アートの祭典 第1回 ホノルル・ビエンナーレ好評開催

 03/29/2017 : 2079 Views

ハワイは海に囲まれているから舟。よくよく見ると、ハワイっぽい家財道具やサーフボード、ウクレレやサトウキビ、ガラクタなどが舟にうず高く積まれている。笑えるほど身近で気取りのないアート作品だ。

 

荷物満載の舟だってアート

 

タヒチ生まれの中国系アーティストは、南太平洋が核実験の悲劇の海であることを訴える作品を発表。核実験で溶けて形を変えた破片をアートとして展示したり、核実験のキノコ雲を、何枚も連ねて壁に貼った。実際、南太平洋では、フランス、アメリカ、イギリスが計350回以上の核実験を行い、多くの被爆者を出している。1954年、アメリカが行った水爆実験では、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員や周辺で操業していた日本の漁船員も被爆した。

 

太平洋の海の環境を考えさせられる社会派のアートがある一方で、子どもも大人も参加して楽しめる作品もある。視覚映像アートの「Graffiti Nature」。これは日本のチームラボが制作した、現在進行形のアニメーションだ。会場には、イルカやトカゲなどの塗り絵の紙がある。それに自由に彩色をして、何枚でもデジタルスキャン。すると描いた塗り絵がたちまち床に投影され、自分たちの足元でアニメーションとして動き出す。子どもも大人も時間を忘れてアート体験ができる、参加型のユニークな作品だ。

 

南太平洋は核実験の悲劇の海

 

会場はほかに、ホノルル市庁舎、ホノルル美術館、ビショップ博物館、チャイナタウンなど。会期は5月8日(月)まで。The Hubやビショップ博物館、フォスター植物園は入場料が必要だが、ホノルル市庁舎やハワード・ヒューズビル、プリンス・ワイキキ(旧称ハワイ・プリンスホテル・ワイキキ)、チャイナタウンのアーツ・アット・マークス・ガレージは無料で鑑賞できる。

詳しくは、http://www.honolulubiennial.org(英語のみ)

 

 

(取材・文  奥山夏実)

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