるようになったのは豊臣時代にエビス様への庶民の信仰がより厚くなったことがきっかけでした。各神社では商売繁盛を祈願して、大判・小判などの細工物を結びつけた縁起物である福笹が売られます。西宮の西宮神社(西宮戎)をはじめ、大阪の今宮神社(今宮戎)などが有名で、特に10日早朝に、西宮神社で表大門“赤門”を目指して競う『開門神事・福男選び』は全国から注目を集める一大イベントになっています。

 

小正月(15日)

元日の『大正月』に対して『小正月』と呼ばれ、松飾りを飾る期間(松の内)が15日までとされています。小豆の赤い色に邪気を祓う力があると考えられていることから、1年の無病息災、五穀豊穣を願って小豆粥を食べます。また、“どんど焼き”が行われ、大正月に使った正月飾りを燃やし、元日にお迎えした年神様を火に乗せて天に送り返します。

 

 

2月 如月

節分(3日頃)

 

 

立春の前の日(2017年は2月3日)。節分とは本来、季節を分ける意味を持ち、年4回ある季節の分かれ目のことをいいます。季節の変わり目には邪気が入り込みやすいとされ、邪気を払い、福を呼び込むために行われた宮中行事の名残が豆まきです。豆まきは、“魔の目”を“射る”ために、豆を炒ります。豆をまくのは家長もしくは年男。家の奥の部屋から順に玄関に向かって、「鬼は外」で窓から外へ豆をまき、窓を閉めてから「福は内」と言って部屋に豆をまきます。また、大阪が発祥とされ、今では日本全国に広まった恵方巻きは、その年の恵方(えほう)を向いて、願いごとを思い浮かべながら、太巻き1本を最後まで一言も喋らずに食べる風習です。

ワンポイント情報 ⇨ 2017年の恵方は“北北西”!

 

 

3月 弥生

桃の節句 ひな祭り(3日)

ひな祭りは、女の子の健やかな成長を祈る節句の行事。ひな人形と桃の花を飾り、雛あられや菱餅を供えます。男雛と女雛などのひな人形は子どもの身代わりとなって事故や病気から守るとされ、子どもの成長を祝うために飾ります。立春(2月4日)の頃から2月24日までに飾りつけましょう。ひな祭りの料理は、縁起の良いレンコンやエビなどの具材を使うちらし寿司と蛤のお吸い物が一般的です。

 

 

彼岸(20日頃)

春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間のこと。初日を“彼岸の入り”、最終日を“彼岸の明け”と呼びます。その起源は平安時代。政権を争う戦いが続く不安な現世で、せめて死んでから極楽浄土へいけるように願いを込めたとされています。仏教では、三途の川を挟んでご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸“彼岸”と考えられています。先祖を供養し、仏壇、仏具を掃除し、ぼた餅や果物などをお供えし、お墓参りをします。2017年の彼岸入りは3月17日。彼岸明けは3月23日です。

ワンポイント情報 ⇨ 春の彼岸にお供えするぼた餅(牡丹餅)は、一般的にはこしあんを使用し、秋にお供えする場合はおはぎ(お萩)と呼ばれ、粒あんで作られます。あずきは古くから邪気を払う効果があるとされ、それが先祖の供養と結びついたと言われています。

 

 

4月 卯月

花祭り(8日)

釈迦の生誕を祝福する仏教行事。潅仏会(かんぶつえ)といい、明治以降に花祭りと呼ばれるようになりました。各寺には釈迦が生まれた花園を表す、花で飾った小堂(花御堂)が作られます。金属製の釈迦の誕生像(誕生仏)をその中にまつり、甘茶が参拝者によってその誕生仏にかけられます。

 

 

5月 皐月

端午の節句(5日)

端午(たんご)は五節句のひとつで、男子の健やかな成長を祈願する風習です。奈良時代から続く伝統行事で、“菖蒲の節句”ともいわれ、強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒につるし、菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。男子の節句となったのは江戸以降。身を守る鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾り、こいのぼりを立てて男子の成長や立身出世を願ってお祝いをします。

 

 

 

7月 文月

七夕(7日)

天の川をはさみ、織姫と彦星が逢瀬を重ねる日として知られていますが、七夕は子どもの成長を願う節句の一つ。桃の節句や端午の節句などと同じ行事なのです。短冊には、習いごとの上達や発展などの願いごとを竿竹につるすと祈りが届くとされています。同時に、七夕は、お盆(旧7月15日)を迎えるための準備(七夕盆)としての意味を持っています。

 

盂蘭盆会(15日)

お盆の正式名称が盂蘭盆会(うらぼんえ)。これはサンスクリット語のウラバンナを漢字で音写したもので、元々は“逆さ吊り”という意味があります。それが転じて“地獄で逆さまに吊り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要”となりました。日本で仏教行事としてお盆が行われたのは、606年。江戸時代には庶民の間にお盆行事が普及しました。毎年7月13日から15日(地域によっては8月13日から15日)までの3日間、先祖を供養し、感謝を捧げます。日本各地で風習や宗派による違いはありますが、一般的にお盆には先祖の霊が帰ってくると考えられています。

 

土用入り(21日頃)

土用(どよう)とは、陰陽五行説に由来する暦の雑節で、立春・立夏・立秋・立冬前のそれぞれ約18日間をさします。中でも、夏の土用は、1年の中で最も暑さが厳しい時期とされ、江戸時代には“土用の丑の日”として、夏バテを防ぐ意味で薬草を入れたお風呂に入ったり、ウナギを食べたりする習慣が生まれました。

ワンポイント情報 ⇨ ウナギを食べる習慣は、江戸時代の万能学者であり、発明家でもある平賀源内が、夏にウナギの売れ行きが落ちるというウナギ屋を助けるために仕掛けたこととされています。2017年の夏の土用は7月19日~8月6日!

 

 

9月 長月

十五夜のお月見(15日頃)

旧暦の8月15日、現在の9月中旬~10月初旬(2017年は10月4日)に行われる風習。十五夜の日に見られる月を“中秋の名月”といい、日本では平安時代に貴族の間に取り入れられ、観月の宴などが行われていました。それがやがて庶民に広まりました。昔は月の満ち欠けにより月日を知り、時に月明かりに助けられて農業を行ったことから、満月に見立てたお団子と魔除けの力があるススキを供えて、月に収穫の感謝をすると同時に、月を眺めて楽しむ習慣が現代に引き継がれています。

ワンポイント情報 ⇨ お月見の行事は9月の十五夜だけでなく、10月の十三夜にも行われます。十三夜には栗や枝豆を供えます。

1 2

関連記事

関連記事はありません。



その他の記事